さて、今日やってきたのは和歌山県、高野山の麓にある九度山。
古くから高野山参りの玄関口であった九度山。
九度山の慈尊院から約22㎞先の高野山にある金剛峯寺 根本大塔までの道は町石道(ちょういしみち) と呼ばれ、世界遺産にもなっている高野参詣道。
また真田昌幸、真田幸村が居を構えた真田の地でもある。
毎年5月5日には真田まつりが行われ、真田昌幸公・幸村公・茜公・大助公を先頭に、真田幸村公の活躍を陰で支えたことで有名な猿飛佐助や霧隠才蔵をはじめとする真田十勇士などの武者行列が九度山のまちなかを練り歩く。
紀ノ川にかかる大量のこいのぼりはこの時期の九度山の風物詩として関西のニュースでも取り上げられる。
そんな九度山を今回訪ねた目的は高野蕎麦をいただくためだ。
「道の駅 柿の郷くどやま」から車で約10分。
隣町の橋本市に目的の「高野蕎麦ここね 高野口駅前店」がある。
JR和歌山線「高野口駅」の南側、住宅街の中にその蕎麦屋はあった。
どうやらここがお店の駐車場であるらしい。
が、肝心の蕎麦屋の建物が見当たらない。
もしかして、駐車場から一段下りた木の向こうの建物か。
駐車場から趣の小さな小道を歩いて行くと。
おおう、あったあった。
この建物が高野蕎麦ここね 高野口駅前店かぁ。
で、店の玄関は?
というとこの古民家の脇道を行くらしい。
古民家の脇道を進むと・・・
おおう、あったあったここがお店の玄関かぁ。
これは渋くていい感じだな~。
店内も凄くいい雰囲気。
古民家の落ち着いた佇まいに。
お店のインテリアにもこだわりを感じる店内。
テーブルに座るとまずはあげ蕎麦が運ばれてきた。
カリっと蕎麦の風味を楽しみつつメニューを選ぶ。
天ぷらの盛り合わせと小鉢と高野蕎麦のセット「火の音」1,800円を注文。
まず運ばれてきたのが小鉢。
こんにゃく、人参、サツマイモ、レンコン、さやえんどうの煮物。
ほのかに甘味のある薄味で品の良さを感じる。
そしてこちらが天ぷらの盛り合わせ。
塩でいただく。
これまたうまい。
サクサクとした食感に鼻からぬける食材の風味。
続いて運ばれてきたのはメインである十割蕎麦。
これが十割蕎麦なのかと思えるほど艶のある綺麗な蕎麦だ。
歯ざわりが優しく、しなやかなコシ。
そしてまるで素麺のようななめらかな喉ごし。
めんつゆはこのそばに合わせたさっぱりとしたお味。
ワサビがまたいい。
ワサビまでさっぱりと清涼感がある。
これが高野山の水で作られたお蕎麦なのか。
なんとも上品な。
食後はお待ちかねの蕎麦湯。
ドロドロ系かサラサラ系かと 湯桶(ゆとう)を覗いてみると、サラサラ系だ。
蕎麦がさっぱりと優しい感じなら蕎麦湯もサラサラと優しい感じ。
いやいや十割蕎麦でこののど越しは面白い。
そんな体験をした高野蕎麦ここね 高野口駅前店でしたとさ。
ではでは。