表題の通りなのですが、エスカレーターは歩かないでほしいと交通機関が啓蒙活動をしているわけだけれど、実態としては急いでいる人のために左もしくは右の片側を空ける習慣が根付いている日本社会。
エスカレーターの片側を空けない人とエスカレーターを歩く人とどちらがマナー違反なのかというと、賛否両論で議論が収まることはないのだと思う。
で、昨今問題となっているあおり運転とも共通する事があるなぁと思うわけ。
追い越し車線を法定速度を少しオーバーする程度のそこそこで運転している車を後ろからあからさまな違法な速度で走ろうとする車のために道を開けろというのがあおり運転の実態だったりする。
結局、実態的には法廷速度は守られない。
特に高速道路などでは法定速度80㎞の道なら110kmぐらいで走る車はざらである。
それでも煽られるのだから、急いでいる人なら130㎞以上は出ているのであろう。
違法だろうとはいえどもこれがマナーとして道を譲るのである。
エスカレーターの歩行も同じこと。
歩くのダメだとは言われているのだけれど、急いでいる人のために片側を空ける。
それはマナー違反とかそういう物ではなく、譲り合いなのだろう。
そしてエスカレーターでもあおる人がいるのも事実。
あおり運転は自動車に限った事ではなく、都心のエスカレーターでも起こっている。
ドスッドスッドスッドスッと靴音をたててエスカレーターを降りてくる人は多い。
慌てて子供を片側に寄せる親もいたりする。
いやエスカレーターだけでなく、歩道でも煽られていると感じることがある。
歩行スピードは人それぞれだけれども。
駅構内の乗り換えなど、あからさまに急いでいるのに邪魔的な感じの殺気を感じることはままある。
というかその歩行スピードのまま人混みに突進するか。
と思わずツッコミを入れたくなるほどだったりする。
身の危険を感じるほどではないにせよ、ストレスを他人に転換するのは辞めてもらいたい。
そして先日梅田の地下ダンジョンにて、わざと足を引っかけるようにして交差し、交差した人がつまずいて倒れると現場に直面した。
「大丈夫か?」と尋ねると、その女性は「わざと足を引っかけられたとのだと」
振り向いたらその男性はもう人混みの中に紛れていた。
最近、公共の場で譲り会う事よりも身勝手で、自分の都合を押し付けようとする行為が目立つなぁと思う。
「そこのけそこのけ俺様が通る」そんな意識なのかなぁ。
その傲慢さはなんなのだろうか、なんか凄いよなぁ。
譲り会えばストレスも貯まらないのだろうけど、自らストレスの原因を作っていることに気が付いていないのだろうな。
そんなことを思う今日この頃なのである。