奈良県御所市(ごせし)について
さてさて今日やってきたのは奈良県御所(ごせ)市。
ここに廃業した銭湯を復活させて、その銭湯を中心に町おこしをしようというプロジェクトがある。
その銭湯が御所宝湯であり、昨年の2022年10月26日にグランドオープンしたとのことでやってきた。
駐車場は銭湯から少し離れた商店街の近くにある。
駅へと延びる商店街はもはや地方都市では当たり前の光景となったシャッター商店街。
駅前に寂れ感があるのは否めない。
しかしながら歴史が古い街でもあり、江戸時代初期に形成された陣屋町で、伊勢街道・竹内街道・高野街道の交通の要衝として重要な役割を果たした。
日本風景街道にも指定されている。
面白いのは「背割り下水」と呼ばれるこの水路。
水路が家々の裏側に通されていて、江戸時代から生活インフラが整備されていたことが分かる。
御所(ごせ)は中世の環濠集落(周囲に堀をめぐらせた集落・ムラ)で、庄屋が軒を連ねた「西御所」と、浄土真宗の円照寺を中心とした寺内町として発展した「東御所」がる。
古代の豪族、葛城氏と巨勢氏の拠点でもあったのが御所(ごせ)なんだな。
さて、駅前の商店街を外れて、町屋の名残を感じる道路を100mほど進むと・・・
奈良の昭和レトロ銭湯スポット。御所宝湯へ。
こちらが御所宝湯。
大正5年に創業したとされる銭湯「宝湯」ですが残念ながら2008年に閉業。
その「宝湯」を復活させ、銭湯文化を取り戻し、「御所まち」を盛り上げたい!
そんな想いを持った人がクラウドファンディングで目標金額の200万円以上を集めてこの度復活をしたという。
のれんをくぐると綺麗にリニューアルされた下駄箱と休憩所。
レトロなガラス戸から差し込む陽の光も明るく、湯上りの団らんにちょうど良い広いさ。
番台で入浴料440円を払うと。
「今日は葛城山ですか?」と聞かれた。
私がモンベルのダウンとキャップを被っていたからだろう。
「いやいや、今日の目的はここですよ!」と告げると
「ありがとうございます!」と。
銭湯といえばコーヒー牛乳。
当然この銭湯にも瓶のコーヒー牛乳や牛乳が置いてあり、そのほか御所のまちづくりに参加している企業のオリジナルTシャツや手ぬぐいなども売っている。
また、映画「湯道」のポスターが張ってあり。
「そうそう、さっそく映画「湯道」見てきましたよ。」と番台の若い女性に声をかけた。
「常連さんも見てきて、お土産にパンフレットを買って来てくれました。」
「その方は5回も泣いたと言ってましたよ。」
「確かに泣きたわ~。いい映画でしたよ。」
なんて映画の話を少々。
番台の女性も来週に見に行く予定だと言ってた。
こちらが常連さんがお土産に置いて行った映画「湯道」のパンフレット。
そしてこちらが脱衣所。
まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのように昭和レトロ感を残した脱衣所。
壁に備え付けられたロッカーには番号ではなく、イロハニホヘトで表示されている。
天井の梁も味わいがあっていい感じ。
BGMに昭和歌謡でもかかっていたら雰囲気がでるんだけど。
この日のBGMは洋楽であった。
男湯と女湯の境にはお風呂のアヒルが飾られている。
こういうのお茶目ですよね。
ちなみにお風呂のアヒルの正式名所はラバーダックという。
もちろんお風呂を嫌がる子供のために湯に浮かべたのが今でも定番のお風呂玩具となっている。
このシーリングファンも味あるよなぁ。
今回のリニューアルで取り付けたものなのだろうか。
それとも昔から宝湯にあったものだろうか。
昔からあったものだとするとかなりモダンな銭湯であったんだろうな。
銭湯といえば地元商店の広告ですよね。
当時はこういう広告のデザインも手作業で作成されていたんだろうな。
そしてこのタイル張りの洗面台。
これぞ銭湯という感じですね。
ではいざ、ひとっ風呂。
わぁ~明るくて綺麗な浴場。
湯舟はぬる湯(41℃)とあつ湯(43℃)と3つに分かれている。
ボディーソープやシャンプー、リンスも完備しているのは銭湯では珍しい。
壁の絵は御所(ごせ)から眺める葛城山と二上山を描いているとのこと。
浴場内に響く湯桶のカランコロンとエコーがかかった音がまた心地よいんですな。
ああ~こりゃ極楽だわ~。
で、ちょっと応援したいなぁ~という気持ちもあって。
手ぬぐい1000円を購入。
こちらは御所市にある皆様石鹸というブランドの手ぬぐいを購入。
昭和レトロなデザインが気に入ったかな。
入浴料
大人(12歳以上)440円
中人(6歳以上12歳未満)160円
小人(6歳未満)80円
サウナ料金 360円
営業時間
(平 日)14:00〜22:00
(土日祝)11:00〜22:00
定休日 第2・第4水曜日
御所市は宝湯以外でも古民家を改装したホテルや食事処、カフェなどを設け新たな街の魅力発信に力を入れている。
御所宝湯を訪ねる客層も地元の人だけでなく、大学生と思われる若者も多い印象。
それもはるばるこの銭湯を目指して開店時間に合わせて訪ねる若者が多いと感じた。
お昼のランチは明日香村の古民家カフェ「ココロゴハン」で。
さてさて、ひとっ風呂浴びて昼食にやってきたのは奈良県明日香村。
岡寺の近くにあるココロゴハン。
この佇まいが古都奈良らしくて落ち着くんだな。
店内はこんな感じ。
外観はすごい和の雰囲気なんだけど、店内はオシャレな洋風インテリア。
ランチメニューは月替わりメニューに一択となっており、この日は
人参のフライ
れんこんフライ塩麹トマトソース
大根とキャベツのあげの煮物
ラーバーツァイ
玄米ご飯
豚汁
でランチの価格は1265円。
こちらが本日のランチ。
野菜だらけのヘルシーなメニューなんだけど、食べ応えがあるし、美味い。
店内は女性が多く、独りおっさんは皆無なんだけど。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。