暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

スノーピークの純利益が99.9%減!キャンプブームでミーハー層が踏みつぶしていったスノーピークというブランド

 

1990年代の第一次キャンプブームを振り返る

キャンプブランドの王道であったスノーピークであるが、このところ苦戦が続いているようだ。
報道ではキャンプブームの終息でアウトドア店の過剰在庫が原因と淡泊にまとめられているが、そんな単純なものではないだろう。

私はコロナ過のキャンプブームでスノーピークのブランドは一部のユーザーによって踏みつぶされたと思っている。

ちょっと話を回り道してもいいかな。(おっさんの戯言と思ってくれ)

約30年前にもキャンプブームがあったんだ。
1990年代は第一次キャンプブームと言われている。
週休二日制の導入やRV(今ではSUV)と呼ばれる車に注目が集まり、バスフィッシングとともにブームとなった。

ハイラックスサーフ、日産テラノ、三菱パジェロ、ビッグホーンにプロシードマービーというRV車でオートキャンプをするというスタイルが流行った。

当時はコールマンが大人気。
キャンプ場ではあっちもこっちもコールマン。
そしてロゴス、たまに鹿番長ってな具合だ。

そんな中でスノーピークは誰もが憧れる高嶺の花であった。
ベテランキャンパーが愛するブランドというイメージであった。

当時、私は20代前半、所得もそれほど余裕のあるものでもなく、スノーピークなんて買えるわけがない。
ずっとあこがれのままのブランドであった。
そういう若者キャンパーが多かったに違いない。

コロナ過のキャンプブームで何が変わったのか。

20代で第一次キャンプブームを謳歌した若者達は今は50代~60代になろう。
今ならスノーピークが買える財力もある。
リターンキャンパー達は若い時に憧れていたスノーピークを購入し、若い頃に憧れたあのキャンプ場のベテランキャンパーになりたい。
そう思ったに違いない。

しかし!
いざ、キャンプ場に行ってみると、周りはみんなスノーピーク。
あれ!DODとかロゴスとかコールマンが一般的じゃないの?
目立つつもりが、まったく目立たないじゃん。

コロナ前から流行っていたグランピングの影響もあり、キャンプは高級リゾート化。
高価なテントにゴージャスなリビング。
誰に見せるのか分からないが、映えキャンプというブームの中で、スノーピークはミーハー、にわかが選ぶキャンプブランドの王道ともなってしまった。

スノーピークの値段が高いのは永久保証だからなんだけど・・・ミーハーはとっかえひっかえだから

スノーピークの製品が高いのは永久保証だから。
だから保証書がない。
道具を長く愛し、道具との関係性を大切しているのがスノーピーク。

このコンセプトに刺さるアウトドア好きは多い。

なんだが・・・
しかし、現状はどうだろうか。

ミーハー層はトレンド製品を好む。
そしてスノーピークの昨今の商品開発もミーハー層を意識したものが多いように思う。
はたして昔のように、道具を使い倒すようなブランドイメージになっているのだろうか。

このことにより、従来のスノーピークファンも離れていってるのでは。

スノーピークはもはやにわかやミーハー層に好まれるブランドになっているのではないだろうか。

多様化するキャンプスタイル

コロナ過のキャンプブームの失速のみならず、昨今のキャンプスタイルの多様化もスノーピークの売り上げに影響をしているのでないだろうか。
若者の間ではU.Lと呼ばれる超軽量なウルトラライトギアスタイルが流行っているし、ヒロシやバイきんぐ西村、じゅんいちダビッドソンなどなど、あえてブランドを外すという独自のキャンプスタイルにも共感が集まっている。

このような背景もあり、コアなキャンパーはブランドに拘らず、自分流を求めるし、ミーハー層は、スノーピーク製品の大物の荷物の積み下ろしに懲りたのだと思う。

まとめ

ここまで語っておいていうのもなんだが、私はスノーピークユーザーではない。
が、長年国内のアウトドア業界をけん引してきた名ブランドであるし、親友にスノーピークユーザーもいる。
私なりにスノーピークへのリスペクトもあるので、ぜひとも原点に立ち返っていただきたいという思いもあってブログを書いた。

スノーピークの道具を長く愛し、道具との関係性を大切しているというコンセプトは本当に素敵なコンセプトだ。

が、リサイクルショップに積み上げられたスノーピークのテントを眺めて、中古品を買った人って永久保証はどうなるのだろうか・・・・

そう思った今日この頃です。
ではでは。

ちなみに私のキャンプスタイルは、テントを張っただけでタープも張らずのスタイルです。
キャンプ場では底辺キャンパーですかね。
あまりにも小さなテントなので、キャンプ場の人が通常のキャンプ場使用料をいただくのは申し訳ないので料金の半額でいいです。
とか言われた経験もあります。

とほほ・・・

news.yahoo.co.jp