暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

原始の森を体験しよう。犬鳴山七宝瀧寺へ行ってきた

大阪府泉佐野市にある渓谷、犬鳴山渓谷。
その渓谷には7つの滝があり、修行の場として古くから七宝瀧寺が存在する。

この山に参拝すると七福神と不動明王のご利益が頂けるというありがたいお寺なのだ。

 

 

犬鳴山七宝瀧寺の情景

犬鳴山七宝瀧寺

いかにも霊山らしい犬鳴山の全体図。

 

犬鳴山七宝瀧寺

ここが犬鳴山七宝瀧寺の参拝門。
ここから山を登り、修行の滝を目指す。

といっても登山というほどのものではございません。
修行の滝までは15分程度かな。

 

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

ひっそりとした渓谷。
人も少ない。

犬鳴山七宝瀧寺

なんとも見事なスギの大樹。
聴こえるのは沢を流れる水の音と時折鳴く野鳥の声のみ。

 

犬鳴山七宝瀧寺

沢沿いの参道を歩く。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

塔の滝と呼ばれる撮影ビュースポット。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

いよいよ境内らしくなってきました。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

なんともお寺の雰囲気とはミスマッチなお坊さんの人形。

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

迫力がある不動明王像。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

狭い敷地内にお堂などが密集している感じ。
この雰囲気は味わいがあると表現すると罰当たりかな。

 

犬鳴山七宝瀧寺

いろんな場所に石造から仏さんやらが沢山祀られている。

 

犬鳴山七宝瀧寺

こちらはなんだか人間味を感じる表情。

 

犬鳴山七宝瀧寺

にこやかな布袋さん。

 

犬鳴山七宝瀧寺

爆弾まで・・・何故に?

 

犬鳴山七宝瀧寺

さてこちらが本堂。
本堂を抜けると修行の滝。

 

犬鳴山七宝瀧寺

本堂にてお参りをし、反対側の出口へと進む。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

見えてきたのが修行の滝への入り口。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

こちらが修行の滝。

思いのほか水量が少ない感じ。

犬鳴山七宝瀧寺

滝の近くに行く人は滝場の維持のため50円を納めてくださいとの事。

 

犬鳴山七宝瀧寺

丁度50円玉があった。
キャッシュレス化が進めばこういう時に小銭がないと困る。
いずれはお賽銭もキャッシュレス化となるのだろうか。

 

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

犬鳴山七宝瀧寺

この日は水量が少なかったけど水量の多いときはかなりの迫力があるに違いない。
最近は興味本位や好奇心で瀧修行の申し込みをする人も多いのだそうな。
瀧修行を行うには先達から作法を学び、先達の指導の元、修行を行う必要がある。

ちなみに私は山修行は何度か経験したことはあるが、瀧修行の経験はない。
たぶんこれから先の人生で当分は瀧修行をすることはないだろう。

滝は打たれるより見るほうがいい。
そんな俗っぽい考えではまだまだ瀧に打たれるほどの人間になっていないという事だ。

 

犬鳴山の名前の由来

犬鳴山七宝瀧寺

昔々とある猟師が愛犬を連れてこの山で猟をしていたそうな。
鹿を見つけて猟銃を構えた猟師。
その木の間に大蛇がおり、猟師を食べようと機会を伺っていたのだが、猟師はその大蛇に気が付かずにいた。
愛犬は猟師の危機を察し、しきりに吠える。
猟師は猟を邪魔された怒りで愛犬の首を切ったという。
愛犬の首が吹っ飛び、そのまま大蛇にかみつき大蛇と愛犬は息絶えたという。

なんとも「もののけ姫」のワンシーンが思い浮ぶエピソード。

その後、猟師は自分の命を守ってくれた愛犬の弔いのため庵を結んで余生を過ごしたのだと事。

そのエピソードから犬鳴山と言われるようになったそうな。

何とも悲しいエピソードなのである。

 

犬鳴山七宝瀧寺

こちらがその愛犬のお墓。

 

 志津の涙水という悲しいエピソードもある

犬鳴山七宝瀧寺

昔々、小聖という修行僧が御所に出入りをしていたそうな。
その修行僧、官女の志津という美人に想われるようになったが修行の妨げとなると振り切り、ここ犬鳴山への逃れてきた。
志津は修行僧への想いを抑えることが出来ず、小聖を追い諸国を探しまわった。
すると犬鳴山で修行をしているとの風の噂を聞き、犬鳴山までたどり着いたのだが、険しい渓谷と山路、飢えと寒さの中、山を彷徨ったがさがて白雲が立ち込め、来た道をも見失い無念の死を遂げたのだとか。

 

犬鳴山七宝瀧寺

それから犬鳴山に白雲が立ち込めると必ず雨が降るので、志津の涙雨と言われるようになり、また志津が倒れた場所付近からこんこんと清水が湧き出るのでその水を志津の涙水と呼ぶようになったそうな。

 

この水を持ち帰って毎日飲むと必ずや願い事が成就すつとの言い伝えがある。

自分の願いが叶わなった志津。
せめて人々を願いを叶える事でその無念さを清めようとしているのかもしれない。

 

まとめ

どうやらこの山と七宝瀧寺には他にも沢山のエピソードがあるらしい。
山路にはそれぞれエピソードを記した案内があるものもあるが、なんら説明のない碑のような物も沢山ある。

たぶんそれぞれにエピソードがあるはずだし、この山には宗教的というよりも文化的な言い伝えが沢山ありそうな雰囲気が漂っている。

そんな気配をまとっているせいか、心霊スポットとしてその名が上がることも多い。
きっと何か感じるものがあるのだろう。

神聖は霊的なものと俗っぽさの境界を行き来しているような。
そんな印象のお寺なのである。

ではでは。