さてさて、今日は和歌山県紀の川市に廃墟の温泉宿、倉谷温泉跡へ。
和歌山県のツーリングコースとして京奈和自動車沿いの広域農道の近くにあるそうなのでツーリングがてらに寄ってみることに。
倉谷温泉とは大正期に開かれた湯治場らしく、山の中にひっそりと一軒の温泉宿があったそうな。
1981(昭和56)年に旅館は閉業。
それとともに経営者が自殺したという噂が広まり、廃墟となった建物が心霊スポットと言われるようになった。
が、経営者の自殺は事実ではなくて、高齢で跡継ぎがいなかったため廃城したとの情報も・・・
また、この地に住み着いた浮浪者が、夜な夜な訪れる肝試しの若い連中を刃物を持って追い返したなどという噂も・・・
倉谷温泉へと向かう道は狭く、かなり荒れているので軽トラぐらいでないと車で行くことはまず難しいそうだ。
落石やぬかるみも多く、バイクでもちょっと怖いわ。
この先を進んでいいものやら悩む。
倉谷温泉まで約400mほどの場所にUターンが出来そうな道幅の場所があったので、こちらにバイクを停めて後は徒歩で向かうことにした。
ご覧の通り道は苔むしていて落ち葉やら小枝やらが散乱している状態。
しかも蜘蛛の巣が道幅いっぱいに張っており、蜘蛛の巣をよけながら進むもよけ切れずで蜘蛛の巣直撃なんてことも。
そして知らず知らずに蜘蛛そのものが体を這うなんてことも・・・
それだけ誰も立ち入ってないって事なんだろうな。
聞いたことのない鳥の鳴き声もするし。
鳴き声のボリュームからするとそこそこデカい鳥っぽいんだが。
和歌山県だけに何とも南国のような山の雰囲気。
道沿いを流れる倉谷川が白く濁っているんだけど、これって温泉成分なのだろうか。
それとも台風14号の影響なのだろうか。
見えて来た倉谷温泉の廃墟。
第一印象としては幹線道路からの距離も近く、道さえよければアクセス良好な温泉地なのになんで廃業になったのだろうと。
このタイル張りは部屋はメインの浴場だったんだろうね。
外から眺めるだけで、室内に入る勇気と熱量はないわ。
確かに心霊スポットと聞くと窓に人影が現れるんじゃないかとか、変なものが写り込まないだろうかとか頭を横切るんだけど・・・
それはこの廃墟の雰囲気がそうさせるのであって、場所的にはすごく雰囲気のいい場所だと思う。
ここで宿泊温泉というのは少々特別感に欠けるが、日帰り温泉でこの自然を満喫でき、かつ天然温泉で心も体も癒されるのなら、今の時代なら需要がありそうとも思うんだけど。
犬鳴温泉にも近いしね。
っていうことで今日はこれまで。
ではでは。
ちなみに和歌山県の秘境の温泉といえば下記もありますよ。