暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

廃墟・廃村・廃城・廃道・酷道などなど、いろんなマニアがいるもんだ。

廃村をゆく

さてさて、本日図書館にて偶然に見つけたムック本。
「廃村をゆく」。

いつものごとく旅関連の本棚を眺めていて発見したもの。
廃墟関連のガイド本ならこれまでに何度も見受けたことがあるのだが、廃村とは・・・

随分と物好きな人がいるもんなんだなぁ~。
なんて思ってペラペラと本をめくり、結局借りてくるという事は私も物好きということなのだろう。

廃墟ではなく、廃村というからには廃墟好きとはまた求める何かが違うのだろう。
確かにそこに人々の暮らしの営みがあったであろう痕跡を学び、村の歴史をひも解くのは面白そうだ。

村とは言えないけれど、軍艦島などもいわゆる廃村という部類に入るのだろうし、鉱山、銅山などでかつては栄えた村なども歴史的、民族的に貴重な学びとなる。

廃村をゆく

本には関西圏から2か所が紹介されていた。
ひとつは和歌山県紀の川市「今畑」。

 

廃村をゆく

もう一つは奈良県上北山村「東の川」。

大峰山系がある奈良県南東部は非常に山深く、この本によると上北山村の人口密度は日本全国で3番目に低い人口密度なのだとか。(本の出版は2011年)

興味がったので最新の情報を調べてみると2018年のデータでは福島県 南会津郡 檜枝岐村に次いで日本で2番目に低い人口密度らしい。

で、村として一番面積が広いの奈良県十津川村らしい。
てっきり北海道の村だろうと勝手に思い込んでいたが・・・
ちなみに2位、3位、4位は全て北海道の村だった。
なんだかこんな雑学を知るのも面白いものですね。

【村】人口・面積・人口密度ランキング

 

話は廃村から少しずれてしまいましたが、奈良県の南東部は世界遺産である熊野古道がある場所。
険しい峡谷ゆえに坂本ダムやら池原ダムやら大規模なダムが多い場所でもある。
そのダムの底にはどうやら8つの集落が沈んでいるとの事。

ここ東の川地区もダムに沈んだ集落なのだとか。
ダム建設にあたり代替集落には学校や郵便局などが建てられ、これまでより立派な集落となるものの、ダム建設を機に村を離れる人が多く、村の郵便局は2005年(平成17年)に閉鎖。
廃村となったようだ。

日本全国にはダム建設とともに、消えた集落も多いだろう。

このようなエピソードを読んでみると一度その村の痕跡を見てみたいと思うのである。

 

吉野葛

谷崎潤一郎の吉野葛を読んだ際にも、そこでてくるゆかりの地の痕跡を訪れてみたいと思った。
小説の題材を求めて谷崎潤一郎が友人の津村と吉野を訪れ、結局は津村が以前に出会った17、18歳のお和佐を嫁に貰うための旅行記となった吉野葛。
そこに登場するお和佐は奈良県吉野郡川上村で和紙を作る手伝いをしているわけだが、この地域が和紙を作成する地域との事でその痕跡を探りに行った事があった。

結局はこの吉野葛に出てくるような川上村の痕跡を見つけることは出来なかったわけだが、古い本などで描かれている光景に憧れ、現地を訪ねたくなるのは誰もが持つ好奇心なのだろう。

 

 

廃村

また山で暮らす人々の暮らしぶりに興味があり、このような本を何冊か読んでいるのだが、2000年代に今後、絶滅するであろう炭焼小屋だとかゼンマイ小屋だとか、本で登場する実在の小屋の主は今、どのようになっているのかその暮らしの痕跡を訪ねてみたいとも思う。

廃村マニアとはそのようなものなのだろう。
暮らしの痕跡を眺めることで、当時の暮らしぶりや風習、習慣などを学ぶのが醍醐味なのだと思う。

 

 

で、その出版社であるイカロス出版を調べてみると・・・

 

廃村をゆく2

廃村をゆく2もあるようだ。

 

 

はたまた廃道をゆくというシリーズもあった。
しかも第4弾まで続いている。

 

 

廃城をゆく

ちなみに廃城をゆくというシリーズも。
こちらも第4弾まで出ている。

 

 

酷道をゆく

同じようなシリーズでこちらは酷道をゆく。
酷道走行の映像DVD付。

うん、なんかこの辺りの映像はyoutubeでも需要がありそうな感じ。

 

 

それぞれシリーズの続編が出ているという事はそれなりに需要があるという事なのでしょうね。
廃道、酷道は私も好きな部類ですが、いやいや世の中いろいろなマニアがいるものですね。

最近ではテレビ番組の「ポツンと一軒家」なども人気ですし。
秘境ブームとともに廃村・廃墟・廃道なども根強い人気があるのでしょう。

ってことは廃村・廃墟・廃道を巡るそんなテレビ番組があると視聴率はどうなんでしょうね。
やっぱり一般うけはしないのかな・・・

ではでは。