さてさて、数年前から話題になっている昆虫食ですが、わざわざ買って食べるのもなんなので、身近に採取できる昆虫で自分で調理して食べれるものはないだろうかと調べてみると、意外に身近な昆虫がかなり美味しいそうなのでなので紹介をしたいと思います。
こんな昆虫が美味いとは知らなったわ。
- トノサマバッタ(成虫)の天ぷらはエビの味
- アブラゼミ(幼虫)の燻製は圧倒的なナッツの香り
- シロスジカミキリ(幼虫)はコーンのような優しい甘味
- クリシギゾウムシ(幼虫)は栗の風味のポップコーン
- タイワンタガメからは洋ナシ以上に洋ナシの香りがする
- 今でも昆虫食が当たり前である長野県伊那谷
- まとめ
トノサマバッタ(成虫)の天ぷらはエビの味
まさかこいつがお勧めの最初にこようとは・・・
トノサマバッタは昆虫食の中でもかなり美味いらしく、昆虫食の世界に第一歩、足を踏み入れるのはトノサマバッタからがいいのだとか。
ええ!昆虫食でポピュラーなのはイナゴなんじゃないの。
なんて思いますが・・・
高温でサクッと揚げると、エビのように色素が赤く染まり、食べるとまさにサクサク食感のエビ。
昆虫感はなく、ただただエビを食べている感覚なのだそうで、つまみとして止まらないそうな。
また、コーンのような香ばしいさが鼻から抜けるのんだって。
イナゴも揚げると同じくエビ同様の味なんだけど、トノサマバッタの方が食べ応えがあるのでイナゴよりもおススメなんだって。
河川敷に生息するトノサマバッタを捕まえて天ぷらにするんですって。
アブラゼミ(幼虫)の燻製は圧倒的なナッツの香り
マジか、こいつもお勧めなのか・・・
アブラゼミも昆虫食の世界ではかなりおススメなんだとか。
もちろん成虫のアブラゼミは揚げるとサクサクのエビの風味で美味しいそうなのだが、格別な味がするのは幼虫のほうらしい。
そのまま揚げても美味いのだが、燻製にするとやみつきになるのだそう。
アブラゼミの幼虫を麵つゆで煮たものをサクラチップで燻製にする。
セミの幼虫は長年、土の中で木の汁を吸っているので、殻からプリっと口に広がるのは圧倒的なナッツの香りなんだって。
他の昆虫は食べないがセミの幼虫だけは毎年楽しみにしているという人もいるらしい。
日没前後に土から出で来ることが多く、この時間を狙って大量に採取し、料理するんだって。
シロスジカミキリ(幼虫)はコーンのような優しい甘味
シロスジカミキリの幼虫は昔は子供のおやつとして、子供も喜んで食べていたのだそう。
その味はマグロのトロとよく形容されるようだが、網で直焼きでもいいし、フライパンで軽くソテーにしても美味いらしい。
その味はクリーミーで、ナッツような豊かな風味にコーンのような優しい甘味があるのだそう。
高級フランス料理の食材にも使用されるそうなので、昆虫の割には美味いというものではなく、食材として他に替えがないものなのだろうな。
ちなみに成虫も食べれるそうで、筋肉が多い胸肉を食べるのだそう。
クリシギゾウムシ(幼虫)は栗の風味のポップコーン
クリシギゾウムシの成虫は栗の実の中に卵を産み付け、発育した幼虫は栗の実の果肉を食べて育つ。
だから山で栗拾いで拾ってきた栗を食べるには、虫出しという天日干しをしなければならない。
拾ってきた栗のほとんどは中に虫が入っていると考えた方がいいです。
で、栗を食っているので当然、幼虫も栗の甘味がするのだそう。
ここまで昆虫食について調べてみると、昆虫が食べたもののがそのまま昆虫の味になるというのがセオリーなんだなと分かった。
フライパンで軽く炒めると、栗の甘味がするポップコーンのような味なんだとか。
また、茹でると栗の甘味が増すのだそう。
タイワンタガメからは洋ナシ以上に洋ナシの香りがする
東南アジアでは食材として使用されるタイワンタガメ。
その魅力は爆発的なフルーツの香りなんだとか。
なので、香料として使用されるそう。
オスのフェロモンは洋ナシの香りがするそうで、素揚げや塩漬けで食べるそうな。
茹でたタイワンタガメの足を取り、そのまま食べると洋ナシとバナナの香りがさらに増し、まるで人口的に作った香りなんじゃないだろうかと思うほどの香りなんだって。
あれ、昆虫ってその虫が食べているものの味がするんじゃなかったの?
タガメって肉食だよね。
今でも昆虫食が当たり前である長野県伊那谷
その昔、日本各地でも食べられていた昆虫だが、今では好んで昆虫を食べる人は皆無。
食卓に昆虫を使った料理が出るなんて家庭ははるか昔。
日本の食文化として引き継がれることなくほぼ途絶えたわけだが、長野県伊那谷では昆虫食の伝統文化が息づいている。
伊那谷の三大珍味というものがある。
それは「ざざ虫」「蜂の子」「イナゴ」。
「ざざ虫」とはカワゲラ、トビゲラなど水生昆虫の幼虫のこと。
佃煮や揚げ物にして食する。
「蜂の子」はクロスズメバチなどの蜂の幼虫で、蜂に紙などの目印をつけて巣を見つける伝統技法「蜂追い」をテレビなどで見た人も多いだろう。
「イナゴ」は佃煮が有名ですよね。
昔は交通網が発達していなく、貴重なタンパク源として食べられていた昆虫ですが、なぜ交通網が発達した今でもこの伊那谷では昆虫が食べられているのか。
この地域では昆虫食を生活の生業として商売をしてきたという歴史がある。
例えばこの地特有の「ざざ虫」などは、漁業権が存在し、誰でも採れるというものではない。
海での漁と同じく漁の解禁日などが設定されており、採りすぎないように調整。
持続可能な資源としてその価値を守り続けてきた。
出荷量がピークだった頃はワンシーズンで高級車が買えるほどの収入になったそうな。
昆虫採集に漁業権があるなんて世界でも珍しいのではないだろか。
昆虫食を食べているのではなく、昆虫食で食べている人が多いが故に残った食文化なんだろうと思う。
来るべき地球規模の食糧難で注目されている昆虫食ですが、いろいろ調べてみると知らないことだらけ。
食わず嫌いでちょっと抵抗があったけれど、食べてみたいなという気にもなってくるもんです。
まとめ
昆虫食の事をネットでもいろいろ調べてみると、随分と様々なブログ記事がヒットした。
自分で捕まえた昆虫を揚げたり、焼いたりしてその味をレポートしているブログや、みんなでセミを採って料理するイベント、バッタ類を採取して食べるイベントなど、全国各地で様々な昆虫食食の集いがあることを知った。
身近なバッタ類やコオロギも揚げものにするとつまみになるのだという。
またジョロウグモも素揚げにすると枝豆のような味がするのだとか。
次回、キャンプの時にチャレンジしてみようかな。
今回の調べ物は結構目から鱗の事が多かったなぁ。
そんなことを思う今日この頃です。
ではでは。