さてさて、今日は奈良公園までお出かけ。
なにやらシェフェスタというフードフェスティバルが行われてもよう。
調べてみると今回で15年目を迎える“奈良の食材とシェフの祭典”なのだとか。
ほほん!これは知らんだぁ~。
で、私が今日、奈良公園に来た目的はこれ!
鹿の角きり!
一度生で見てみたいと思ってたんですな。
で、会場となる鹿苑に向かって春日大社の参道を歩いていると、後ろを歩いているカップルの会話が・・・
「ねぇ。鹿のカクきりやってぇ~。」
「ほんまや!おいしいんかなぁ~。」って
思わずズッコケそうになったわ。
シカ肉の角煮と間違えてるやん。
鹿苑の近くまですると・・・
うあ~。めっちゃ並んでるやん!
やはり11時45分からの初回はかなりの人が来るんだなぁ~。
これは12時50分からの2回目にした方がよさそうだな。
ってことで若草山にある観光食堂でおでんとビールをいただきながら時間調整。
おでんと缶ビールで950円。
さてさて、時間も12時も回ったのでチケット売り場へ。
鹿の角きりへの入場券は大人1,000円。
チケットを購入して、12時50分まで約30分ほど入場待ちの行列に並ぶ。
さて、時間通りに鹿苑へ入場。
神事ではあるだが、実況を説明してくる女性がいるようだ。
初めに鹿の角きりの流れなどを説明してくれる。
まずはこちらのゲートから3頭の鹿が登場するそうな。
なかなか出てこない。
人が鹿を追っているのだが、思うように鹿が動かないらしい。
しばらくゲートを見ていると・・・
おおー!勢いよく雄鹿が飛び出て来たぞ!
なんか1頭だけひと廻りデカい雄鹿がいるなぁ~。
こいつは迫力あるぞ。
鹿苑に放たれた雄鹿たち。
大勢のギャラリーがいるので不思議そうにこちらを眺めている。
ここで角を切られるのは4歳~5歳の雄鹿なのだそうな。
続いてゲートから出てきたのは勢子(せこ)と呼ばれる人達。
鹿を追い詰めて捕獲する人達だ。
この日はテレビの取材も入っているようでカメラを担いだ人が4人もいる。
竹竿に赤い旗を付けた道具で鹿を追い込み、十字と呼ばれる捕獲縄で捕獲をする。
まずは鹿の追い込み。
勢子(せこ)達が連携して、追い込みたい方向へと鹿を追いやる。
そこに捕獲縄を投げるのだが・・・
どうやら縄のかかりが浅いようだ。
角に縄がかかった状態で走りまわる雄鹿達。
おっと!鹿が引きずる縄をうまくキャッチしたか!
よし!捕らえたか。
と思いきや、やはり角のかかりが浅かったようで、スルッと縄が抜けてしまった。
さぁ次はどうだ。
かかったか?
おう!これはかかったんじゃない!
残念!かかってなかった!
このようなターンを何度も何度も繰り返す。
鹿達もかなり疲労困憊してきたようだ。
縄はかかったものの、鹿の顔にまで縄がかかってしまった。
これはこのまま引っ張るわけにはいきません。
ならばもう一度縄かけにチャレンジ!
が、失敗。
よし!今度こそ!
どうだ!かかったか!
よし!かかったぞ!
しかし、雄鹿の力が強すぎて縄を手放してしまった。
ならば、引きずる縄を飛び込んでキャッチするのだ。
ようやく捕まえたようだ。
捕らえてからも大変な危険を伴う。
台付けと呼ばれる丸太に巻いた縄に捕獲縄を通し、引っ張って鹿の頭を地面に近づけさせる。
タイミングを見計らって勢子(せこ)が鹿の角を両手でつかんで地面に押さえつける。
この時、鹿は後ろ足を蹴って暴れるので非常に危険だ。
すぐさま鹿の体を倒し・・・蹴られないように。
大勢で鹿の足を押さえる。
捕獲された鹿は近くにゴザを引き、そのゴザまで運ばれる。
鹿をゴザの上に寝かせると神官の登場。
奈良公園の鹿は神の使いなので鹿の角を切るのは神官が行う。
まずは興奮した鹿に水を飲ませて鹿の気を静める。
そしてノコギリでゴキゴキと鹿の角を切る。
角1本切るのにそんなに時間はかからない。
おおよそ15秒ほど。
切った鹿の角はこのようにしてギャラリーに向けて披露してくれる。
さて、無事に角を切ったわけだと・・・
危険なのはこの押さえつけた鹿を離すタイミングだ。
タイミングを間違えると後ろ足で蹴られる恐れがある。
タイミングを合わせて一斉に体を鹿からはなす。
案の定、鹿は勢いよく飛び跳ねて去っていく。
鹿に蹴られると内臓まで破損することがあるらしい。
ほんとうに危険な神事なのだ。
この日は大きな雄鹿に手こずったため、本来は3頭の鹿の角を切らなければいけないが、残りの鹿の体力の事も考慮して、2頭でお開きという事になった。
いや~それほどしぶとく粘った鹿の迫力はすごかったわ。
2頭でお開きになったことを申し訳なく思ったみたいで、神官の方や瀬古の人がギャラリー全体を回ってシャッターチャンスを作ってくださった。
そしてこちらが捕獲縄の十字と呼ばれるものと鹿の角を切るノコギリ。
こちらでは鹿の角が3,000円で売られていて、結構購入する人が多かった。
さてさて、お目当ての鹿の角きりの神事も見れたことだし。
ここからは鹿活としますかね。
やはりりっぱな角を持つ雄鹿の姿は猛々しい。
こいつが今日一番のお気に入りの写真。
雄たけびを上げる雄鹿。
ケンカで失ったのであろうか、片方の角がかけている。
まるで歴戦錬磨のいぶし銀の武将のようである。
こいつはケンカでもしたのだろうか。
角があらぬ方向に曲がってしまっている。
いや~鹿さんたちのいろんな表情を見るのは面白いですな。
渋い雄鹿の風格も魅力あるし、若い小鹿の愛らしいさや、コミカルなしぐさの鹿達もいる。
ってことで今日は奈良公園を満喫しましたとさ。
ではでは。
ブヒィ!