さてさて、今日は高気圧に覆われて4月並みのポカポカ陽気になるとのことで、またまたバイクツーリングです。
撮影場所は「道の駅 宇陀路室生」
ここから三重県の廃墟スポットである榊原温泉を目指す。
- 三重県の廃墟スポット「榊原温泉」で廃旅館を巡る
- 榊原温泉は江戸時代で国内最大級の湯治場であった
- 榊原温泉の歴史はさらに時代が古く古代伝説の時代からあった温泉地
- 風力発電の巨大な風車が圧巻の青山高原へ
- 田舎道を楽しみながらの帰路
三重県の廃墟スポット「榊原温泉」で廃旅館を巡る
で、やってきましたよ榊原温泉。
さぁ~てと、目的地に到着。
後ろに見えているのが目的の廃旅館。
橋の上からの眺めは非常にのどかで癒されるんだけど。
反対側の眺めはというと・・・
榊原川沿いに建つ廃旅館。
川沿いに4棟ほどの旅館が並んでいる。
1970年代中頃に建てられものだそうだ。
いたって素朴な作りだなという印象。
廃旅館の名前は紫峰閣という国民宿舎。
2009年頃までは営業をしていたらしいが、その後オーナーの体調不良により廃業となり、2020年10月に破産手続きが開始されているのだそう。
表から眺めるとかなりこじんまりとした旅館に見える。
窓ガラスが割れている箇所が数か所あり、誰かが肝試しにでも入ったのだろうか。
周りを散策していると川の反対側にも立派な旅館の廃墟があった。
河鹿荘というらしい。
旅館の入り口のガラスが割られている。
ここも誰かが肝試しに入ったのだろう。
旅館の中はかなり荒れているもよう。
かなり立派な建物なので非常にもったいない感じがするんだぁ。
しばらく周囲を散策してみる。
鳥の鳴く声以外は聞こえてこない静かでのどかな集落。
田舎らしさを感じる風景に心が安らぐ。
落ち着いたいい温泉地じゃないか。
こちらも廃旅館なんだろうな。
のどかな田舎の景色に廃旅館が目立つ。
廃旅館がある一方、今での元気に繁盛している旅館もある。
ここ、「まろき湯の宿 湯元 榊原舘」は今での人気のようであった。
日帰りで入れる温泉もあり、バイクツーリングがてらにひとっ風呂っていうのもありだろう。
だが、ひと気があるのは「まろき湯の宿 湯元 榊原舘」周辺のみでちょっと離れると手前の建物のように廃業した旅館が現れる。
榊原温泉から眺めると、青山高原の風力発電の風車が見える。
「まろき湯の宿 湯元 榊原舘」だけでなく、ここ「神湯館」も落ち着いた雰囲気で人気がありそうだな。
榊原温泉は江戸時代で国内最大級の湯治場であった
こちらは江戸時代に書かれた榊原温泉の湯治場の図。
国内最大級の湯治場として、遊郭のような造りになっている。
湯治場内は建物で囲われ、出入り口は東門と言われる門のみ。
この東門には関所のような厳しい身分調べがあり、この湯治場に自由に出入りできるこのは出来なかったそうだ。
そしてこちらが江戸時代の湯治場の関所であった東門の跡地だそうだ。
天正16年(1588)に榊原城主榊原氏によって。この地に造営された国内で最大級ともいわれる湯治場があった。
その後、江戸時代になって津藩の統治下となってからは藩の管理の下となり明治になるまで続いている。
そのために湯治場を利用するにも関所のような厳しい身分調べがあり、出入り口はこの東門一か所で、遊郭のように建物で囲われているため自由には出入りできなかった。
この東門跡はおおよその位置を示すものであり、建てられている腕木戸は当時の図面から想像するもので復元ではない。
榊原温泉の歴史はさらに時代が古く古代伝説の時代からあった温泉地
ここ榊原温泉は湯垢離(ゆごり)の地なんです。
湯垢離(ゆごり)って何よ。
って感じなんですが。
1500年前、奈良の都の都人が、伊勢神宮にお参りの際、この榊原温泉で身を清め湯垢離(ゆごり)を行ったのだとか。
湯垢離(ゆごり)とは伊勢神宮にお参りをする前にお湯で身を清めることをいう。
で、その湯垢離(ゆごり)の地の碑の前には射山神社(いまじんじゃ)という神社があって、これがまた凄い神社なんだ。
この大事な温泉地を護るため、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)は温泉の神を祀り射山神社(いまじんじゃ)を建立し、後には延喜式神宮帳(えんぎしき じんみょうちょう)に列せられる式内社となり、現在に至っている。
ちなみに大己貴命(おおなむちのみこと)とは国造りで有名な大国主の別名である。
榊原温泉は古代伝説の時代からの温泉地であったということだ。
廃墟巡りのつもりで訪れた榊原温泉だが、散策してみて思わぬ榊原温泉の歴史を学んだ。
いやいややっぱり来てみて自分の目で見て、探索してみないと分からない事実もあるもんだな。
いや~非常に充実した散策だったわ。
風力発電の巨大な風車が圧巻の青山高原へ
さてさて、充実した榊原温泉散策から、風力発電の巨大な風車で有名は青山高原へと向かう。
その道すがらの峠で木漏れ日が美しい杉林を通った。
こういう山道を爽快に走るのもバイクツーリングの醍醐味。
先ほどの榊原温泉から30分程度で青山高原の駐車場に到着。
後ろに立ち並ぶ巨大な風車。
うぉー爽快、爽快!
がしかし風が強いわ。
写真では伝わりにくいが、そりゃもうめちゃでかいんよ。
三重県方面の眺めは霞んでいていまいち景観がよろしくない。
が、見晴らしはいい。
なんとか風車とバイクのショットを撮りたいといろいろ試行錯誤した結果がこれだ。
実はベストショットが撮れそうなロケーションを見つけたんだけど、ハーレー軍団がたむろしていたので諦めた。
田舎道を楽しみながらの帰路
こういう雰囲気のある田舎道を見つけるとついつい寄り道したくなるんだな。
そして寄り道しているといいこともある。
こんな山道にこんなに雰囲気の料理旅館があったなんて。
平井亭というのか。
こういう景色が眺めながらバイクで走るの本当に気持ちがいい。
で、こちらは帰りに寄った関西屈指のバイクのメッカ、針テラスの状況。
時間は15時30分頃だ。
まぁバイクだらけだわ。
今日の天候を考えるとそりゃそうなるわな。
毎度毎度思うけど、よくもまぁこれだけのバイクが集まってくるものだわ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。