タイトルだけを見ると思わず「え!」って言いたくなるでしょうし、そんなの極端な自然思考だろ!って思っちゃいますよね。
だってオオカミって猛獣だし、人間が襲われたらどうすんのよ。
最近はクマだけでもいろいろ襲われている人が増えてるのに。
なんでさらにオオカミまで復活させんだよ。
って思うのが普通だと思う。
まず、オオカミは人を襲わない。(らしい)
オオカミが人を襲うのは江戸時代に国内に入ってきた狂犬病が原因。
じゃ赤ずきんちゃんの話はなんで?
それは放牧が中心のヨーロッパでは、羊やヤギを襲うオオカミが害獣だったから悪の象徴とされていたってこと。
耕作が中心の日本ではニホンオオカミは害獣ではなく、神ともされる存在だった。
なるほど、だからオオカミの漢字はけものへんに「良」って書くのか・・・
いや知らんけど。
さて、なぜオオカミの再導入が必要なのかというと・・・
もちろん増えすぎる野生の鹿の問題。
その昔、生態系の頂点だったニホンオオカミが絶滅したのは明治38年(1905年)。
奈良県の東吉野村で捕らえられた若雄のニホンオオカミが日本で最後の捕獲の記録。
最後のニホンオオカミが絶滅してから100年以上で野生のシカは急増。
増えすぎたシカによる森林の食害がかなり切実な自然破壊を起こしている。
で、オオカミを再導入して、野生のシカを減らそうというわけ。
オオカミの再導入はもうすでにアメリカでは実験をされていて成果があるという。
それはアメリカのイエローストーン国立公園。
1926年にイエローストーン国立公園の野生のオオカミは絶滅。
その後、シカが急増し、草は食べつくされ、コヨーテも急増。
国立公園の生態系は大きく崩れることに。
そこで1995年から1996年にカナダから31頭のオオカミを再導入。
5年で100頭を超えるほどまでに繁殖。
これ「20世紀最大の実験」なんていわれているそう。
で、2020年の今年、オオカミ再導入から25年経ったわけだけど・・・
結果は順調で、かつての自然が戻っているそう。
しかも最新の研究結果ではオオカミが生態系を安定させる重要な役割があることが分かったらしい。
オオカミを絶滅させた代償は結構大きいのかもしれない。
で、今アメリカ各地でオオカミの再導入が検討されているそうな。
コロラド州でもオオカミを再導入するかどうかの住民投票が行われたそうな。
ってオオカミの再導入って住民投票をするんだね。
日本もオオカミを再導入する時って住民投票になるのかなぁ。
で、日本でもオオカミの再導入をまじめに研究している協会がある。
それが、日本オオカミ協会。
獣害から人の営みと自然を守るためにオオカミの再導入って、ちょっとびっくりだけど、いろいろと調べてみると、なるほどいいことなのかも知れないぁとおもう今日この頃。
最後に今日も地元の高安山へ低山登山に行った来たので、撮影してきた写真など。
さて、今日は近鉄「信貴山口駅」からちょっとマイナーな信貴越えルート。
マイナールートなのでほとんど人が通らないコース。
そんな人気のないコースで後ろから草刈鎌だけを持った人が歩いてきたからちょっと警戒してしまった。
なんで草刈鎌を持って登山道?
って思ったら、登山道の両脇に生えたヨシを刈って登山道を整備してくれてたんだな。
で、これなんだろう。
登山道で結構みた植物。
2日連続の山歩きは腰にくるな。
今日はゆっくり湯舟に浸かって足でももんでみるかなぁ。
寒かったし・・・
ってことで今日はこれまで。
ではでは。