犬鳴山というと・・・
九州福岡県の犬鳴峠が有名ですよね。
旧犬鳴トンネルがガチの心霊スポットとして話題が絶えない。
ついには「犬鳴村」という映画にもなるほど。
実は大阪泉佐野市にも犬鳴山がありまして。
こちらは約1300年前に役行者によって開祖された日本最古の修験道として知られる場所。
関西で修験道といえば大峰山が有名ですが、こちらの犬鳴山は大峰山よりも古いんです。
「女人大峰」ともいわれ、女性でも修行が出来るんです。
また、山深い温泉街でもあり、大阪では数少ない源泉かけ流し温泉などもある。
府道62号線泉名佐野打田線から犬鳴山七宝滝寺方面へと車を走らせ、細い山道を約2㎞。
犬鳴山七宝滝寺の駐車場はかなり傾斜した道を下った場所にある。
駐車場に車を停めて、まずは犬鳴山七宝滝寺をお参り。
本堂へと向かう道のわきにあった滑車のレール。
本堂の手前にある不動明王像。
さらに階段を上るとこちらが本堂。
本堂内はカメラ撮影禁止。
本堂をぬけると、見えてくるのが行者の滝。
犬鳴山七宝滝寺には7つの滝があり、ここが一番大きな滝。
滝へと行くには環境維持のため一人50円を納める。
こちらが行者の滝。
この鎖をしっかりと握って滝行を行う。
古の人はなぜ、滝に打たれようと思ったのだろうか。
そのきっかけとなったエピソードを知りたい。
この鳥居より先は行場なので、修行者以外の入山は禁止。
さてさて、参拝を終え、少しハイキング気分で山門の瑞滝門まで歩く。
こちらは塔の滝と呼ばれるビュースポット。
到着しました瑞滝門。
駐車場から歩くこと約15分程度道のりでこの豊かな緑が楽しめるのがいいですよね。
しかもここは大阪なんですよね。
県をまたいだ移動を自粛されているコロナ禍の昨今。
豊かな緑を楽しむのに大阪内で大いなる自然を満喫できる場所ですよ。
ちなみになぜ犬鳴山といわれるかというと。
その昔、この地で猟をしていた猟夫が鹿を追っていた際に、樹木に大蛇がいたそうな。
今にも猟師を木陰から食べようとしている大蛇に猟夫は全く気付かず。
愛犬がしきりに鳴いて猟夫の危機を知らせるものの。
猟夫はせっかく追い詰めた鹿なのに無駄吠えの犬に憤慨。
とうとう犬の首を切る。
切られた犬の首ははねとび、大蛇に咬みついた。
かまれた大蛇は死に、猟夫はようやく大蛇の存在に気が付いた。
猟夫の命を救ってくれた犬を弔うために庵を建てて余生を送ったとの話からいつのからか犬鳴山といわれるようになったのだそう。
この辺りはハイキングコースも多く、ハイキング後に温泉に入れるという場所でもあり大阪屈指のアウトドアフィールドなのである。
ちなみに大阪には2か所しかないといわれる源泉かけ流しの温泉体験記事はこちら。