稲渕棚田でバイクを撮影
さてさて、ようやく普通二輪免許を取得し、
注文していたKawasaki VERSYS-X 250も無事に納車。
早速、慣らし運転として、奈良県明日香村まで・・・
正直、嬉しくてもっと遠くまで行きたい気持ちもあるのだが・・・
慣れるまでは近場でガマン。
往復80㎞ほどのごくごく短いツーリングです。
で、やってきたのは日本の棚田100選にも選ばれている稲渕棚田。
バイクに似合う景色を求めて。
バイクを被写体としてちょっと遊んでみようかなと。
稲渕棚田の眺めはこんな感じ。
ああ~。
日本の夏の原風景だわぁ。
明日香村の稲渕棚田は被写体としてなんども訪れている場所。
ここのビューポイントは棚田を見下ろすのではなく、少々見上げる感じのビュースポット。
この美しい日本の棚田の景観ですが、日本の棚田100選のほんどの棚田は各地の棚田保存会の方々が寄付金などを募って守ってくれているものです。
保存会がなければ消えていく景色。
今の日本の棚田はそのような有志によってなり立っているという非常に難しい問題があるんですよね。
まぁ今回はそのような問題をあれこれ社会提言していく記事ではないので、それはまたの機会で・・・
で、美しい棚田を眺めていると・・・
木の茂みの向こうになにやら巨大なカカシのようなものが・・・
あれは!
NHK「チコちゃんに叱られる!」のチコちゃん!
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
って、茂みの向こうから怒られている気分。
明日香村の棚田沿いの道をあちこち移動しながら撮影。
棚田と一緒にバイクもおさまるようなポイントを探すが、なかなか難しいもんだわ。
広大な明日香村の稲渕棚田を走っては撮影。
走っては撮影を繰り返す。
で、結局やってきたのは毎度、訪れる柿畑へ。
ここは棚田が一望出来る場所。
見晴らしの良い場所なのだが、霞がかかっている時も多い。
無料で国宝が観れるキトラ古墳壁画体験館 四神の館へ。
さて、続いてやってきたのはとある施設の駐車場。
随分と整備が行き届いた感がある。
やってきたのはキトラ古墳壁画体験館 四神の館。
期間限定で国宝であるキトラ古墳の壁画の実物が観れるのだ。
しかも、驚くなかれ、入館料無料。駐車場も無料!
さっそく中へ。
随分と立派な施設。
これで無料なのか!
ここを訪れた目的がこれ。
南壁の朱雀の実物が観れるのだ。
どうやらキトラ古墳壁画を観覧するには予約をしないといけないらしい。
3時過ぎに受付に行き、予約をすると、3時30分からの案内で観れるのだとか。
なるほど、そんなに待ち時間かからないのね。
予約受付ってあったから、こりゃ凄い人なのかと思ってしまったわ。
3時25分になり、受付に案内されると、約20名ほどの人。
資料展示室の前で並び、拝観時の注意事項をみんなで聞く。
拝観時間は10分。
10分以内に出てもいいが、再入場はダメ。
なるほど、資料展示室に入る人数を制限してるんだな。
3時30分、きっかりにガードマンに守られた資料展示室のドアが開く。
20人が並んで資料展示室に入ると、ドアが閉められる。
この展示室に入れるのは20名という事なのだろう。
約30坪ほどのスペースの中、中央のガラスケースに朱雀の壁画が。
この資料展示室には他の三つの壁画も保存されており、常に1枚づつ一般公開されている。
目を凝らすと、ガラスケースの向こうに3つの壁画の保存ケースも確認できた。
全ての壁画をコンプリートするとなると、春、夏、秋、冬と各シーズンごとに1枚づつ公開される壁画を4回見に来ないといけない。
きっと明日香村へと訪れる理由付けとして4つ一緒に公開をしないのだろうな。
どうしても4つの壁画を観たい人は4回明日香村を訪れるわけだから。
当然、カメラ撮影は禁止なので、このような文章でのお伝えしか出来ない。
それにしても1300年のものは思えないほど、綺麗に残っていたものだ。
キトラ古墳を学習しよう。
さてさて、こちらは地下1階の展示スペース。
結構立派でしょう。
無料なんですよ。
こちらはキトラ古墳石室のレプリカ。
中に入れるのは2人まで。
北壁の玄武。
西壁の白虎。
ほとんど消えてしまった東壁の青龍。
ってかブレブレだし。
で、今回実物を見た南壁の朱雀。
石室の天井に描かれた天文図。
こちらも急いで撮ったのでブレブレ。
実は天井に描かれたこの天文図って世界最古の天文図なのだ。
現存する世界最古の科学的な天文図ってスゴイなぁ。
ちゃんとコンパスを使って書かれたもので、中国式の星座が示されているのだとか。
以外にも発見されたのは最近なんですね。
1972年、高松塚古墳の壁画発見のニュースを見た、地元の人が近くにも似たような古墳があると連絡をしたのがことの発端。
なるほど、私が生まれた年だわ。
意外に最近の発見だったんだ!。
このニュースは覚えている。
石室の中の状態がもろくて良くないという事で、保存をするか、そのままにするかの議論が長かったキトラ古墳。
2000年代になってようやく発掘調査が行われた。
なんと、壁画が描かれた漆喰は生クリームのように柔らかく、もろい状態だったのだそう。
漆喰の状態を再現するため、生クリーム、ナタデココ、寒天、ゼリー、デンプンなどを何百通りの配合を試して、模擬漆喰を造ったのだとか。
また壁画を取り外す道具として、これまでの考古学分野とは全く違うお菓子作りの道具やらを考えられるすべてを試し、改良を重ねたとの事。
なんだかプロジェクトXって感じだな。
いくつもの難題を突破したのだろうな。
で、気になるのが何故「キトラ」っていうの?
まず、地元の人がキトラ古墳のある山を「キトラ」と呼んでいたのが、キトラ古墳の由来。
だが、何故地元の人はこの場所を「キトラ」と呼んだのか?
それには3つの説がある。
1つ、盗掘孔から覗くと、亀と虎の壁画が見えたので亀虎古墳と呼ばれたという説。
1つ、キトラ古墳の南側の地名が小字北浦(おあざきたうら)という。
キタウラがなまってキトラとなったという説。
1つ、キトラ古墳は明日香村阿部山集落の北西方向にあり、方角で北をつかさどる玄武の亀、西をつかさどる白虎の虎で、亀虎は方角を示しているという説。
なのだとか。
いや~なんだかいろいろと勉強になるわ~。
他にも巨大スクリーンによるキトラ古墳の説明や。
飛鳥時代の建物を再現したジオラマなど、とても無料とは思えない展示内容。
で、こちらが現在のキトラ古墳。
写真に写っている人物は私ではないですからね。
誰か知らない人。
って事で朱雀の一般公開は8月18日までですので。
お盆休みにお子様と一緒に出掛けてみるのも良さそうですよ。
外は暑いですからね。
ちなみに白虎の一般公開は令和元年9月21日~10月20日まで。
(写真のパンフレットは昨年のものです。)
そして玄武の一般公開は令和2年1月18日~2月16日まで。
(写真のパンフレットは昨年のものです。)
ではでは。