

あけましておめでとうございます。
正月三が日は出かけることをあきらめた。
正月三が日に出かけると、みな考えることは同じ。
同じ場所に同じ時間帯で混雑するのは明らか。
天気がいいのが残念だったが家で読書にふける。
そして正月に読んだのが直木賞受賞作 小川 哲 (著) 「地図と拳」。
1899年から1955年までの満州の物語である。
満鉄社員、関東軍、憲兵隊、八路軍、ロシア神父、建築家とさまざまな人物の立場から見た理想郷、「満州」とは・・・という物語。
いやいや超大作であった。
この物語にクライマックスはない。
石原莞爾、板垣征四郎、甘粕正彦、蒋介石、愛新覚羅 溥儀、張作霖爆殺事件、柳条湖事件。
これらが満州ではメインストーリーであるが、「地図と拳」ではこれらに絡む人物はほとんど登場せず、これらの史実に翻弄され、傍らで生きてきた人物の群像劇である。
フィクションではあるが、これまで私が読んできた満州に関する作品からかおる当時の満州の混乱と激動と自由と思想がものの見事に内包されていた。
それぞれの登場人物の感情移入をすることはもちろんあるが、奉天の東にある〈李家鎮〉という架空の都市がこの物語の主役である。
読み進むうちに登場人物を介して、〈李家鎮〉という架空の都市に私自身が感情移入をしてしまうという没入感があった。
膨大なページ数の作品ながら、満鉄社員がメインの物語となり、歴史的人物、歴史的事件のエピソードも少ないのでハマるハマらないかが両極端な作品なのかもしれん。
地味ではあるが、重戦車の如く地鳴りを響かせる臨場感がたまらなく、正月三が日で一気に読み終えた。
今は読後の惜別の念が残る。
ぜひぜひ満州に関する本を読んでみてほしい。

さてさて、話はかわって、文庫繋がりということで最近購入したブックカバーのご紹介。
読書家が作った、本を愛でる透明なブックカバー。

SNSで話題なのだそう。
ブックカバーが累計5万枚も売れているとは・・・
fogというブックカバーで完全に本の表紙を隠すものではなく、ほのかに本の表紙が見えるよう、半透明になっているブックカバー。

大阪泉佐野市の会社が販売しているブックカバーなんだね。


これ、しっとりとした手触り感が気持ちがいいんだな。
紙カバーだと手汗とか気になるし・・・
チェリーとかミントというカラーバージョンもあるみたい。
只今、もう一つ購入しようか思案中。






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