さてさて、今日は奈良県の絶景スポットである瀞峡へ。
大阪から車で約3時間30分とかなり遠く山奥の秘境中の秘境なのだ。
駐車場に車を停めると目の前には廃墟。
隣には営業をしていない瀞郵便局があったので役場の出張所の建物だったのかもしれん。
瀞峡は奈良県と和歌山県と三重県の3県の県境にあり、奈良県の最南端ともいえる。
このあたりの住所は奈良県吉野郡十津川村神下という。
2018年のデータでは人口減少率全国ワースト10に奈良南部の5村が入っていたらしい。
奈良南部の山間部の村は人口減少が激しく、2015年の人口から比べると2045年には7割も人口が減り、1000人以下の市町村が増えるという。
そのような事情から奈良南部の景勝地の衰退にも課題があるのだが、その絶景たるや昔と変わらぬわけでぜひぜひその奈良南部の絶景の魅力を知ってほしく瀞峡へとやってきた。
観光駐車場に車を停め、歩いてすぐの場所に交番がある。
そのわきに小さな階段があるのでその趣のある階段を下りていく。
その階段は瀞ホテルへと向かう階段である。
郵便局があり、交番があるとするとやはりこの場所が周辺集落の役所の中心地であったのではなかろうか。
階段を下りて振り返ってみるとまるで広島の尾道を彷彿とさせる情景。
瀞ホテルの脇の階段が風情があってとてもいい感じ。
階段を下りてこちらが県指定有形文化財瀞ホテル本館。
本館というからには別館ももちろんある。
大正6年に「あづまや」という屋号で創業した瀞ホテル。
昭和初期に瀞ホテルと名前を変えて瀞峡を訪れる観光宿として営業していたのだが、平成16年に閉館。
本館の奥にあった別館は平成26年の紀伊半島大水害で流出。
今は4代目がカフェとして継承している。
今日はまだオフシーズンということでお店はやってなかったが、4月21日からお店を開けるとのこと。
本館の脇から見えるのが別館。
で、この瀞ホテルの前から眺める瀞峡の絶景がこちら。
深い渓谷を流れる北山川の雄大な流れ。
これほどの渓谷は日本でもなかなか見れないものだ。
渓谷の谷の底へと続く階段を下りていくのだが、まるで中国の渓谷のような景色。
渓谷へと続く階段を少し下りて振り返って見ると。
瀞ホテルの向こうに広がる青空。
あぁ。なんと美しい情景なんだろう。
こちらが平成26年の紀伊半島大水害で流出したという別館。
あんな高い場所まで水位が来たという事に驚く。
しばらく瀞峡を撮影していると女性一人が現れた。
こんな山奥の秘境まで女性一人で訪れるなんて、なんて行動力のある女性なんだろうと思った。
さてさて、瀞峡を一通り満喫した後はまた別の場所へ。
奈良県の瀞峡の辺りは凄く深い渓谷の上に大きな橋が架かっているのでまるで車で走っていると、大空を飛んでいるみたいで結構怖いんだな。
景色はいいんだけど、あまりに高い天空の道路。
で、続いてやってきたのは道の駅「瀞峡めぐりの里 熊野川」へ。
ここにやってきた目的は旧国道169号線の廃トンネルを訪ねるため。
道の駅から眺める雄大な熊野川。
道の駅に車を停めて歩いて少し脇道に入る。
すると見えてくる旧国道169号線の廃トンネル。
人気のない道を歩くこと約5分。
周りでは都心では聞かない変な鳴き声のカエルが鳴いているのがなんとも不気味。
路面に滞積する落ち葉の状況からほとんど人が来ないことが分かる。
こちらが旧国道169号線の廃トンネル。
なんとも不気味な雰囲気だわ。
この岩肌むき出しのゴツゴツ感が迫力あるんだけど。
旧国道のトンネルなのでいつ渦れてもおかしくないという管理状況。
なので通るのは自己責任で・・・
いや~この付近に駐車するなとかの看板とか立ってるし・・・
肝試しの連中なども来るのだろうか。
落石注意の看板もあるし・・・
もうあまり管理されてないのだろうなぁ。
人気のない静寂のトンネルに向かってカメラのファインダーを夢中で覗いていると・・・
後ろから、トントンと肩を叩かれそうで振り返ると誰もいない。
そんな感覚で撮影をしていた。
という事で今日は奈良県の絶景スポットである瀞峡巡り。
山桜がまだ少し残っている絶景でしたとさ。
ではでは。