父親が認知症になり施設に入ってもう2年が経とうとしている。
父親が暮らしていた実家は無人のまま。
母親の仏壇がそのまま残されているのが気がかりで、なんとかしなくちゃと思いながらも2年が経ってしまった。
先日、そんな実家の植栽や雑草の処理を行うために実家へ。
半年ぶりに実家に来てみたのだがやはり植栽は伸び放題、雑草は生え放題であった。
とりあえず居間に行って照明の電気をつける。
仏壇の扉を開けて、まずはご先祖様にあいさつを。
で、外で草刈り作業をするため、居間の照明を消す。
およそ2時間ほどだろうか、伸びた植栽を切り、雑草を刈り、一通りの作業が終わった。
もう陽はかなり傾いて居間に戻るとずいぶんと暗い。
照明のスイッチを押して照明をつける。
作業が終わったので仏壇に手を合わせて、仏壇の扉を閉じる。
帰ろうかと照明の電気を消す。
が、スイッチを押しても消えない。
「あれ」
再び何度か照明のスイッチを押す。
だが、照明は全然反応せず照明が消えない。
「え!なんで!さっきは消えたのに」
その後何度もスイッチを押すも・・・
全然照明が消えない。
「はて、これは帰るなということか?」
そんなことを思いながらスイッチを押しているのだが、全く照明は消えず。
「やはり、帰るなということかな。」
らちがあかないので、玄関の外で待っている嫁さんを呼んだ。
ことの事情を話し、居間まで来た嫁さん。
「ほら、全然照明が消えへんねん。」
そう言って何度も照明のスイッチを押して見せた。
カチカチといっているので確実にスイッチは押している。
すると嫁さんが・・・
スイッチに手を伸ばし、スイッチを押した。
すると・・・
照明が消えた。
と同時に2階の方で「ゴン!」という物音が・・・・
「え~!」て声を上げて、二人で目を合わした。
2階に上がってみたものの、特に変わったこともなく。
いったい何の音だったのか。
超偶然が重なっただけなのだろうけど、きっと何かのメッセージなのだろうな。
やはり母親が寂しがっているだと思う。
早く仏壇を父親の元に移動しなければ・・・
実はそのことも踏まえて5月に法要をする予定だったのですが・・・
コロナの影響で延期になってしまいまして。
そんなことを思う今日この頃です。
ではでは。