さてさて、今日は奈良県の馬見丘陵公園へ。
6月11日、12日は馬見花菖蒲まつりが開催されているんですな。
なんだか傘がいるんだかいらないんだか中途半端な天候がぐずぐずと続く一日。
こんな日は室生寺なんぞが美しいんだろうけど。
悩んだあげく馬見丘陵公園へ行くことを決めた。
キッチンカーが数台営業をしており、演奏会などもあってあいにくの天候なんだけど結構人が来ている感じ。
とりあえず雨が本格的に降ってくる前に菖蒲園へと直行だわ。
で、こちらが菖蒲園。
数十種類の菖蒲が植えられおり、種類によって開花状況はまちまちなのだが、これだけ花が咲いていれば申し分ないよな。
菖蒲の種類はなんと5000種もあるのだそう。
しかも一口に菖蒲といっても分類がめちゃくちゃややこしいんだよ。
菖蒲はショウブ科(旧分類:サトイモ科)で、
花菖蒲はアヤメ科アヤメ目でこちらは水はけのよい湿地帯に群生する。
アヤメはアヤメ科アヤメ目だが乾いた土地に生え背が低い。
カキツバタもアヤメ科アヤメ目で水辺や川辺などの湿地に生える。
で、アヤメといえば花札の5月札なんですが、実は花札の5月札の絵柄のモチーフとなった花はアヤメではなく、カキツバタなんだとか。
う~んややこし。
結局、菖蒲はアヤメ科ではなく、花菖蒲、アヤメ、カキツバタがアヤメ科なのに、なんで菖蒲と書いてアヤメと読むんだ。
「菖蒲(しょうぶ)」を「あやめ」と呼ぶようになった理由には諸説あり、飛鳥・奈良時代に、「菖蒲(しょうぶ)」を用いて邪気払いの儀式をしていた女性のことを「あやめ」と呼んでいたことにちなでるんだとか。
「いづれあやめかかきつばた」
平安時代の源頼政(みなもとのよりまさ)の歌から生まれたこのことわざ。
見分けがつきにくいアヤメとカキツバタのように、どれも優劣なく美しい女性たちをたたえた歌で、古来より菖蒲の見分けが難しいのがうかがえる。
ちなみに菖蒲は古典園芸として江戸時代から園芸として楽しまれ、その系統は江戸系、伊勢系、肥後系、長井系と4つの系統に分かれるのだとか。
江戸時代から品種改良が盛んに行われて現在は5000種近くにもなったんだな。
菖蒲の世界も奥が深そうだわ。
で、こちらは馬見丘陵公園の池のスイレン。
アジサイはまだまだこれからって感じかな。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。