さてさて今日は滋賀県大津市にて所要があったので朝から出かけていたのだが、相も変わらず湖西線が大渋滞。
いつもながら何とかならんものかなぁと。
で、所要が午前中に終わり、せっかく滋賀県大津市まで来たので少し観光でもと・・・
坂本比叡山口駅界隈を散策。
やってきたのは坂本名物名代手打本家 鶴㐂(つるき)そば。
14時前なのでお客さんもそれほどかと思っていたのだが・・・
かなりのお客さんが店先で待っているんだな。
このお店の建物は登録有形文化財になっており、坂本名物名代手打本家 鶴㐂(つるき)そばはなんと創業300年以上の歴史があるそば屋なんですな。
その始まりは当時、延暦寺のまかない担当の僧侶であった先代が、延暦寺をお参りする旅人にそばを振舞ったところたいそう喜ばれたのがきっかけでそば屋を開業したのだそう。
また大正天皇が皇太子の時。
伊吹山を訪れた際にこの店のそばを取り寄せて食べたそうな。
大正天皇はその味にいたく満足し、明治天皇へのお土産として持ち帰ったそうな。
店内にて天ざるを注文し、配膳されるのを待つ。
いやいや楽しみですな。
参りましたぞ!
こだわりのお蕎麦。
その日の気温・湿度によって水の量やつなぎの配分を変えるというこだわりの二八そば。
のどごしの良さはもちろん、そばの風味もいい感じ。
そばつゆは少し甘めのつゆで、そこが好みが分かれるところかもしれない。
そして天ぷらのサクサク感がたまらん。
そばを食おうか、天ぷらを食おうか、ついつい迷い箸になってしまう。
最後のそば湯なんだが、そばつゆの甘味がやはり気になってしまう私。
地方によってその土地の味の好みも違うので、そんな違いを地方地方のそばで体験するのもまた醍醐味であるんだなぁ。
いやいや大変美味しくいただきましたよ。
それにしても若い人からシニアの方まで幅広い年齢増が訪れるそば屋でしたな。
さてさて、続きましてやってきたのは先ほどのそば屋から歩いて2、3分の場所。
旧竹林院。
竹林院は、延暦寺の僧侶が高齢となった後、山麓で過ごした里坊の一つでした。現在も周辺には数多くの里坊が残り、特色ある町並みをつくっています。
明治初年に民間の手にわたり、以降は個人の別邸として利用されてきました。
現在主屋の南西には滝組や築山を配し、八王子山を借景とした役千坪の庭園が広がり、大正年間の建築になる二棟の茶室と四阿(あずまや)が残されています。
なかでも、茶室は「天の川席」と呼ばれる特異な構造を持ち、全国でも武者小路千家東京道場(旧久米邸)以外で知られていません。
かつては、各流の家元や茶匠も来遊し、茶事を催しました。
とのことです。
ちなみに入園料は大人330円。
意外にお手頃料金なんだな。
それでは、おじゃまいたします。
ほほう、これが延暦寺の隠居屋敷かぁ。
訪れている客層を眺めてみると、学生が多い印象。
どうやら学生のカメラ愛好サークルみたい。
二眼レフカメラを持っている若者もいたりする。
1階の縁側沿いの眺めはこんな感じ。
この時間は日差しの差し込みがかなり強く、どうしても白飛びしてしまうんだな。
しかしながら、この開放的な眺めは非常に心地が良い。
で、目の前に大きなちゃぶ台があるけど・・・
近年、何かと人工のリフレクションが撮れる場所を設けては映えの名所として話題作りをするというあれではないか。
昭和のちゃぶ台は令和の時代になって人工リフレクション発生装置となり、新たな価値を見出された。
これもまた世の中の移り変わりの面白さであるんだな。
で、その和テーブルのリフレクションで撮影した写真がこちら。
やはり外の日差しが強烈すぎて白飛び。
あまり加工しすぎると不自然になるのでなるべく抑え気味に。
部屋数は少なく、主にこの大広間がメイン。
続いて2階へと向かう。
2階も縁側を大きく開いた大広間である。
2階も和テーブルをリフレクションとして庭の情景を撮影できる。
和テーブルのリフレクションを活かして撮影した写真がこちら。
2階はまだ日差しの差し込みがマシなのかもしれない。
こういう場所で隠居が出来る身分になってみたいものだなぁと。
冬は寒そうだけどね。
みんな各々映えアングルを探して撮影をしている。
最後は庭園に出てお庭を散策。
いや~今日は急遽、大津に所要が出来たもんだから、急いで周辺を調べて寄れそうな場所をその日にピックアップしたんだけど、なかなか中身の濃い一日になりましたわ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。