さてさて、今日は奈良県宇陀市にある蕎麦のミシュラン店「一如庵(いちにょあん)」へ。
3年ぐらい前かな。
一度この店で蕎麦を食べてファンになっちゃった。
それから2回ほど訪れているんですが、臨時休業だったり、予約でいっぱいだったりとなかなかお蕎麦が食べられなかったのだが・・・
3度目の正直だ。
今日こそはとまたまた予約なしでやってきた。(なんで予約をしないんだよ!)
さて、今日は食べれるのか・・・
さてさて、どうだ。
駐車場はそこそこ車が停まっていたが・・・
今日こそは・・・
お店の扉を開ける・・・
食事を終えた人が数人、土間で会計を待っている。
その会計を終えるのを待って、お店の人が、「予約のお客様ですか?」と。
「いや、予約はしてません。」
前回はここで撃沈したのだが・・・
「でしたら1時間後ならご案内できますが・・・」
と・・・
「よっしゃ~!三度目の正直だわ~」心の声。
ってことで近くの道の駅「宇陀路大宇陀」にて時間を過ごし、1時間後に再来店。
古民家を改装した店内はまさに蕎麦を食べに来たという雰囲気満点。
足元にはホットカーペットがあり、古民家だが店内は温かい。
これなら冷たいもり蕎麦を食べても美味しくいただける。
大和菜寿司は完売との事、天ぷらは時間をいただければ出来るのだそうだが、いやいやはなからもり蕎麦一択なんだな。
落ち着いた雰囲気の店内で、外の庭を眺めながらしばし待つ。
テーブルを照らす照明もなかなか時代を感じるものだこと。
3年ぶりの蕎麦キター!
一如庵でいただける蕎麦は更科蕎麦。
更科蕎麦とは「一番粉」と言われる白い粉を使っている蕎麦で、そば粉を挽いて一番最初に出てくる胚乳の中心部分のみを集めたもの。
色がついている甘皮が混ざらないので、白い蕎麦に仕上がる高級蕎麦。
更科蕎麦なので蕎麦の風味は少ないものの、上品な甘味、キリっとした歯ごたえ、口に含んだ時のツルっとした質感。
またここのワサビが美味んだよな。
ワサビを直接蕎麦につけて、本枯節・しび節・サバ節で作った出汁にちょっとつけていただく。
角のないマイルドなワサビの風味が鼻か抜ける。
まさにここでしか食べれない蕎麦の味。
今この記事を書いている時点でもうまた食べたい。
そんな存在感のある蕎麦なんだなぁ。
で、蕎麦湯の登場。
初めてこのお店で蕎麦を食べて一番衝撃だったのがこの蕎麦湯。
一般的な蕎麦湯よりもとろみが多く、この蕎麦湯を出汁で割るとなんとも美味いのである。
わざわざ大阪から来た甲斐があったわ。
美味しいお蕎麦と蕎麦湯もさることながら、高級蕎麦を堪能するための空間づくりや配膳の仕方まで工夫がされており、人里離れた特別感を味わえるお店なんだな。
このお店は超おすすめなので、今日がある人はぜひ行ってみてよ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。