さて、朝起きて今日はどこへ出かけようかと思案をしているが、なかなか行き先が思いつかないままに時間だけが過ぎていく。
こりゃいかん。
今日、私に与えられた自由時間は午前中まで。
このまま思案をしているうちに結局出かけられず昼を向かえることだけは避けたい。
「ええい、ままよ。」
って行き先を決めず心のままにバイクを進めることに・・・
走っているうちに何かに呼ばれて偶然の楽しみがあるかもしれん。
ってことで、奈良県吉野、国道169号線を川上村あたりまで走って来たけど、特に何もなく、このままどこまで走っても知ったる道をただただ走るだけになりそう・・・
こりゃちょっとリズムを変えようかなぁ。
ってことで、全然知らない脇道へと入った。
この道がなんという道なのかGoogleMapで調べてみたが、県道の番号もわからぬまま。
国号169号線から武光橋を渡り、井光川沿いを走る道。
なんてバイクを停めてスマホをいじっていると・・・
うほっ!
ガードレール下からひょっこり出てきたのは・・・
しばらく、動かずに待っていると何かの木の実らしいものを食べるために道に出てきた。
何度か吉野の野生のサルを目撃しているけど、カメラにおさめたのは初めてだわ。
彼らとの距離は25mほどだろうか。
こちらの存在を頻繁に警戒しながらも、道の上でえさをほおばっている。
で、こちらがカメラを収納しようと動くと、警戒してガードレール下に隠れる。
親子なのだろうか、親ザルは後ろの子ザルを守るためか、決して身を隠さない。
ただただこちらの動向を探っている。
で、いよいよエンジンをかけて、サルの横を通り過ぎる。
私はゆっくりとアクセルを開けて、サルの目を見ながら前に進む。
当然近づくとサルは驚いて山の方へ逃げるだろうと思っていのだが・・・
サルはその場を動かず、私と目を合わせたまますれ違うことに・・・
その距離約2mほど。
「まさか・・・逃げないだと・・・。」
と驚きながらも、サルから目を離し、前方に目をやった際・・・
バイクにカコン!と何か小石のようなものがあたった音が・・・
「ん、何だろう・・・まさかあのサル、木の実を投げつけやがったか!」
なんて肝っ玉が据わっているのだろうか。
っていうか私が野生のサルをなめていたのかもしれん。
今、帰宅してあらためて考えてみると、あの時、サルは私に飛び掛かってくるかも・・・
なんてこともあったのかも。
生身の人間ならともなく、バイクに乗った人間に襲い掛かることってあるのだろうか。時速10㎞程度の遅いバイクであろうとも。
まぁ貴重なこんな場面に遭遇するとは、やはり道を帰って正解だったわ。
いい体験した。
で、今度は道のど真ん中で何やら動くものを発見。
どうやらシマヘビの幼蛇らしい。
子供の頃は分かりやすいザ・シマヘビという頭からしっぽまできれいにスジの通ったシマ模様じゃないらしく、このようなまだら模様なのだとか。
中にはマムシと見間違うほどの模様の幼蛇もいるのだとか。
やはり、子供の頃は危険がいっぱい。
強いものと思わせる擬態なのだろうかね。
思わず手の上にのせてじっくり観察したいほど小さいシマヘビの幼蛇。
全長20㎝~25㎝ほどだろうか。
道の真ん中を危険なので、何度もカメラを向けて側溝へと逃がしておいた。
で、こんな景色の道を登って行くと・・・
何やらレジャー施設のような場所に出てきた。
井氷鹿の里(いひかのさと)というらしい。
へぇこんな場所があるんだなぁ。
どうやらここでアナゴ釣りができるとのこと。
ほほぉ。釣り楽しんでいる人がいるねぇ。
へぇこりゃ手軽だなぁ。
BBQ施設もあるし、宿泊施設もある。
ほう、こりゃ知らなんだなぁ。
どうやらこの辺りは井光の里というらしい。
で、ここから先は本格的な林道ぽいのでここで引き返すことに。
まぁ新たな発見もあったしぼちぼち楽しめた。
なんか帰りにちょっと気になる橋を見つけたので、行ってみようと思ったのだけど・・・
鎖でこの先には行けないようになっていた。
で、大阪に戻り、午後からは家族サービス。
阿倍野ハルカスの無印良品のカフェで遅めのランチ。
まぁそんな一日だったとさ。
ではでは。