大阪で温泉といえば大阪の奥座敷、自然豊かで山深い犬鳴山麓に湧き出る秘湯「犬鳴温泉」が有名だが、犬鳴温泉を通り過ぎ、大阪府道・和歌山県道62号泉佐野打田線を約3㎞ほど和歌山に向けて進むと神通温泉が見えてくる。
犬鳴温泉ほどメジャーではなく、日帰り温泉施設がポツンと一軒あるだけの神通温泉であるが、古くから温泉ツウが通う和泉山系初めての自噴性イオン温泉である。
地元の家族連れなども訪れるが、私の印象としては若い人は少なく温泉好きのおっさんが多い印象。
まさに温泉ツウが通う温泉という感じ。
こちらが湯舟。
これは2021年の夏に訪れた時に撮影したもの。
露天風呂などはなく、内風呂が1つあるだけ。
今日の男湯は10人ほどのお客様がいた。
誰一人として会話をする人はおらず、各々が湯三昧に浸っているという印象。
みなさん温泉ツウなのだろうか、湯道をわきまえられており、波を立てないようにゆっくりと湯舟に入り、ひとまず肩まで浸かる。
そこからさらに波を立てないように肩まで浸かったままでゆっくりと湯舟の真ん中へと移動する。
泉質は
■源泉温度21.2℃(冷鉱泉)
■強アルカリ性(pH値10.5)
■湧出量毎分244リットル
■無色透明、無味、微弱硫化水素臭。
無色透明とのことだが、地球にかかる大気の圧力と海の干潮時、満潮時、および地球が自転する遠心力によって泉水の色が濃くなったり薄くなったりする不思議な湯。
温泉成分の中には、全国的にも珍しい浸透性殺菌力が含まれており、美容と健康にたいへん効果があるそうな。
お湯の温度は40度ぐらいかな。
熱すぎずぬるすぎずといった感じ。
温泉で体を整えたら昼食。
いただいたのは日替わり定食の焼肉定食。
前回来た時も焼肉定食だったなぁ。
ちなみに日替わり定食と入浴料のセットで1900年。
2021年に来た時はセットで1650円だったのだが・・・
ここにも物価上昇の波が来てることだな。
さてさて、話は変わって2月23日に公開する「湯道」って映画をご存じか。
年々減少する町の銭湯が舞台の映画なんだが、この映画に出てくる「まるきん温泉」というセットがこれまたスゴイ。
京都の松竹撮影所に作られた「まるきん温泉」のセットが温泉・銭湯好きにはたまらないこれぞ昭和の銭湯の良いとこどりをしたという魅力的な温泉なんだ(セットだけど)
セットで作られた温泉は富士山のペンキ絵を背負う関東風と、中央に浴槽を配する関西風の混合様式だそうで、銭湯ファンの理想の銭湯を目指したそう。
実際にモデルとなった銭湯があるそうで、長崎の唐人屋敷とうじんやしき通りで営業をしていた銭湯「丸金温泉」と、同じく長崎の小浜おばま温泉にある「おたっしゃん湯」のだそうだ。
ちなみに「おたっしゃん湯」は現在でも営業している。
このセットの情報だけでとても興味がわき、前売り券を購入してしまった。
映画「湯道」のアナザーストーリーがAmazonプライムで無料で視聴できるので興味のある方はぜひぜひ。
日本全国の秘湯の温泉を知りたい方はこちらもどうぞ。
湯道百選というサイトです。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。