こんなことが起こったら災害予兆の虫の知らせだ!
って古来よりの言い伝えがあったりしますよね。
科学的な根拠は全くないが、古の人達が脈々と経験した災害とその前兆に何が起きていたかという関連性があるのかないのかよく分からないけれど、体験から生まれた知識。
たまたまの偶然なのか。
思い過ごしなのか。
例えば、家からネズミがいなくなると火事が起きる。
だとか・・・
ナマズが騒ぐと地震が起きるだとか・・・
井戸の水が枯れたり、濁ると地震が起きるだとか・・・
全国的に有名な災害に関する虫の知らせとそんなところなのだろうけど。
他にも地方にはいろいろな虫の知らせがあるので紹介をしたいと思う。
キジが騒ぐと地震が起きる。
【岩手県】キジが鳴く(騒ぐ)と地震が起きる
【宮城県】地震がある時雉子が鳴けば津波が来ない。・地震後に雉子が鳴かないと津
波が来る。
【茨城県】キジが鳴くと地震がおこる。
【千葉県】地震の前には、キジなどの鳥が鳴く。
【山梨県】雉が鳴けば地震。
【長野県】キジがしきりに鳴けば、地震がある。
【愛知県】きじが鳴けば、地震がある。
関東エリアではキジが騒ぐと地震が起こる。
そのような言い伝えが多いらしい。
関西に暮らす私はこの言い伝えが初めて知った。
蜂が巣をつくる位置で災害を予兆する。
【群馬県】蜂が低い所に巣を作ると嵐がある。
【埼玉県】蜂が梢(こずえ)に巣を作るのは洪水の兆し。
【埼玉県】蜂が低いところに巣を作るときは、大風の前兆といわれている。
【福島県】蜂が低いところに巣を作るときは台風が多い。
【東京都】蜂が例年より巣を低く作る年は台風が多い。足っ吊し(足長蜂)が枝より根
元近くに巣を作った時は、特に台風災害に警戒が必要。
【神奈川県】蜂が高いところに巣をかけると台風が少ない。逆に低いところに巣をかけると台風が多い。
【神奈川県】アシナガバチの巣の位置が下の方にあるときは台風が多い。
【福井県】蜂が高い所に巣を作った年は雪が多い。
【山梨県】ハチの巣が高い所にあれば大水(水害)、低い所にあれば大風。
【岐阜県】蜂の巣が低い年は、大風が吹く。
【愛知県】蜂が草木の根近くに巣を営めば、その年は暴風が多い。
【愛知県】ハチの巣が高い所にある年は、風が吹かないが、低い年は台風が来る。クモ
が低い所に巣を作るときは、台風が来る。
【鳥取県】蜂が高いところに巣を作る年は台風が少ない。
【広島県】蜂の巣の位置が低いと大風が吹く。大雨が降る。
【山口県】蜂が高く巣をつくる年は大水、低いと大風。
【宮城県】蜂の巣が高いと水が出る。
【鹿児島県】蜂の巣が低き時ゃ台風を用心。
蜂が巣を高い場所につくるか低い場所つくるかで災害を予兆するというのはどうやら全国的な言い伝えとしてあるようですね。
これだけ蜂の巣の位置を記憶しているということは、古来より日本人は蜂の巣に凄い執着していたいう証でもあるのだろうな。
あらゆる生き物の巣の位置で災害を予兆する。
【岩手県】ヘビ、木に登れば水害。
【埼玉県】ヘビの木登りは大水の兆し。
【宮城県】ヘビは地震の前に樹に登って避難する。
【佐賀県】ヘビの木登り大水
【愛知県】ヘビが木に登ると雨が降る
【長野県】ヘビが何匹も木に登れば火事が多い。
【岩手県】雪の多い年は、カマキリが草の上のほうに巣を作る。
【山形県】カマキリが高い位置に卵を産めば雪が多い。
【秋田県】カラスが低いところに巣を構える年は大風のある年。
【秋田県】カラスが高いところに巣を構える年は洪水のある年。
【埼玉県】カラスが巣を高い所に作ると大雨、低い所に作ると大風。
【宮城県】カラスや蜂の巣が高い所にかけられる年は、台風は来ない。
【佐賀県】カラスが高い所に巣をつくると大水
【埼玉県】蟻が木に登るのは大洪水の前兆
【埼玉県】堤防の上の方に蜂の巣の多いときは洪水
【埼玉県】アリが何万というほど群がり集まっていると大水が出る。
【富山県】地震が起きる前には、スズメ・カラス等の鳥がいなくなる。
【山梨県】鳥が高い所へ巣を作ると、その年は台風は来ない。低い所へ作ると台風が来
る。
【埼玉県】鳶が高い所に巣を作るのは大水の兆し。
【山梨県】大風の吹く年はクモが巣を掛けない。クモが巣を下の方へ作れば台風にな
る。
ヘビやカマキリ、カラス、アリの行動も災害の予兆として言い伝えが多い。
その他の予兆。
【兵庫県】カメムシの多い年は大雪になる。
【富山県】カメムシが大量発生した年は、大雪が降る。
【岩手県】超大漁の翌年には、大津波がくる。
【群馬県】竹の子が背の低い年は嵐が来る。
【埼玉県】虹が富士をまたぐと大水がある。
【埼玉県】梨の花が多いのは大水の兆し。
【千葉県】地震の前には魚が跳ねる。(魚の種類は問わない)
【富山県】銀杏の葉が早く落ちた年は大雪。
【静岡県】沢の音がしているときは安全だが、沢の音が止まるとこわい。山の臭いをか
いだら逃げよ。
【愛知県】トンボが家の内に入ると台風が吹く。
【愛知県】カボチャのつるの、多いのは台風多し。ナンバキビの根が高くまで張る年は、台風が来る。カキやナツメなどの、当り年は台風が多い。
【鳥取県】ナナカマドの実が沢山付く年は大雪。
【広島県】ホタルが家の中にまいこむ年は災害多し。
【佐賀県】ナシの多く実る年は雨が多く、暴風が多い。
【佐賀県】トウモロコシの根が地に深く入っている年は大風が吹く。
【沖縄県】ウスバキトンボが乱れ飛ぶと台風の兆し。
【沖縄県】デイゴの花が例年より多く咲く時は台風が多く発生する。
なんだかその土地土地でいろいろな予兆があるもんですね。
まとめ
いろいろと調べていると全国的に「災害が起きたら竹藪に逃げろ」というのをよく目にしました。
竹藪は地中に複雑に根をはっているので、地震でも倒れないし、大雨でも地滑りがしないし、強風でも倒れないのだそうな。
ほほぉ。なるほどなぁ。
古の人の経験則は理にかなっているなぁと。
でも近年の構造物では数百年語り継がれた経験則というのがないのも事実。
高度成長化で作られた護岸工事やダム、河川の堤防がどれだけの許容範囲があるものなのは近年作らたものだけに、どこか安全なのか長年の経験という体験の蓄積がない。
数十年にあるかないかの気象現象だと言われても・・・
まさかこんなことになるとは・・・
九州を襲う豪雨を見てそう思うのも無理はないのだろうなぁ
そう思う今日この頃です。
ではでは