暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

世界最古の木造建築群であり、日本で最初に世界文化遺産となった法隆寺を訪ねる。

さてさて、本日やってきたのは日本人なら誰しもが知っているであろう有名な観光スポット。

歴史の教科書にも必ず登場し、現存する世界最古の木造建築群であり、日本で最初に世界文化遺産に登録されたあの場所であります。

言わずもがなで、みなまで言うなって感じですが・・・

そう奈良県にある法隆寺。
607年、飛鳥時代に聖徳太子が建立した建物で今からさかのぼる事1400年も前の建造物群なのであります。

あまりにも古く貴重なものなので国宝・重要文化財に指定されているものがおよそ190件、点数にして3000点にも及ぶこの国の貴重な歴史遺産なんですね。

 

法隆寺

法隆寺に到着したのが朝の10時頃。
この付近の駐車場相場は1日500円程度なのですが、法隆寺の南大門に一番近いお土産物屋、松本屋さんの駐車場はなんと無料。

おばちゃんが道路わきに立っていて、手招きして駐車場に案内してくれます。
なんで無料なのかというと、その代わりにお土産物を買ったり、食事をしてくれればいいのだそうな。

 

法隆寺

朝10時という事でそろそろ観光客で賑わいだす時間帯。

 

法隆寺

法隆寺

駐車場に車を停めて、まず現れるのは南大門。
法隆寺の玄関口となる総門で飛鳥時代当時の南大門は1435年に焼失。
1438年に再建されたのが現存する南大門です。

 

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

南大門を抜けると西院伽藍と言われる中門が見えてくる。
中門は飛鳥時代のものとして国宝となっている。

この中門の中に五重塔、金堂、大講堂などがあり、ここから有料区間となる。
その拝観料は大人1人1500円。

東大寺などの拝観料と比べると割高な感じもするがその内容を見れば納得の価格なのである。

拝観チケットは3つの施設への拝観共通券となっており、この西院伽藍と大宝蔵院、東院伽藍の3ヶ所への入場が可能となる。

とくに大宝蔵院では様々な国宝が展示されており、それらを見れるだけでも1500円相当の価値があるのだと私は思う。

教科書でも習ったであろう、玉虫厨子ももちろん実物が展示されているのだ。
そう考えると決して高い拝観料ではないと思う。

 

法隆寺

日本全国、国宝に指定されている五重塔は11塔ありますが、ここ法隆寺の五重塔は群を抜いて古いもの。
700年頃のものとされている。

地震でも崩れず、落雷にも合わずよくぞ1300年も残ったものだと・・・

 

法隆寺

法隆寺の建物の特長である卍崩しの高欄。

法隆寺

梅の花ごしに五重塔を撮影してみる。

 

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺

法隆寺の回廊で使われている柱はエンタシスの柱と言われるもので、上下の柱の太さが真ん中よりも少し細くなっている柱。

これ、実はギリシャ発祥の建築技法なのらしく、あのパルテノン神殿にも使われているのだそうな。

柱を下から見上げるとまっずぐに安定して見えるのだとか。

巨大建造物に用いられる技法との事なのだが・・・
とはいえ飛鳥時代にギリシャの建築技法を知るものが日本にいたとは考えにくい。
古代ギリシャ人と同じような美学を飛鳥時代の人達も持ち合わせてたのだろう。
古代ギリシャの建築様式を模倣してのではなく、偶然にも同じ発想を当時の飛鳥の人々が思い立ったのだろうと私は思う。

 

法隆寺

こちらは御朱印を書いてもらう霊院。
以前に訪れた時は長蛇の列だったので御朱印を頂くのをあきらめたのだが。
今日は空いてそうなので御朱印を頂くことに・・・
私の前で御朱印を書いてもらっていたご婦人が法隆寺には5種類の御朱印があるのだそうですが・・・と尋ねていた。
御朱印を書いている方曰く、土日などの休日は1種類の御朱印のみにさせていただいておりますと応えていた。

どうやら確かに5種類の御朱印があるらしい。

 

法隆寺

さてさてこちらが大宝蔵院。
あの玉虫厨子が展示されている場所。
当然館内は撮影禁止。

ここでぜひ見てもらいたいのが全長210.9cmと言われている百済観音。
8頭身のスラリとしたスタイルに笑みを浮かべる高貴な表情。

飛鳥時代の仏様は面長な顔立ちが特徴ですが、その出来栄えは群を抜いて美しい。

法隆寺

法隆寺

続いて長い道を歩いて東院伽藍の夢殿へ。

 

法隆寺

法隆寺

こちららが夢殿。

救世観世音菩薩が祭られており春に御開帳がある。
この救世観世音菩薩は明治時代に姿が確認された菩薩様で、それまでは木綿にくるまれて保存されていたのだという。
当時、僧侶たちは聖徳太子の等身と言われるこの救世観世音菩薩の木綿を取り、その姿をあらわにすることで聖徳太子の祟りが起こると反対をしていたらしいが、説得の上その木綿を取るとなかから見事な黄金の救世観世音菩薩が現れたのだとか。

 

当然訪れた日は御開帳日ではないので見ることが出来なかった。

 

中宮寺

続いてやっていたのは中宮寺。
やってきたといっても先ほどの夢殿のすぐ横なのですけれどね。

この中宮寺にも日本人なら誰でも知っているであろう有名な菩薩様が祭られているのです。

中宮寺への拝観料は法隆寺の拝観料とは別に500円が必要。

 

中宮寺

中宮寺

こちらが中宮寺本堂。
池の中に建てられた建物。

 

中宮寺

で、その中に祀られているのは・・・

そう弥勒菩薩半跏思惟像です。

 なんとも言えないその表情。

遠い昔の飛鳥時代において、豪族の争いが絶えない世の中。
このような綺麗なお顔立ちになんとも言えない神秘的な力を感じたのだろうと思う。

 

法隆寺

さてさて、いろいろと見て回っているうちにお昼時。
食事は駐車場を無料で貸してくれた松本屋へ。

 

方りゅじ

注文したのは法隆寺名物だという柿うどん690円。
うどんの麺がオレンジ色で柿の色をしている。
麺の太さは蕎麦よりも少々太い感じ。

食べてみると特に柿の風味がするようなものではなく、普通に細麺のうどんという感じ。
まぁまぁ気持ち柿を目で楽しむという感じのものなのだろう。
うどんとして大変おいしくいただきました。

 

ってことで今日のところはこれまで。
ではでは。