- 華岡青洲の診療所「春林軒」と道の駅「青洲の里」へ
- 旧名手宿本陣を訪ねる
- 風土が残るJR和歌山線「名手駅」周辺を散策。
- 和歌山県道120号上鞆淵那賀線でちょっと山から紀の川を見おろす
- 神通温泉で温泉を独り占め。
華岡青洲の診療所「春林軒」と道の駅「青洲の里」へ
さてさて、今日やってきたのは和歌山県紀の川市名手。
ここは道の駅「青洲の里」。
この地は日本の外科手術の父と言われている華岡青洲が診療所を構えた地。
華岡青洲の偉業が学べる観光地として道の駅内では無料展示スペースなどもあったりします。
って、華岡青洲って誰よ。
華岡青洲とは、麻酔薬を開発し、なんと世界で初めて全身麻酔による乳がんの摘出手術を成功させた外科医。
手術を行ったのは1804年の事なんですって。
なんかお金かかってそうな独特な建物の道の駅「青洲の里」
調べてみると建築家 故黒川紀章氏が設計したんだそう。
この道の駅には華岡青洲の展示室があったりする。
おおう。結構立派だよう。
いやいや、全身麻酔による乳がんの摘出手術を世界で初めて成功したのが日本人だったとは・・・知らなんだ。
道の駅「青洲の里」から歩いて30秒。
華岡青洲の住居兼病院・医学塾「春林軒」がある。
まぁ、この春林軒があるので道の駅「青洲の里」が出来たという事なんだろうけど。
こちらが春林軒。
入館料は大人200円なり。
朝10時からの営業で、今日は朝10時に私が一番乗りだわ。
敷地内に入ると建物が複数建ってある。
まずは春林軒の母屋から見学。
小さな部屋がいくつもある建物。
ここは入院患者用の病室なのだとか。
こちらが入院患者用の病室。
部屋の広さは3畳。
こちらは広めの6畳の病室。
壁のシミがなんか・・・
気になるのだが・・・
こちらの建物は内塾と言われた門人の部屋や薬の調合などをする部屋がある。
この部屋で医学を学ぶために集まった門下生に講義を行っていたらしい。
こちらが薬を調合する部屋。
医聖華岡青洲先生がかつて実験科学の道を歩み。苦難の末、世界で初めて麻酔薬「通仙散」を創製し、外科治療の新領域を開拓され、数多くの患者の治療、門弟の指導にあたった春林軒跡地です。
平成7年に春林軒跡地の発掘調査をおこなったとき、今まで知らていなかった多くの事を知ることが出来ました。
主なものでは、直径120㎝の桶を二つ埋設し、上澄み水を宅地外に流れ出るようにした浄化槽施設です。
石で蓋をした地下排水路の構造になっています。
また「汲み取り式トイレ」がないということは明らかに、あえて汲み取り式のトイレを造らず、排尿、排便の始末は当時のお殿様の屋敷で行われていた、「箱に弁をした後、宅地の外へ棄てに行く」という方式で排泄物の処理をしていたといいます。
つまり華岡青洲は、汲み取り式トイレでは、いろいろな病原菌を持った患者の便が留まり、他の患者への二次感染を恐れていたためです。
華岡青洲が世界で初めて全身麻酔の乳がん摘出手術を成功させた噂は全国に広まり、その後多くの患者が青洲を訪ね、また医学を志す人も。青洲に学ぼうとこの地を訪れるようになった。
大阪で適塾を開いていた緒方洪庵も全身麻酔の外科手術成功の話を聞き、華岡青洲に手紙を送ったそうな。
旧名手宿本陣を訪ねる
さて、先ほどの道の駅「青洲の里」からバイクで約5分。
国指定重要文化財である旧名手本陣妹背家住宅並びに国指定旧名手宿本陣へ。
あらまぁ。なんと入館料無料とな。
あさりの貝殻を利用した手芸品
ここの案内係のお母さんの趣味で作ったものなのだろうか・・・
良かったら持って帰ってと、二つほどいただいた。
これ造るの結構大変そうだけど。
いいお土産をいただいた。
名手宿本陣は大和街道沿いにあり、参勤交代の際に藩主がこの家に宿泊するようになって、以後、本陣と呼ばれたそうな。
これが無料で拝観できるとはお得だわ。
風土が残るJR和歌山線「名手駅」周辺を散策。
名手周辺を訪ねると、道幅が大きく拡張されている地域もあるのだが、少し裏路地に入るとまだまだ古い歴史を感じる建物が残っていた。
紀州から江戸へと向かう参勤交代の道として、また伊勢参詣道として、かつては多くの人が行きかっていたであろう大和街道。
かつての面影はかなり少なくなってはいるが、その当時の面影を探して名手周辺を散策。
こりゃなんの建物なんのだろう。
細長い納屋のような建物。
この建物珍しくない?
一部屋一部屋単独の屋根が設けらているってこと?
屋敷の中がどうなっているのか、無茶無茶気になるわぁ。
どんな構造になってんだろうか。
レンガ造りの壁の中は何なのだろうと覗いてみると民家が数件。
何かの工場跡地が宅地になったのだろうか。
こんな立派なレンガの壁の囲まれた宅地って珍しいよね。
こちらがJR和歌山線「名手駅」
和歌山県道120号上鞆淵那賀線でちょっと山から紀の川を見おろす
さて、やってきたのは和歌山県道120号上鞆淵那賀線 。
旧峠の道になるのかな。
ほとんど農道って感じ。
しばし、紀ノ川の景色を眺め、引き返す。
神通温泉で温泉を独り占め。
さて、紀ノ川周辺をブラブラと走っていると辿り着いたのが桜池管理釣場。
ぼちぼち大阪に向かって帰るとするかな。
どこかで昼食を食わないとな。
大阪府道・和歌山県道62号泉佐野打田線に神通温泉へ。
紀泉郷県立自然公園内の山深い杉林に包まれた、神通(じんづう)温泉は、和泉山系初めての自噴性イオン温泉。地球の気圧や海の満潮・干潮、地球が自転する遠心力によって泉水の色が、濃くなったり薄くなったりと、不思議な湯。温泉には、若干のぬめりがあリ、美容と健康の泉・・・お湯の中には、全国でも珍しい浸透性殺菌力が含まれ、肌がツルツル・保温性があり、湯上がり後もぽかぽかなんだとか。
では、ひとっぷろいただきます。
って、貸し切りかよ。
お昼2時頃なんだけど、浴場には誰もいない。
温泉女子が良く撮るようなアングルで撮影してみる。
温泉に入っているのはおっさんなんだけどね。
いやいやいいあんばいだわ。
湯舟に浸かっているとお肌がヌルヌルと・・・
なんだか保湿性が高まった感じ。
おっさんの美肌化ってどうなのよ。
で、こちらが休憩所兼食堂。
で、焼肉定食をいただく。
定食と入浴料のセットで1650円なり。
さてさて、ツルツルスベスベのお肌になったことだし、そろそろ大阪に帰ります。
ではでは。