さてさて、今日は三連休の最終日。
せっかくの連休なのに雨が続きますな。
今朝も小雨がぱらつき、行楽シーズンなのに残念な三連休です。
しかも気温もグッと下がり、体調にも負荷がかかりますな。
こんな天気の日は古刹が映えるというとことで奈良県の観光スポット長谷寺へ。
まだ朝10時過ぎという事で参道の人はまばら。
参道から見上げる長谷寺の本堂。
春と秋には長谷寺のご本尊である十一面観世音菩薩の特別拝観が行われ、十一面観世音菩薩のおみ足に触れることが出来る。
入山料は500円。
十一面観世音菩薩の特別拝観は入山料にプラス1,000円。
長谷寺と言えばこの登廊(のぼりろう)。
本堂までは399段ある。
度々、時代劇や映画のロケ地として使用されているので見た事あるって方は多いのではないだろうか。
長谷寺は花のお寺としても有名で、この日は小菊が綺麗に咲いていた。
特に近年はアジサイの撮影スポットとして人気が高く、200鉢のアジサイが回廊にて飾られる。
写真は2022年に撮影したもの。
長谷寺の絶景の撮影スポットと言えばやはりここ。
本堂内にある賓頭盧(びんづる)尊者像ごしの自然の景色。
青青とした緑の光も美しいし、紅葉シーズンに真っ赤に染まる景色も美しい。
ピカピカに磨かれた本堂の木の床に光が反射するのがなんとも幻想的であり、静寂をか持ち出している。
お坊さんの読経が本堂の床にも染み入るのだろうか。
経年変化という言葉があるが、この本堂は経年美化だ。
とても美しい光沢を放っている。
ちなみにこの本堂は国宝指定である。
創建は奈良時代なのだが、何度も焼失し、現存する本堂は江戸時代に建ったものらしい。
長谷寺に訪れてぜひ見てほしいのが御本尊である十一面観世音菩薩。
当然、撮影禁止なので写真で紹介が出来ないが、高さ10mを超す十一面観世音菩薩のそのお姿は圧巻である。
ただ見事なのはその大きさではなく、本堂から見上げる十一面観世音菩薩の安置のされ方だ。
本堂から見えるのは十一面観世音菩薩の腰から上のみ。
そのおみ足は地下というか下の階にある。
そして本堂の奥まった場所にすっぽりと収まるように安置され、その奥行き感と周りの装飾がかもちだす遠近感。
少し高い場所から見下ろされる十一面観世音菩薩の目線は我々拝む者の目線に合わせているかごとく、そして私たちを覆いかぶさるような、得も言われぬ存在感で迫ってくる。
この十一面観世音菩薩を最初に見た時は本当に鳥肌が立った。
そしてこの長谷寺の絶景は本堂だけでなく、舞台の景色も美しい。
法要の読経を聞きながら小雨が降る中、古刹の風情の味わう。
そろそろ帰ろうかと登廊を下っていると・・・
写真に写っている若い女性から声を掛けられ・・・
期間限定でカフェを開催しているのだそう。
いかがでしょうかと・・・
どれどれとメニューが書かされた看板を見てみると・・・
茶粥御膳1,700円という文字が・・・
たまには気分が上がるランチってのもいいもんだ。
ってことで案内をしてもらうことに。
ほほう、なんだか特別な場所で食事が出来るみたいだな。
どうやら月輪院と言われる場所で食事が出来るらしい。
こういう非日常感っていいよね。
建物の中に入ってみると・・・
おおう~いいじゃないか~。
特別感あるぞ~。
外の景色を眺めながら静かな場所で食事が出来るのかあ~。
これぞ古都ならではの醍醐味だなぁ~。
オーバーツーリズムで観光客がごったがえす食事処で食事をするよりもいい体験ができそうだわ。
で、注文したのはもちろん茶粥御膳、1,700円。
いや~これは気分が上がりますな。
奈良と言えば奈良漬が有名なんだけど、茶粥も有名なんだな。
そしてこちらは弘法茶というらしい。
初めて聞いたぞ弘法茶。
弘法大師が健康のために全国に広めたそうでマメ科のカワラケツメイを焙煎しているお茶。
ほうじ茶とはまた違った独特の香りとコクがあり、私にとっては新鮮で美味しかった。
そしてこちらがメインのおかず。
どれもさっぱりとした味付けで美味しくいただきました。
草餅は参道にある寿屋というお店の草餅らしく、さっぱりとした甘みがなんとも美味しく、お土産に買って行こうかなと。
さて、特別なランチも頂いたことだし、登廊を下ってぼちぼち帰ろうかな。
さて、参道には草餅屋が沢山軒を連ねているんだけど、先ほど食べた寿屋ってどのお店なんだろうか・・・
おおう!ここか!
長谷寺彼岸講御用達と書いてある。
また、ご近所さん常連のお店とも書いてるなぁ。
ほほう、ここが草餅の名店なのかぁ~。
で、草餅を2つ購入。
私が食べた生の草餅はすでに売り切れ。
焼き草餅なら残っているとのことでそちらを購入。
昼過ぎで売り切れとはやはり人気店なのかな。
店主によると焼き草餅と生の草餅と毎回計画しながら生産しているのだが何十年やっていてもいつもそのバランスが上手くいかず、どちらかが先に売り切れるのだそう。
そういうテッパンの土産物屋の話も観光土産にはいいんだよなあ。
そういうエピソードもふまえて、家族にお土産を渡すというのが味わいあるんだよなぁ~。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。