
さてさて、オーバーツーリズムが問題となっている京都ですが。
その混雑は嵐山、東山に集中しており、京都市は分散観光(西京・山科・伏見・高尾など)をPRし、オーバーツーリズムの緩和、観光場所の均等化を推進している。
そんな分散観光に少し参考になればと思い京都でもオーバーツーリズムなんて全然関係なく、ゆっくりと巡れるルートをご紹介。
紅葉に囲まれた三重塔が美しい京都木津川市の岩船寺(がんせんじ)


さてさて、まず初めにやってきたのは京都木津川市にある岩船寺。
アジサイの寺として有名だが、紅葉と三重塔の美しい写真が撮れる寺として、写真愛好家も訪れる場所。

入山拝観料は500円。
山の麓にあるお寺なので自然の美しさを楽しみながらの寺巡りが出来る。










どうです。
この紅葉に染まった自然に囲まれた三重塔。
奈良県の室生寺を彷彿とする高台にそびえる朱色の塔が紅葉にマッチして美しい。
早朝に行くと、ちょうど太陽の陽がライトアップしたかのようにカエデの葉を輝かせる。
この日も2~3人ほど、三脚を抱えた写真愛好家が訪れていた。




三重塔の四隅の垂木を支えるユーモラスな木彫。
隅鬼(天邪鬼)という。

こちらが本堂。



参拝道には無人の野菜販売所や草もちなどが食べれるお店もあったり、こういうのを眺めるのも面白い。
国宝 九体阿弥陀如来像がある浄瑠璃寺(九体寺)


さてさて、続いてやってきたのは先ほどの岩船寺から車で5分程度の場所。
国宝 九体阿弥陀如来像が安置されている浄瑠璃寺へ。
さきほどの岩船寺と比べて、こちらの方が観光客が多い印象。




浄瑠璃寺にも三重塔がある。
午前中は山を背に陽が登るので、日差しがまったくあたらない。
光の演出が欲しい場合は午後からの撮影がいいかも。




こちらが本堂。
この中に国宝 九体阿弥陀如来像と国宝 四天王像が安置されている。
ちなみに現在、多聞天と広目天は国立博物館で管理されている。
本堂のみ入館料500円が必要。

こちらが国宝の九体阿弥陀如来像。
どんな人間でも極楽浄土へと往生させてくれるのが阿弥陀仏如来様。
人間には上・中・下とランクがあり、それぞれにさらに上・中・下のランクがある。
阿弥陀如来様が9体あれば、どんなランクの人間でも救われるという。
現存する九体阿弥陀如来像はここ、浄瑠璃寺だけなのだとか。

個人的には不動明王に仕える矜羯羅童子(こんがらどうし)と制多迦童子(せいたかどうじ)の表情がユーモラスで魅力的だった。

さて、ちょうど時間はお昼時。
浄瑠璃寺には参拝駐車場あたりに何軒か食事処があった。
中でもこのお店が田舎風で雰囲気があったので立ち寄ってみる。
ちょっと旅気分が上がりそうな外観。

お店の敷地内の細い道を進んでいくと、お店はあ志び乃店というらしい。



お店の中に入ると、やはり思った通り、お店の雰囲気は古風で古刹巡りにはうってつけであった。
食事時ではあるが、時刻は11時台。
先客は一人旅らしき女性がひとりであった。

なんとなくメニューを眺めるが、食べたいものは店内に入る前から決まっていた。



そうこれだ!シンプルなとろろ定食。
1,100円。
とろろ芋に生卵、醤油を垂らして本山椒を入れてかき混ぜる。
それを白ご飯の上に大胆にぶっかけて、口の中に頬張る。
冷たいとろろを追っかけるように温かいご飯の甘味がじわーと口の中に広がる。
なんとも至福の昼食。
やはり古刹には田舎料理がよく似合う。


参拝駐車場の脇には、時代に取り残されたような陶器屋がある。
はにわや仏像、コーヒーカップ、湯のみ、招き猫、信楽焼のたぬきなどなんでもござれ。
まるで宝物探しのように店内所狭しと陳列されている。
最後は国宝の五重塔がある海住山寺へ。

さて、最後は先ほどの浄瑠璃寺から車で約15分の場所。
京都木津川市にある海住山寺へ。
ここには国宝の五重塔がある。
拝観料700円。

こちらが国宝の五重塔。
冬場は太陽が逆光になるので紅葉と絡めた撮影は難しそうだ。





本堂の裏にはカエデの森のような場所があり、まさに紅葉の絨毯となっていた。



で、こちらは本坊。本堂ではでないよ。
こちらの本坊は通常では非公開らしいが、紅葉シーズンだけ公開しているのかな。



そして、こちらが本坊からの景観。
受付の人いわく紅葉のピークは過ぎたとのこと。
とはいえ、これはこれで美しい。




ちなみに11月30日まで重要文化財の四天王立像の特別公開があったのだが、これがなかなか面白かった。
高さ40㎝~50㎝とフィギュアほどの大きさなのだが、極彩色の塗装が鎌倉時代当時に近い状態で残っており、小さいだけにその細かやな造りが印象的であった。
機会があればぜひ見てほしい。
まとめ
今回、京都でも中心地から離れ、奈良県に近い木津川市の古刹を3つ巡った。
誰もが知っている京都の観光地という場所ではなく、寺社仏閣好き、もしくは近隣の人が行くような古刹であったが、見応えは十分であった。
さすがは京都と言いたい。
嵐山、清水寺、金閣寺、伏見稲荷、東寺など素晴らしいのはもちろんだが、それ以外の寺社仏閣も他府県なら一軍の観光地になったであろう場所だ。
この寺社仏閣の充実ぶりに京都文化の懐の深さがある。
昨今、連日ニュースで京都のオーバーツーリズム問題が話題となっている。
それゆえ、京都は避けよう。
京都というだけでどこも大混雑という印象を与えかねない。
ところが京都といけども、大混雑は中心地だけで、中心地だけに魅力的な寺社仏閣があるわけではない。
少し離れるだけで、京都にはまだまだ魅力的な寺社仏閣がある。
ミーハーな旅は出来ないけど、大人になった今だから分かる静かで落ち着いた京都を楽しむ旅というのもいいのでは。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。



