さてさて、昨日はコロナで3年ぶりに開催となった「なら燈花会」へ。
約2万本のろうそくの灯が夜の古都奈良に広がる。
しんしんとたゆたう無数の灯。
夏の10日間だけ、夜の奈良公園が幻想的ないにしえの古都へとタイムスリップしたような。
そんな気持ちにさせてくれるイベントなんである。
18時30分に奈良公園に到着。
山の日で祝日なもんで、かなりの人手。
大仏殿越しの青い空で美しい。
日没前でまだまだ空は明るく、とりあえず二月堂にでも行って時間を潰すかなぁ。
二月堂は奈良の夕焼けやマジックアワーの空を撮影するカメラ愛好家の人気スポット。
まだ登楼の明かりすらついていない時間。
ちなみになぜ二月堂というかというと、お水取りの行事が2月にあるので二月堂と呼ばれるようになったそうな。
しばらくカメラを持って奈良を染める空を眺めていると・・・
カメラを持ったおばさまが、「すみません。この登楼は明かりがつかないのでしょうか?」と・・・
「明かりがつくと思いますが、何時につくかはちょっと・・・」
って言っている時に明かりがついた。
なんというタイミング。
こんな感じで明かりのついた登楼の向こうに広がる奈良の空を撮影するのが良く見る構図なんだな。
さて、陽も沈み、空もぼちぼちと暗くなってきた19時20分。
そろそろろうそくの灯を眺めに行くかなぁ。
東大寺前の参道にはたくさんの屋台が並び人だらけ。
約3年ぶりということもありかなりの混雑ぶり。
なら燈花会には毎年約95万人の人が訪れとのこと。
こちらは東大寺南大門の東側に広がる浮雲園地と呼ばれる場所。
暗すぎて分からないかと思うけど、みんなろうそくの灯の撮影に夢中。
ムシムシ、ベタベタの蒸し暑い夜を覚悟してたんだけど、意外にそよ風が心地よく不快な気温ではなかった。
場所は変わって浅茅ヶ原園地と呼ばれる場所へ。
こちらのエリアではまた趣向が違ったろうそくの灯が。
浅茅ヶ原園地と浮御堂では交通整理が行われており、一歩通行の規制があるので自由奔放に行きたい場所を目指して最短ルートで。
とはいかないなだな。
人混みの流れにゆだねて「なら燈花会」の人気エリアの浮御堂へと向かう。
浮御堂の橋の上は人だらけ、橋の上から記念撮影をする人が多いのでなかなか前に進まない。
ちなみに浮御堂のある鷺池(さぎいけ)ではボートに乗ってのんびり燈花会を楽しむ事も出来るのだが、ボートの待ち時間は約30分との事だった。
ようやく浮御堂が眺める対岸へと到着。
またここが浮御堂を撮影する人でごった返しているわぁ。
ちなみにこちらが浮御堂の鷺池(さぎいけ)を遊覧出来るボート。
その奥には橋を渡ろうとする人の行列。
三脚を持ってきたんだけど、この人混みの中でいけしゃあしゃあと三脚を立ててマイペースに撮影が出来るほど私の面の皮は厚くなく、とはいえせっかく来たんだからスローシャッターで撮ってみたい。
ってことで、足元にある岩にカメラを置いてスローシャッターにチャレンジ。
当然、構図うんぬんなど岩の表面の凸凹次第ってことになるんだけど。
まぁこんな感じ。
旅館の明かりがなんとも風情があるよね。
春日大社の参拝道も屋台が並び賑わっている。
と、そこにイルミネーションが装飾されたド派手なチャリ。
ほほん人力車だけでなくこんな乗り物もあったのか。
さてさて、最後は猿沢池へ。
猿沢池の周辺は人もまばらなので三脚を使用しての撮影も可能。
撮影に集中していると、どうやら時刻は21時前。
そろそろ帰らなきゃ。
コンビニで缶ビールでも買ってチビチビ飲みながら帰ろっと~。
で、コンビニによろうと思って駅の方へと歩くとなにやら意味ありげなろうそくの配列がされた場所が・・・
これは何を表しているのだろうか。
何かのシルエットのようにも見えるし・・・
なんだろうね。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。