- 海洋のマイクロプラスチックゴミの現状
- 日本はプラスチックゴミのリサイクル率が高い?
- サーマルリサイクルって何?
- 今後、廃プラスチックの焼却量は減るどころか増えるのである。
- レジ袋の有料化なんて生易しい、レジ袋の製造禁止ぐらいまでやらないと
- 積極的にゴミの分別に協力していたのに、結局燃やされてるとは・・・
海洋のマイクロプラスチックゴミの現状
海洋のマイクロプラスチックゴミが大問題となっている昨今。
現時点で海洋に存在するプラスチックゴミの量は1億5000万トン。
何とその量たるやジャンボジェット機93万機相当。
こんなのが93万機も海の中を漂流している事になる。
そして、新たなに年間800万トンのプラスチックゴミが海へと流れる。
毎年ジャンボジェット機が5万機も海に落ちるという分量。
こりゃ生半可なプラスチックの削減じゃ海洋プラスチックゴミは減らないってわけ。
日本はプラスチックゴミのリサイクル率が高い?
この表は一般社団法人プラスチック循環 協会がまとめた「プラスチックの基礎知識2019」でのデータ。
http://www.pwmi.or.jp/pdf/panf1.pdf
この表を見ると、確かに2017年では86%のプラスチックゴミが有効利用されているという事になる。
8割以上のプラスチックが再利用されているのであれば、リサイクル率は高いと言えるだろう。
だがしかしである・・・
サーマルリサイクルって何?
この表によるとどうやらプラスチックの有効利用には3種類の方法があるようだ。
■マテリアルリサイクル
廃プラスチックをもう一度、プラスチック原料やプラスチック製品へと戻す方法
■ケミカルリサイクル
廃プラスチックを化学的に分解して化学原料として活用する方法
■サーマルリサイクル
廃プラスチックを燃料として燃やし熱エネルギーとして利用する方法
って、最後のサーマルリサイクルってただ廃プラスチックのゴミを焼却してるだけじゃないの?
ってなるわけですが、サーマルリサイクルといういい方は日本特有の言い方のようで、少々こじ付けでリサイクルという解釈にしている節がある。
ヨーロッパの多くの国が廃プラスチックの焼却での熱回収が行われていますが、サーマルリカバリーと言われ、リサイクル、再利用とは区別をされています。
先ほどの表で、サーマルリサイクルの割合を見てみると・・・
なんとも廃プラ総排出量の半分以上が熱焼却という事になる。
実際にリサイクルがなされているのは30%ほど。
おいおいこれってどうなのよ。
って思う訳です。
今後、廃プラスチックの焼却量は減るどころか増えるのである。
中国がプラスチックゴミの輸入を禁止したため、日本国内のプラスチックゴミは行き場をなくして溜まっていってます。
環境省はプラスチックゴミの一時保管量を2倍に引き上げる方針。
また、環境省は産業廃棄物のプラスチックゴミの処理が追い付かないため、家庭ごみの処理を行う市区町村に対して、産業廃棄物のプラスチックゴミの受け入れを要請。
と、まぁ後手後手の処理となっている訳で、もはやリサイクルどころではない状況。
レジ袋の有料化なんて生易しい、レジ袋の製造禁止ぐらいまでやらないと
とまぁここまでの事態を知ってしまうともはやレジ袋の有料化がどうのこうのって焼け石に水って感じです。
徹底してプラスチックの利用を規制しないと、なんともならんのじゃなかろうか。
国としてゆっくりとギアを上げていくのではなく、いきなりトップギアに入れないと、地球上のプラスチックゴミは減らない。
積極的にゴミの分別に協力していたのに、結局燃やされてるとは・・・
ゴミの分別ってもう慣れたけど、シール剥がしたり、容器を洗ったりと面倒。
そんな努力をするのもしっかりとプラスチックがリサイクルされていると思っていたからだ。
それが、分別の努力も空しく焼却されていたなんて・・・
怒りを超えて憤慨というよりももう脱力感しかない。
この事実知っている人って少ないのでは、絶対みんなリサイクルされているものだと思ってゴミの分別に精を出しているはずだ!
こうなりゃもうプラスチックゴミを少なくするしか手立てはない。
って事で、出来る事を書き出してると・・・
■エコバッグの利用(これは現状でもやっている)
■レジ袋の徹底拒否
■ペットボトル飲料は買わない
■プラスチック容器に入った弁当や総菜を買わない。
■コンビニのおにぎりもビニールなので買わない。
などなど、かなりの努力が必要そう。
でもこれだけの事を本気でやらないと、海洋のマイクロプラスチックゴミは減らないって事なのだろう。
出来るだけ、プラスチックを避ける生活を心がけてみる。
って事で今日はこれまで。
ではでは。