さて、本日はザ・大阪のお好み焼き屋のお話。
千日前、難波グランド花月の近くということもあり、何度もTVで紹介をされている老舗のお好み焼き屋「はつせ」に初めてやってきた。
大阪生まれ、大阪育ちで48年なんですが、「くいだおれ」も「づぼらや」にも行ったことがなく、ついに行けずじまいで「づぼらや」がなくなるというコロナ禍で考えることもあり・・・
この「はつせ」は明治時代ははつせ旅館として始まり、戦後は焼けたビルを立て直し、「はつせ食堂」として開業、その後お好み焼き屋として大阪の食文化を長きにわたって提供してきたお店。
旅館当時の名残りで全室個室という今では珍しいお店。
ちなみに飲食店で個室という形態は大阪が発祥だと聞いたことがある。
私が子どもの頃は商店街にあるお好み屋さんのそのほとんどが自分で焼くシステムだった。
今はお店の人が焼くシステムが多く、お客が焼くお好み屋さんは少ない。
だが、この「はつせ」は今でもお客様がお好み焼きを焼くシステムなのだ。
これは完全個室で女性と楽しくイチャイチャしながらお好み焼きを楽しむというコンセプトだからなのか・・・
真意は分からないが、昭和時代はデートスポットだったらしい。
とりあえず、お好み焼きの定番「豚玉」と「いかげそ」を注文。
ああ~なんか子供の頃を思い出すなぁ。
って注文した商品は運ばれてきたけれども・・・
これ、焼き方を知らない人ってどうするんだろう。
千日前という場所だけに外国の観光客も多いのじゃないだろうか。
なんて思いながら・・・
さて、自分でタネをこねる。
お好み焼きの生地のことをタネっていうでよすよね。
こねたタネをテッパンに広げる。
その上に豚肉を広げるたのだが・・・
どうやら「はつせ」の豚玉はタネと一緒に豚肉をぶち込んで混ぜるのが正解なのだとか・・・
そんなの聞いてないよ~。
子どもの頃の豚玉の焼き方はこんなんだったんだよなぁ~。
で、完成。
やはり老舗だけにこれぞお好み焼きという旨さ。
千房の創業者がかよったというエピソードもあったりする。
このトッピングの「むかし」っていう具材も懐かしいよね。
私が子どもの頃は桜えび、こんにゃく、ちくわって家庭でお好み焼きをする際にはテッパンの具材だったわ。
なんか母親が作ってくれたお好み焼きが懐かしいなぁ。
ちなみに「づぼらや」のポン酢はやしきたかじんがおすすめしていた大阪の名物「旭ポンズ」の原点なんですよね。
変わりゆく大阪の食文化にちょっと寂しさを感じる今日頃です。
ではでは。