暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

大阪府千早赤阪村水分界隈で河内十人切りとか、趣のあるお食事処とか

ようやく長い寒波がおさまり、今日は日差しの暖かささえ感じる大阪。
昨日は大阪でも雪が舞い、富田林など金剛山の麓あたりでも積雪があったもよう。

で、ここは何処かというと大阪府千早赤阪村にある建水分神社(たけみくまりじんじゃ)旧水分神社

 

大阪唯一の村である千早赤阪村。
総人口は4,500人ほどで、金剛山の麓にある集落。

集落にある神社だけに静かながらも荘厳な佇まいがこれまた神聖なパワーを感じる。

 

ちなみにこの神社は千早赤坂村水分にある神社。
千早赤阪村水分といえば、河内十人切りである。

明治26年、村民である熊太郎とその舎弟の弥五郎が村人十人を殺害した事件。

女と金と仁義と人情が複雑に絡まったこの事件。
当時は新聞で大きく取り上げられ話題となった。

この事件が起きた1か月後には道頓堀の中座で事件を元にした公演が行われ、ロングヒットとなったようだ。
また、河内音頭や浪曲でも歌われた。

私が一番印象に残っている河内十人切りの話というと
町田康の「告白」である。

熊太郎の人の良さが、少しずつ割が悪い方向へと転がっていく様々なエピソードは見事だった。

そしてこの「告白」は第41回谷崎潤一郎賞を受賞した。

告白 (中公文庫)

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さて、話は千早赤阪村の水分から変わって。
ここ、旧水分神社を少し下ると気になる集落の食堂があるので行ってみたいと思う。

昨日の残雪が瓦屋根にうっすらと積もっているのも趣がある。

 

さてさて、旧水分神社から歩いて20秒。
この日本家屋が地元のお食事処だ。
すでに店の前には軽トラやら軽バンが停まっているのでこの付近で作業をしている人か地元の人が来店しているらしい。

 

こういう店の佇まいが私の心をくすぐる。
どこかの旅先でぶらりとよった食事処感。
「為ちゃん」というお店。

店内も見事な佇まいであった。
永い営みの年月を感じる。
人も物も空間も年を取るほどに味わいがにじみ出る。
そして現役バリバリで営業しているのがうれしい。

 

メニューは丼物、うどん、定食などがあるが、どれもお財布にやさしい価格となっている。

 

さて、私が注文したのはサバ定食。
小鉢がついて780円ってもうやさしさしかないよな。

 

都心部での外食ではなかなか和食にありつけない。
こんな店が近所にあればと常々思う。
まいどおおきに食堂で同じメニューだったら1000円は超えるからなぁ。

 

ってことで今日は大阪府千早赤坂界隈でぶらり食事をしましたとさ。
ではでは。
あっ町田康の「告白」とても感慨深い作品だから一度読んでみてくださいな。

 

 

 

告白 町田 康

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