奈良県吉野町国栖集落。
人口900人ほどの集落で周りは山で囲まれ、周辺には全くお店がないこの地にポツンと一軒だけ食堂がある。
それが「くにす食堂」だ。
奈良県吉野といえば太閤秀吉の花見で有名な桜だが、桜の吉野は全国区の観光地として賑わうエリアだけの話。
東吉野、西吉野とそのほとんどは観光とは程遠い集落と山だけである。
そんな山の集落にポツンと一軒、おしゃれな食堂があるものだから店の前を通るたびにこんな場所で商売が成り立つのだろうかといぶかしんでいたのだが、訪れてみて、他人のいらぬ心配であったと知る。
元薬屋であった築100年の古民家を改修して作られた食堂。
オーナーはこの地域の人でもなくこの地域の出身者でもなく、移住者の方なのだとか。
2016年に地域おこし協力隊としてこの国栖集落に移住をされた若い方。
外観を撮影しているのを店内から見えていたのだろう、扉を開けて中に入ると笑みを浮かべて接客をしてくれたのがたぶんオーナーさんなのだろう。
ずいぶんと若い青年なんだなと思った。
店内はBGMなどもかかってなく自然の音が感じられる。
またテーブル間のスペースも広くくつろぐことを最重要にされている印象。
写真では店内はガラガラなのだが、この後続々とお客さんが来て見えているテーブルはすべて埋った。
店の奥の落ち着いたお1人様テーブルに腰を下ろす。
中庭の向こうには離れもあるみたいだ。
古い机をテーブルにしているようだ。
時間の流れを感じる風合いのよい机。
無垢材ならではのあたたかさと経変変化の美しさ。
引き出しを開けると本が入ってあった。
週替わりで変わるランチメニュー。
この日の週替わりランチは
・スパイスカレー
・自家製ドレッシングのサラダ
・りんごのコンポート
・林さんのお漬物
・キャベツと玉ねぎのスープ
週替わりランチ930円。
この安さにもびっくりなのだが、そのお味も価格以上。
こりゃ繁盛するのも分かる。
趣のある店内、静かで落ち着いた空間、自然豊かな眺め、そして手作りの美味しい料理。
店内は子育てが落ちつたであろう夫婦や母親と娘さんなのだろうと思える女性達。
また若いカップルなど、この店を目的にはるばる訪れたという人が多い印象。
こりゃこれまでお店を素通りしていたのがもったいなかったな。
住所:〒639-3432 奈良県吉野郡吉野町窪垣内246
TEL:050-3716-1101
営業日:金・土・日 11:00~17:00
さてさて、お腹も満たされたわけだが、今日の吉野の天候はいまいちで写真撮影のモチベーションもいまいち上がらないのだが、とりあえず奈良の三大梅スポットである賀名生梅林までやってきた。
いやいや日本の里山って四季折々の景色があってほんとうに美しいですな。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。