さてさて、今日は和歌山県の湯浅町へ。
ここは湯浅町の無料の観光駐車場。
5年前に来た時は未舗装の駐車場だったような。
今ではトイレなども設置されて随分と綺麗な駐車場になっていた。
しかもRVパークまであるじゃないか。
RVパークの利用は完全予約制で全日2,500円なんだそう。
スペースは観光バスが停まれそうなほどのスペース。
和歌山県湯浅町といえば醤油発祥の地。
湯浅町は2006年に全国初の醬油醸造町として国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたんだな。
観光駐車場から町を流れる山田川を渡ればすぐに「重要伝統的建造物群保存地区」となる。
まずは醤油発祥の地「湯浅町」の街並みを散策。
なんだか雰囲気の良いお店。
何が売っているのだろう・・・
サバの姿焼きだわ。
っていうかサバの姿焼きの上でグルグルと回っているのは・・・
ハエ取り紙じゃないか!
まさか令和の時代に現役でハエ取り紙が活躍しているとは・・・
昭和の魚屋さんでは必須のアイテムだったハエ取り紙。
なんかいきなり昭和時代にタイムスリップした気分になるわ。
まさか釣銭を入れたザルが天井からぶら下がってないだろうかと見てみたがさすがにそれはなさそうだった。
16世紀末頃から栄えた湯浅町。
北町、鍛冶町、中町、濱町を中心に醤油醸造がもっとも盛んであったエリア。
こちらは今でも湯浅町で醤油醸造をしている超有名な角長。
「美味しんぼ」にも登場した「濁り醤(にごりびしお)」が有名。
角長の前にはギャラリーなどがあり、無料で見学することが出来る。
道具や樽など歴史を感じる貴重な当時の醤油づくりが学べたりする。
昭和レトロな大衆銭湯が見学できる甚風呂へ。
さてさて、今回の目的地である甚風呂へ。
甚風呂も「重要伝統的建造物群保存地区」にあるんだな。
さて、こちらが甚風呂。
趣のある外観。
江戸時代に開業をしたという大衆浴場。
で、入館料は無料なんだな。
太っ腹だな湯浅町。
玄関を向けて建物内へと。
ここが脱衣所なんだろうな。
今は男湯と女湯の脱衣所がイケイケになっているが、営業当時は区切られていたのだろう。
こちらは男の子の憧れであった番台。
今では男の子の憧れといえばバンダイかもしれないが、昭和の男の子の憧れはこの番台なんだな。
江戸時代に創業し、昭和まで使われていた銭湯です。
漁に出る漁民や醤油屋のご用人、家庭を支える女性など湯浅の様々な人々に親しまれいました。
現在は資料館として古民具の展示などをしています。
子供の時によくこのマッサージチェアで遊んだわ。
横のハンドルを回して高さ調整して、グリグリするのがこちょばいくって面白かったな。
ではでは、いよいよ浴場へ。
湯舟はかなり小さい印象。
大人4、5人が限界かなぁ。
風呂桶はケロリンじゃなくアルミの風呂桶だったのね。
さてさて、続いて女湯へ。
基本的には男湯を女湯はシンメトリとなったレイアウト。
湯浅町には当時14~15軒の銭湯があったそうで、今日はどの銭湯に行こうかなぁ。
なんてご近所に沢山の銭湯があったそうな。
この地域は路地が狭く、木造住宅が密集していたため、火事のリスクを避けるために内風呂がない住宅が多かったそうな。
それが湯浅の銭湯文化であったそう。
さて、浴場の奥はオーナーの住宅スペースだったようで・・・
そちらが古民具の展示スペースになっている。
受付の人いわく、このようなボイラーがそのまま残っているのは全国でも珍しいらしい。
私「よくこんな貴重なものが奇跡的に残ったもんですね。」
受付の人「この銭湯は江戸時代に創業して昭和60年頃まで営業してたんですよ。」
受付の人「その後オーナーが少しの間ここに住んでいたんですが、重要伝統的建造物群保存地区に指定されたので残ったんですね。」
私「ではこの建物は町で買い取ったものですか?」
受付の人「そうです。町のものです。」
私「では、ぜめて100円、200円の少額でもいいので拝観料を取ったほうがいいのでは。」
受付の人「いやいや、もう十分ふるさと納税で潤っていますから。」
私「ほほん、それはそれは勝ち組地方自治体ですな。」
みたいな会話をした。
これまた貴重な当時のレジスター。
これは浅田飴の特約店に配られたポスターかな。
当時のアイロンや湯たんぽなどが展示されている。
おお!ブラウン管テレビに謎のフィルターが取り付けられている。
そういえば子供の頃、このようなフィルターをブラウン管テレビに取り付けている家があったような。
古いカメラなどもこんなに展示されている。
稼働するものがあればさぞかしのお宝じゃないだろうか。
オールドカメラの事にはうといんだけど。
ボイラー室の横には立派な煙突が・・・
屋外の煙突は倒壊の恐れがあるため取り壊されたとの事。
さてさて、湯浅町と甚風呂を満喫して時刻は12時。
せっかく漁師町に来たんでお昼ご飯はそりゃもうしらす丼じゃないですか。
さてさて、観光駐車場に戻ってきて、こちらは観光駐車場前にあるお土産屋さん。
5年前はこのお土産屋さんの2階に食事処があり生しらす丼をいただいた。
で、今回は別の地元密着のしらす丼屋はないかとネットで調べると湯浅駅前に地元のお店があるそうで・・・
さっそく行ってみることに。
生しらす丼よりも釜揚げしらす丼の方が旨いと思うんだけど。
さてさて、湯浅駅前にしらす丼が食べれるお店があると聞いて湯浅駅へとやってきた。
さぞ味わいある地方駅かと思いきや、随分とモダンな駅なんだな。
そうやら最近建て替えられたのかな。
モダンな駅のすぐ隣に以前の湯浅駅の駅舎が残っていた。
湯浅の住民ではないものが勝手なことを言うのなんだが、こちらの駅舎の方が味わいがあっていい雰囲気なんだけどな。
で、こちらがしらす丼が食べられるという地元のお店「かどや」
いいね。
このような地元密着のお店って旅気分が上がるわ。
で、店内に入るとカウンターは満席。
奥のテーブル席に案内されるも、他のテーブルも満席だわ。
おお~釜揚げしらす丼があるじゃないか!
漁師町に行くとしらす丼が名物の場所が多いんだけど、実は生しらす丼はあまり好きじゃないんだよね。
淡路島なんかでも生しらす丼が名物なんだけど、出来れば釜揚げしらすにしてもらいたいと思っても扱っているお店がなかなかないんだわ。
が、しかし、ここ湯浅駅前のかどやには釜揚げしらす丼があったぞー!
おおー!
釜揚げしらすに大葉。
それに味噌汁に香の物。
これでいいだよ。
映える要素なんていらないんだよ。
このシンプルな構成がなんともたまらん。
こんなの旨いに決まってるじゃないか。
ったくこういうメニューが大阪の定食屋でもあったらいいのになぁ。
地方のローカル定食屋でいただく食事は旅気分のテンションがあがるよね。
ってことて今日はこれまで。
ではでは。