さて、今日は奈良県信貴山で低山登山。
で、ここは近鉄生駒線「信貴山下駅」。
駅前に展示されているのは近畿日本鉄道旧東信貴鋼索線ケーブルカーの「コ9形9車両」(三郷町指定有形文化財)。
どうやらこの車両、わりと最近、展示が実現したそうで令和2年3月からだそうです。
で、近畿日本鉄道旧東信貴鋼索線ケーブルカーっていったいなんなん?
ってことなんですが・・・
説明によると・・・
この近鉄「信貴山下駅」がある三郷町は、古来より信貴山への参詣道として栄えてきたという歴史背景があり、近世以降は特に大阪商人からの信仰が厚く、信貴山詣が盛んだったんだそうな。
それが、明治25年(1892年)2月に大阪鉄道(現在のJR関西本線)の湊町駅(現在の難波駅)・奈良駅間が全通すると、王寺駅を中心に参詣道が移り変わっちゃった。
そして、大正11年(1922年)5月16日には信貴生駒電気鉄道(後の信貴生駒電鉄)によって、王子駅・山下駅(現在の近鉄信貴山下駅)間の鉄道線と山下駅、信貴駅間の鋼索線(全長1.7㎞)の営業が開始。
これによって、王寺駅から10分余りで信貴山詣での6丁目付近まで到達することが可能となり、大幅に交通の利便性が向上。
その後、戦時中も休止することなく運行を続け、昭和39年(1964年)に近畿日本鉄道と信貴生駒電鉄が合併したことで、東信貴鋼索線と改称。
大阪側の高安山から登る西信貴鋼索線ととも長きにわたり信貴山参詣を支えてきましたが、東信貴鋼索線は昭和58年(1983年)8月31日をもって惜しまれながらも廃線。
で、そのケーブルカーの廃線跡を登山道として整備されているんです。
近鉄「信貴山下駅」を下りると、もうこっちしか行きようがないよなぁって感じで真っすぐと信貴山に向かって伸びる道路を行く。
もちろんケーブルカーが走っていた線路跡を道路として整備をした道なんだわ。
なんて分かりやすい。
で、駅前辺りのコンビニで飲料水とおにぎりでもと思っていたのだが・・・
「信貴山下駅」ってコンビニないんだな。
王寺駅で買っておけばよかってわ。
先ほどの道路のドン付きを少し右に曲がるとすぐにこの案内版が・・・
みてよこれ。
山の上、遠くの方まで一直線の真っすぐだわ。
まさにケーブルカー跡。
なんか不思議な感じ。
山の上まで約700mなんだけど、ずっとこのままひたすらまっすぐ。
いやほんと真っすぐだわ。
遠くに人がいるのわかるかなぁ。
この傾斜角度で700mの一直線って登山道は国内でもそうそうないだろう。
この道をマウンテンバイクでダウンヒルをしたら相当なスピードが出そうだわ。
Red Bullあたりがダウンヒル大会とかしそうな感じ。
道の向こうに青空が見えてきた。
そろそろゴールなのかなぁ。
と思ったら、ゴール付近の景色が最高だったわ。
色づいたカエデと竹林の青い緑のコントラストが美しい。
なんかまだ秋が残っていたって感じの情景。
しばしポカーンと情景を眺める。
すると前方から歩いて来たおじいちゃんが・・・
「すごい荷物やなぁ」と。
そうなんだよなぁ。
HAKUBAの本格山岳用バックパックの20Lを山歩きの撮影時にいつも背負っているんだけど、結構大袈裟に見えるみたいで・・・
以前も大きなリュックを持って何処から来たん?
なんて言われて・・・
「いや、大阪なんです。」
と応えると・・・
「大きなリュック背負っているからもっと遠くから来た人かと思ったわ。」
なんて言われたり・・・
ちょっとカメラバッグのチョイスを考え直してみようかなぁ。
でもこのカメラリュックは非常に優秀なんだよなぁ。
で、信貴山参詣。
しばし野良と遊ぶ。
あんたちょっとそれ「ひげ」っぽいね。
ドリフターズの「ヒゲダンス」そっくりだわ。
まぁそんな一日でしたとさ。
ではでは。