暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

日本最古の国道である大道(竹内街道)へ。国登録文化財旧山本家住宅とか松尾芭蕉ゆかりの地、綿弓塚とか。

街道・古道を歩く旅

先日図書館で借りてきた本。
「街道・古道を歩く旅375km(関西周辺)」。

 

竹内街道

この本に掲載されていたのが竹内街道。
何度か車で訪れた事はあるのだが歩くのは初めて。

古い街道だという知識しかなかったのだけれど、本を読んでみるとその歴史は古代からあった道で、飛鳥時代に日本で初めて推古天皇が官道として築いたとの事。
遣唐使や遣隋使が大陸からの文化を携え、飛鳥の都に伝えるための道として築かれたこの道、大道と言われ、

日本最古の道であり、日本初の国道なのだとか。

その大道と同じルートをたどっているのが竹内街道。
あらまぁそんな事までは全然知らなったなぁ。

ってことで興味を持ったので歩いてみる事に・・・

 

竹内街道

この本で紹介されているルートはこうだ。
近鉄上ノ太子駅
↓ 40分

竹内街道歴史資料館
↓ 25分

万葉の森
↓ 10分

竹内峠
↓ 40分

綿弓塚
↓ 20分

長尾神社

↓ 2分
近鉄磐城駅

歩行時間2時間17分で歩行距離は8.9kmとの事。

それでは実際にこのルートを歩いてみたいと思う。

 

それではいざ出発

竹内街道

やってきました近鉄上ノ太子駅。
時間は12時20分。

それではいざ出発。

 

竹内街道

線路を渡る際に「急行吉野行き」が来たので撮ってみた。
青の交響曲(シンフォニー)だったら良かったのになぁ。

 

竹内街道

竹内街道・横大路(大道)~難波から飛鳥へ日本最古の官道~。
頻繁にこのような看板が立っているので街道からそれることなく歩けそうだ。

 

竹内街道

石碑もあり。

 

竹内街道

このような案内版もあり。

 

竹内街道

近鉄上ノ太子駅から歩くこと約20分。
蘇我馬子創建 妙見寺という看板を発見。

 

竹内街道

この階段を昇ると妙見寺。
蘇我馬子創建という事で興味があるので立ち寄ってみる。

 

竹内街道

こちらが妙見寺の本堂(なのかな?)

 

竹内街道

竹内街道

再び竹内街道を奈良に向かって進む。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

近鉄上ノ太子駅から歩くこと約30分。
ようやく街道らしい古い町並みとなってきた。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

土壁を竹材で覆うのは珍しいのではないだろうか。
こういうのは見たことがないけれど。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

しばらく風情ある街並みを満喫していると・・・

 

竹内街道

竹内街道

再び道がひらける。
新しい住宅地として開拓されている模様。
この先には太子温泉という温泉施設もある。

 

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

拓けた住宅地からしばらく歩くといよいよ峠道らしい街並みに。
道幅は狭く、坂も急になってくる。

 

竹内街道

こちらは大道の浅井戸と言われるスポット。

 

竹内街道

だいぶと山の麓まで上がってきた。

 

 

竹内街道

竹内街道

さて、見えてきた屋根に藁が敷かれた旧家。
国登録文化財である大道旧山本家住宅。
看板を見ると大人100円で観覧が出来るとの事なので寄ってみる事に。
これは「街道・古道を歩く旅375km(関西周辺)」には掲載されていなかったスポットだけどね・・・

 

国登録文化財、大道旧山本家住宅を訪問

竹内街道

竹内

竹内街道

竹内街道こちらは母屋。
建築年代について決め手となる資料は存在しないのだとか、ただその構造手法からして江戸末期と推定されるというから概ね150年以上は経っているよう。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

