なんとまぁタイトルの通り、ポルトガルでは「勤務時間外に従業員にメールやテキストメッセージを送ること」を違法化する法律が可決されたんだと。
そして罰金を取るんだって。
なんとまぁ心強いこと。
また、自宅勤務する労働者の監視は禁じられ、労働者の孤立を防ぐために2か月に1度は従業員が上司と面会することが保証されるとのこと。
日本ではまだまだそこまで議論の中心になっていない「つながらない権利」ですが、世界ではカナダ、メキシコ、英国と、具体的な対策の議論が随分と進んでいる気配。
2016年にはすでにフランスが勤務時間外や休日に、仕事上のメールや電話への対応を拒否する権利として「つながらない権利」が盛り込まれた労働法に改正されました。
労働者にとって労働時間外のメールは大きな負担となり、労働強制にもつながりますからね。
だって私も月曜日の朝のメールチェックの不安さたらありゃしない。
メーラーを起動する前に大きく深呼吸して強心臓化してから気合いを入れてメールチェックするもの。
最近でこそ、メール本文に「夜分遅くに失礼します。」との記載があるものが増えてはきましたが・・・
調べてみると大手企業では長期休暇中の電子メールを自動削除するシステムを導入した企業もあるとか・・・
おぉーそれいいじゃんか。
労働時間外のメールが自動削除されれば精神的負担はかなり軽減されるよね。
勤務時間外のメールに罰則を与えるよりも、自動削除された方が対処法としてはスマートだよな。
メールって感謝のメールよりもタスクを増やすメールの方が圧倒的に多いからなぁ。
IT技術の進歩に加え、コロナ禍での在宅勤務が増え、コロナ終息後も在宅勤務がスタンダート化する企業が多い中、テレワーク法やら独自で「つながらない権利」を企業協約に盛り込む多国籍企業も多い。
また、在宅ワークの従業員を監視するのはリモートハラスメントにあたるのだとか・・・
おうコロナ禍で「リモハラ」なんて言葉も生まれて来たか。
日本はまだまだだわ。
やりがい搾取とかで長時間労働が常態化していたドン小西、いや違うエス コヤマが話題になっているぐらいだもの。
とはいえ厚生労働省も「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン(案)」というものを発表し、
■使用者、従業員ともに時間外、休日、深夜のメール送付等の原則禁止
■従業員が時間外、休日、深夜におけるメールや電話等に、原則応対する必要がないこと、および対応しなかったことを理由に人事評価等において不利益扱いしないことの確保
という項目を盛り込んだテレワーク就業規則のテンプレートを発表している。
が、これらの行為が日本の中小企業間で一般社会人のマナー違反と認識されるのはまだまだ先の話なんでろうね。