さてさて、今日はすこぶる晴天。
バイクツーリング日和ですな。
で、今日目指すのは奈良県屈指の絶景スポットである大台ケ原。
奈良観光といえば奈良公園が有名ですが、奈良公園は奈良県の中でも最北端なんですな。
奈良県の北半分は奈良時代、飛鳥時代、平城京と歴史文化の濃い場所なんですが、南半分は紀伊半島の山に囲まれ、電車も通らない自然そのままの場所なんですな。
そんな奈良県南部、紀伊半島のど真ん中にあるのが大台ケ原。
国道169号線で大台ケ原へと向かう途中。
大滝ダムにて撮影。
今日は交通量がやや少なめな印象。
いや~今日はほんといい天気ですよね。
ってここまで山の上に来ると梅雨の季節でも気温が17℃なんだな。
バイクで走っているとめちゃ寒い。
大阪から約2時間半。
大台ケ原の駐車場に到着。
日本一雨が多い大台ケ原なんだがこの晴天よ。
さてさて、バイクを駐車場に停めて大台ケ原のハイキングコースへ。
大台ケ原に来るのは約4年ぶりかな。
紀伊半島はツキノワグマが生息しているので要注意。
また、大台ケ原は野鳥の撮影スポットでもあるんだな。
ほほう、野鳥を撮影する人ってこんな行為をする人がいるんだな・・・
スマホで鳥の鳴き声を鳴らす人。
ミールワーム等で撒き餌を撒く人。
へぇ~野鳥撮影も大変なんだな。
まずは中道というルートを進んで奈良県屈指の絶景スポットである大蛇蔵を目指す。
カエルの鳴き声がまるで真夏のセミのように忙しなく聞こえる。
木漏れ日が降り注ぐ日差しがな緑を美しく照らしてすがすがしい。
空を見上げると雲が手の届きそうな距離で早々に流れていく。
この光景が標高1000mの山の中とは思えないだろう。
まるで整備された都会の緑地公園のような情景なのだが、これには訳があるんだな。
実はこの光景はある自然災害によって生まれた光景なんだ。
伊勢湾台風といえばおわかりいただけるだろうか・・・
明治以降日本最大の被害をもたらした伊勢湾台風。
死者・行方不明者5000人以上というこの台風が、うっそうとした森の木々をなぎ倒し、まるで高原のような景色へと変えてしまったのだ。
おお台風の力恐ろしや・・・
で、屈指の絶景である大蛇嵓まではあと1㎞。
いやいや伊勢湾台風が標高1000m以上の山の景色をここま変えてしまうとは・・・
こちらは神武天皇の像。
神武天皇は九州からの東征の際に大台ヶ原を越えたとの伝説があるらしい。
大台ケ原を訪れるみなさんはこの辺りの広場で昼食の準備っぽい。
この木も昭和34年の伊勢湾台風で倒れた木なのであろうか・・・
山道は大きな砂利道で歩きにくいわ。
おお~いい景色。
そろそろ大蛇嵓か?
さて、この木のはしごの向こうが奈良県屈指の絶景スポットである大蛇嵓。
風が強いので岩の上に立ってるだけでもバランスをとるのが大変。
みんな記念撮影とかしているけど、私は独りぼっちの登山なので自撮り写真はなしなんだな。
さて、こちらが大蛇嵓の先天から見た光景。
なんかようわからんけど向かいに立つ山のせせり立ち方よ。
で、遠くの方で滝みたいなのもあるし・・・
この広大な秘境感は紀伊半島ならではだな。
さてさて、大蛇嵓を後にし、伊勢湾台風で丸裸にされた山並みを見るため正木峠を目指す。
こんな立派な木の根の木々もなぎ倒したんだな。
60年以上も前に台風によって倒された木々。
まるで化石のような風貌で横たわっている。
いやいや、台風でここまではげ山になるかと思うほどの見晴らしの良い光景。
こちらは海が見える展望台。
おお~。
海なし県の奈良で卯が三重県の尾鷲、志摩半島の海が見える!
最後の登りがきつそうだわ。
さてさて、ようやく展望台まで。
こちらは夜景の天体撮影で有名な展望台スポット。
展望台の標高は1695m。
360度、どこ見ても山ばかりだし、雲が目線と同じ位置にあるんだよな。
天気がいい時は富士山も見えるんだって。
いやいや雨の量が年間4,800㎜という日本屈指の豪雨の山なんですけどこれほどの晴天に恵まれて良かった良かった。
帰りは大台ケ原駐車場にある上北山村物産店の食堂で400円のすうどんをいただく。
という事でこれから3時間近くかけて大阪へと戻ります。
ではでは。