こちらは中庭を挟んだ離れ。
離れは大正元年(1912年)に建築されたものなのだとか。
家主はこの地の地主として平成初期までは実際に住んでいたとの事。

その後市がこの屋敷を買い上げ平成14年8月。
国の登録文化財となり平成15年に修復を終え、一般公開されたとの事。

ちなみに入観料は100円。

受付の人曰く、この日訪れたのお客は私が始めてなのだという。

竹内街道

竹内街道

ここはガイドブックにも掲載されていなかったので、やはり旅は行ってみないと分からないものである。

竹内街道歴史資料館を訪ねる

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

さて、続いてやってきたのは竹内街道歴史資料館。
入館料は200円。

ちなみに館内は撮影禁止。
展示物は石器時代の矢じりや弥生時代の器など。
聖徳太子ゆかりの物などが展示されている。

 

竹内街道

この地が旧石器時代から人が集まってきた場所であったのはこのサヌカイトが目的。
石の刃物として重宝されたのだとか。
下記、サヌカイトの説明にはこう記されてある。

 

二上山の北西山麓に分布する火山岩で、およそ1400万年前に始まった火山活動で生み出されました。たたくと金属のような音がするため一般的には「かね石」と呼ばれており、打ち欠くと貝殻状に割れて鋭い刃ができます。
約2万年前の旧石器時代から2千年前の弥生時代にかけて、この二上山のサヌカイトは近畿地方のほど全域で石器の原材料として利用されました。

 

竹内街道

こちらは古い道標。
「すく大阪さかい道」と書かれている。

 

続いて二上山の登山口、万葉の森へと向かう

竹内街道

ここから国道166線沿いを歩く。
非常に車どおりが多い区間。

 

竹内街道

竹内街道

こちらは万葉の森にある食事処。
以前に一度だけ食事をしたことがある。

 

竹内街道

竹内街道

こちららが万葉の森。
二上山の登り口になる。
今回は二上山登山はしない。

ガイドブック通り、竹内街道歴史資料館から万葉の森までは歩いて約25分。

 

竹内街道

さて、ここから竹内峠へと向かう。
ここから約600mらしい。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

歩行者用の道路がない上に自動車やトラックの往来が多いので歩行には要注意。

 

竹内街道

こちらが竹内街道の峠の頂点。
左、大和国、右、河内国と記載されている。

 

竹内街道

さて、いよいよ大阪から奈良側へと。

 

竹内街道

竹内街道

どうやら竹内街道は国道166号線からわき道に入るらしい。
ちなみにこのわき道は車両進入禁止となっている。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

自動車が走らない街道。

 

竹内街道

街道を進むと高速道路のトンネル工事のために綺麗に舗装された道につながる。
工事関係車両のみが通る道として使用されている模様。

 

竹内街道

自動車が走らない道との事でヒルクライムを楽しむロードバイクの姿もちらほら。

 

竹内街道

竹内街道

私も野鳥が鳴く静かな街道を楽しみながら歩く。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

ここから再び国道166号線と合流。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

かなり峠を下ってきました。

 

松尾芭蕉ゆかりの地、綿弓塚

竹内街道

竹内街道

こちら松尾芭蕉ゆかりの地、綿弓塚。

 

竹内街道
野ざらし紀行の中で読まれた俳句、「綿弓や 琵琶 に慰む 竹の奥」
これを記念して俳句を刻んだ綿弓塚の記念の碑が1809年に建てられたのだとか。
この句は実際に松尾芭蕉がこの地で宿泊したときに読まれた俳句との事。

 

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

 

続いて長尾神社を目指す。

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

竹内街道

こちらが長尾神社。
ここまでで出発から約3時間30分。
かなり歩いたかな。

さて後は帰るのみ。

 

竹内街道

長尾神社から歩いて約2分。
近鉄磐城駅へと到着。

 

竹内街道

ホームには誰一人として人がいない。

 

竹内街道

という事で家路へと向かいたいと思います。
日本最古の国道、竹内街道。

道中にはいろいろと見どころがあることが分かりました。
半日あれば回れる街道ってことで思い立って行ってみる事も可能ですよ。

ではでは。