まるで奈落の底に落ちるような落差50mの滝「蜻蛉(せいれい)の滝」
さてさて、今日は奈良県の川上村の蜻蛉(せいれい)の滝へ。
ここはあきつの小野公園と呼ばれる場所で、大きな駐車場もあり、手軽に自然散策が楽しめる場所。
大阪市内から車で約1時間30分と比較的近場で見事な滝が見れるんだよな。
あきつの小野公園から歩いて5分ほど山を登ると蜻蛉(せいれい)の滝があるだと。
落差50mクラスの滝だもの、徒歩5分の場所からなら流れ落ちる水の音が聞こえるはずなんだが・・・
なんだか静かだわ・・・
なぜ滝の音が聞こえてこないのか。
それはこの滝の形状に関係しているのかもしれない。
舗装された山道を登っていくと・・・
ほほう、見えて来たわ蜻蛉(せいれい)の滝。
滝の迫力を近くで見れるように、滝見台が上段、中段、下段と三か所設けられていて、小さなお子さんでも滝が見れるよう、手すりが設けられている。
それゆえ、三脚で撮影しようにも、手すりがあるため、滝を見おろすアングルでの撮影が難しい。
手すりに肘を固定させて、ブレないように手持ちで撮影。
大きな岩穴に吸い込まれるように落ちていく水の流れは大迫力だわ。
下の方に手すりのついた滝見台があるのが、下段の滝見台。
巨大な岩穴を落ちていくような滝の流れ。
なるほど、この岩で滝壺へと流れる水の音がシャットアウトされていたんだな。
さて、下段の滝見台に行くにはこの小さな螺旋階段を下って行くみたいだ。
この狭さ、靴のサイズと比較していただくと分かるかもだが、人1人が通るのがやっとのサイズ感。
老朽化してたりしないだろうな。
こちらが下段の滝見台。
ここから眺める滝の光景が・・・
岩の大きさがデカすぎて、写真で見るとサイズ感がバグってしまうのだけど、
これ50m級の滝の滝つぼですからね。
滝の流れが何千年という歳月をかけて、岩肌を削り取っているんだろうね。
「日本書紀」にも記載がある滝だもんね。
いやいやまるで地底深くの奈落へと落ちていく感じ。
これじゃ水が流れ落ちる滝の音も吸い込まれるわな。
あっ!だからこの川を音無川っていうのか・・・
知らんけど。
それにしてもなんちゅう珍しい滝の光景なんだ。
で、なんでこの滝の名が「蜻蛉(せいれい)の滝」と呼ばれるのか。
その名にはこんな伝説がある。
蜻蛉(せいれい)っていったい何なのか?
蜻蛉(せいれい)とはトンボのこと。
大和朝廷の二十一代雄略天皇がこの地に行幸の際、狩人に命じて獣を馳り、自ら射ようとしたとき、突然大きな虻(アブ)が飛んできて、天皇の肘に喰らいついた。
ところが、何処からともなく蜻蛉(トンボ)が現れ、その虻を噛み殺したので、天皇が大いにほめたたえ、これより、この地を蜻蛉野(あきつの)と呼ぶことになったそうな。
蜻蛉(せいれい)の名にちなんで、この滝を蜻蛉(せいれい)の滝と呼ぶようになったとのこと。
高さ約50m。飛沫は太陽に映じて常に虹をつくっていることから、この付近は一名虹光(にじっこう)といわれている。
蜻蛉(せいれい)の滝は古く万葉集にも記述されており、松尾芭蕉、本居宣長など著名人が多く訪れているとの事。
なんじゃそりゃ。
なんともスケールの小さい伝説だわな。
要するに天皇の肘に咬みついたアブをトンボが退治した事を感謝して、蜻蛉(せいれい)という名をつけたとな。
ちなみに蜻蛉(せいれい)の滝は紀伊半島自然100選に選ばれている。
この滝の水は青根ヶ峰から流れる水で、この地は青根ヶ峰へと続く、登山道として、古くから修験者が多く訪れていたんだそう。
滝の上から撮影が出来ないものかも少し登ってみた。
こちらが流れ落ちる滝の上段。
意外にもそれほど大きな水量ではない印象。
さらに進むと吊り橋がある。
これ以上進んでも見晴らしの良さそうな場所はなさそうなのでここで引き返す。
さて、蜻蛉(せいれい)の滝も満喫出来たことだし、昼ご飯でも食べに行くかな。
地元で有名、三輪そうめんを食べるなら池利三輪そうめん茶屋「千寿亭」
さてさて、少し遅めの昼ごはんおばという事でやってきたのは三輪そうめんの名店、池利三輪そうめん茶屋「千寿亭」へ。
有名店なだけに当然順番待ちなのは覚悟の上。
でも、車の中で待てるのでそれほど苦にはならない。
1時間後、ようやく順番が回ってきた。
今日がお初の「千寿亭」。
初めてなので、前から食べてみたかった三色そうめんと天ぷら。
この寒い中、冷そうめんって。
周りお客さんはにゅう麺を頼んでいたんだけど、私たち夫婦だけ、冷そうめんって。
でもこれが食べてみたかったのよ。
そりゃ地元で三輪そうめん食べるなら絶対「千寿亭」だわ。
っていうのが分かったわ。
そうめん自体の旨さもさることながら、そうめんつゆのまろやかさがたまらんなぁ。
これで1020円って満足感高くない?
ってことで今日も奈良を満喫した一日でしたとさ。
ではでは。