さてさて、今日は寝坊をしてしまいました。
陽が短くなると起きる時間もだんだん遅くなるもんなんですかね。
それとも一日の寒暖差が激しく体が疲れているのかも・・・
出発時間が遅くなったのと陽が沈む時間が早くなってきたのでそれほど遠くには行けませんが、ゆっくり湯治の湯にでも入って、季節の変わり目で疲れた体をほぐそうかなぁ~と。
まずは国道169号線の道の駅 杉の湯川上にて少し腹を満たす。
つい先月までライダーやアウトドア好きの観光客で賑わっていたんだけど、とうとう吉野の山も冬のオフシーズン到来なのかぁ~と少し寂しくなった。
で、頂くのは毎度のごとく和風ラーメン580円。
ここのラーメンは若いころに深夜の屋台で良く買って食べていたラーメンの味を思い出すんだよなぁ。
屋台のラーメンってシンプルな醤油味なんだけどコショウを沢山かけて食べるのが旨いんだよなぁ。
今から30年ほど前では夜の10時ぐらいに屋台が町の中を巡ってたんだよ。
でね、沢山の小さな引き出しの中から麺やらかまぼこやらネギやらを取り出すんだけど、そこに麺があるんだぁ。とか、この引き出しがチャーシューなのかぁ。
と屋台の構造を眺めるのが面白くてね。
あの頃の屋台は魅力的だったなぁ。
なんて思いにふけってしまう和風ラーメンなんだなぁ。
お腹を満たして、やってきたのは大迫ダム。
大迫ダムには、日本一の多雨地帯・大台ヶ原の雨が流れてくるダムで、大台ヶ原の年間降水量は4,800mmと全国平均1,800mmの約3倍。
そんな雨水を貯水するダムなんだけど実は洪水調整機能がないので、ダムに流れ込んだ水は、そのままダム下流に放流するんだそう。
で、このダムの建設には結構右往左往したみたいで、和歌山県を流れる紀ノ川の水を分水するダムなんだけど、水利権を持つ和歌山県が和歌山の水は一滴も奈良にはやれん!と猛反発したらしい。
まるで琵琶湖の水止めたろかぁと京都に反発する滋賀県みたい。
さらにダム建設の構想中、その貯水容量でも和歌山と奈良との間で迷走。
その迷走の時に伊勢湾台風が襲い、とうとう当初の貯水量の4倍となり、ダム計画は右往左往したそうな。
そんな大迫ダムの縁にへばりつくようにあるのが今回目指す入之波温泉(しおのはおんせん)山鳩湯(やまばとゆ)なんですな。
ダム沿いの道を走ること約3㎞。
入之波温泉(しおのはおんせん)山鳩湯(やまばとゆ)へと到着。
ここはツーリングをするライダーや秘境温泉好きの人気の温泉。
文豪である谷崎潤一郎の「吉野葛」にも登場する入之波(しおのは)
駐車場からダムの下を見下ろすと、ダムの縁にへばりつくように建っている建物が入之波温泉(しおのはおんせん)。
建物の外にまで温泉成分が固まった茶褐色の塊。
さてと、ここから大迫ダムの下へと進む。
のれんをくぐり、下駄箱に靴を入れ、入銭料800円を支払う。
さらにダムの底の方へと下る。
そしてまだまだダムの底へと下る。
そしてようやく脱衣所へ。
で、いざ一風呂いただきます!
源泉は無臭無色なんだけど、空気に触れると茶褐色になるという入之波温泉(しおのはおんせん)
湯舟の縁には温泉成分が固まってゴツゴツとした岩のようになっている。
源泉の温度は40度ほどなんだけど、湯舟が広いので湯の温度は38度ぐらいかな。
そのため体を温めるために長湯をする人が多いらしく、湯あたりに要注意。
温泉成分が濃いほど湯あたりがある。
湯あたりって最近ではあまり聞かないけど、温泉に入って2日~3日後に出る症状でめまいや体のだるさ頭痛など。
湯あたりは温泉でしか出ない症状なので、その温泉成分に体を慣らす必要があるんですな。
湯疲れとかのぼせとはまた違った症状なので、初めは入浴15分までとか注意事項が書いている温泉も多い。
2日目、3日目と徐々に温泉に浸かる時間や回数を増やし湯治をするのが体に良いと言われている。
いきなり長時間温泉に浸かるのはかえって体に良くないということですな。
っていうことで温泉に浸かるのはほどほどにして今日はこれまで。
ではでは。