道幅が狭い、急勾配、落石、折枝だらけ、雨の後は川のように山から雨水が流れ出す。
そんな過酷な道の事を酷道、険道、腐道などと言われ、好んで訪れるマニアも多い。
大阪では日本最強の坂道、傾斜角度26度の暗がり峠などが有名ですが、堺市と和歌山県かつらぎ町を繋ぐ、大阪府道・和歌山県道61号堺かつらぎ線も有名で、道幅の狭さ、落石、折枝、湧き水、急勾配と何拍子もそろっていて、まさに酷道、険道、腐道なのだ。
そんな腐道、険道の大阪府道・和歌山県道61号 堺かつらぎ線をバイクツーリング。
和歌山県の串柿の里まで行ってみた。
滝畑ダムからスタート。
滝畑ダム沿いを通る大阪府道・和歌山県道61号 堺かつらぎ線。
滝畑ダム辺りは普通に快適な二車線の道。
今日はいつもよりも車どおりが少ない感じ。
滝畑四十八滝辺り。
滝畑四十八滝・荒滝辺りにて。
光滝寺キャンプ場から蔵王峠までの道は狭いし、暗いし、急勾配だし、初めて来た人はこの先に道が続いているのか不安になるだろう。
そもそも車が通っていい道なのか?それとも登山道なのか?って思うほど険しい道だったりする。
車の交通量は皆無で、すれ違うのはトレイルランを楽しむ人ばかり。
また、しばらく停滞していた秋雨前線のせいで山から流れる雨水が道を川のごとく道へと流れていた。
写真ではのどかな感じなのだが、それは苛酷で険しい場所でのバイク停車が危険で出来なかったから。
結構危険な道なのである。
堀越癪観音方面へ。
蔵王峠で大阪府道・和歌山県道61号 堺かつらぎ線を離れ、堀越癪観音方面へ。
堀越展望台へ向かう登山道の駐車場で、草刈りの準備をしていた地元の人としばし談笑。
この村の出身の人で、今は山を下りて串柿で柿農家を営んでいるとの事。
今日は、村にある実家の草刈りに来たのだと。
この上にも柿の木があり、昔はここで柿を収穫していたのだとか。
今は手入れが行き届かず、イノシシなどの獣も多いらしい。
狸やアライグマも多いらしく、最近では混合種がいたりして、ぱっと見では狸かアライグマか見分けがつきにくいらしい。
というのも狸とアライグマは似て非なりで、狸は木には登らないが、アライグマは木に登って柿を喰い荒らすとの事。
その混合種はアライグマ特有のしっぽのシマシマ模様がないのでしっぽの長さ、指の長さで見分けるのだとか。
また、ハクビシンは甘い物に興味がないので、農作物への影響はないらしい。
やっかいなのは住宅での糞尿被害なのだとか。
それも近年、狸の病がハクビシンに伝染したらしく、この辺りのハクビシンは減少傾向にあるのだとか。
そんな話やら、孫の話やらいろいろした。
堀越癪観音にお参り。
さて、堀越癪観音へお参り。
ここのご本尊は十一面観音像。
こちらが社務所になるのかな?
藁ぶき屋根の社務所っていい感じ。
山ではもう秋の装い。
凄く歴史を感じる階段だこと。
串柿の里へ。
収穫した柿はこの棚に干される。
今はシーズンオフなので棚しかないが、11月上旬から中旬になると青空に柿の橙色が映えるこの地特有の景色に出会える。
帰りに道の駅「くしがきの里」へ。
2017年に大阪、和歌山間に開通した国道480号(父鬼バイパス)により、この地の交通量は大幅に増えた。
私もこの道の駅をよく利用する。
この道のおかげで和歌山にはかなり行きやすくなった。
この道の駅にはパン屋さんがあったのだが、今日訪れてみるとどうやら閉店したみたいだ。
あらら、ちょっと残念。
結構利用していたのになぁ。
って事で今日はこれまで。
ではでは。