さてさて、今日は奈良県信貴山の朝護孫子寺へ。
朝護孫子寺と言えば張子の虎。
で、今年は寅年。
寅の月である2月の最終週の土・日は寅祭りが行われるのでどんなものなのか行ったみたという事である。
赤門へと向かう参道。
絵馬堂にて御朱印がもらえるのだが、これがまたえらい行列で驚いた。
寅祭りの日にしかもらえない御朱印でもあるのだろうか。
って調べてみると、寅の月限定の特殊な御朱印があるのだそうだ。
寅祭りの日は「張り子のトラ」の特別販売所が設けられ、けっこうみんな買って帰っているみたい。
私が子供の頃はだいたいどの家にも張り子のトラがあったもんだが・・・
なぜ寅なのかというと・・・
聖徳太子が物部守屋との戦いで戦況が不利であった際。
この地を訪ねると、空に毘沙門天が現れ、必勝の秘策を教えてくれたそうな。
その時刻が寅年、寅の日、寅の刻だったということ。
いつもは割とひっそりとした寺なのだが、正月と寅祭りの日はかなりの賑わい。
ここ、朝護孫子寺は毘沙門天の総本山なんだけど。
ムカデの装飾が・・・
そう、毘沙門天の使いはトラではなくムカデなんですな。
ここではトラばかりが目立つけど、ムカデの装飾もあちらこちらにあるので見つけてみるのもいいかもしれない。
日本唯一の虎行列ってなんかシュールだわ。
トラ柄の郵便ポストなんてのもある。
この日ばかりはお土産も飛ぶように売れるんだな。
ご当地ゆるキャラの着ぐるみも大集合。
それにしても奈良県王寺町のゆるキャラ「雪丸君」。
このキャラもシュールだこと。
聖徳太子が買っていた犬の雪丸のキャラなんだな。
今日は気温も温かく、野良ものんびり日に当たって毛づくろいだわ。
さてさて、場所は変わって、奈良県橿原市界隈をブラブラ。
車で走っていると、なんだかいい感じの酒蔵を見つけたのでちょっと寄ってみることに。
喜多酒造というらしい。
たまには日本酒もいいよね。
で、お店に入ってみると・・・
「酒蔵見学のお客さんですか?」と。
「いやいや違います。」と
どうやら2時から酒蔵見学があるらしい・・・
「すみませんがその酒蔵見学とやらに私も飛び込みで参加できるものなのでしょうか?」
「ちょっと聞いて来ます。」と・・・
しばし待つと・・・
「参加していただいて大丈夫です。」とな。
ほうほう時刻はちょうど2時。
それでは私も参加させていただこう。
これはなんとも呼ばれたのではなかろうか。
こんな偶然もあるもんなんだな。
お店を抜けて、酒蔵へと向かう。
こちらがお米を蒸す釜なんだとか。
お酒を造るお米と食べるお米の違いを詳しく学習。
日本酒を作るためのお米って、雑味を取るために玄米からかなりの量を削って精米するのだそう。
お米にはでんぷん質、脂質、でんぷんなど栄養素があるのだけれど、それがお酒の場合は雑味になるのだそうで・・・
それを40%削ると吟醸。
50%削ると大吟醸になるのだとか。
ははん、吟醸と大吟醸の違いとはお米の雑味を削る量で決まるのか。
こちらは精米したお米を洗米して干している状態。
お米の水分をどれほど残すかで後の工程に影響が出るのだそう。
季節、気温によって変えているそうで、こりゃ長年の経験のたまものだわ。
お米を指でつぶすとまるとラムネにようにパラパラと崩れる。
ほほう、米粒ってこんなんになるんだな。
で、このお米をこの巨釜で蒸すと。
こちらは米麹を作る室。
日本酒は8割の蒸米と、残り2割を米麹で酒造するのだそう。
アルコールを作るには糖とアルコールに分解する酵母が必要なのだが、そもそも酒米には糖分がない。
その糖分を作るのが米麹。
米麹で糖分を作りながら、その糖分を酵母で分解してアルコールを作るという、2段ロケットのような仕組みなんだな。
これは世界でも日本酒特有の作り方だそうで、ワインはそもそも葡萄の糖分があるし、ビールなどはビール酵母でアルコールを生成する。
ようするに糖分を作りながら酵母が分解するということ。
なんかややこしいけど、なんとなく凄い職人技なんだという事はわかった。
米麹の室のなかはこんな感じ。
約3日で米麹が出来るのだとか。
酒蔵見物の後は利き酒という事で、みんなでお酒を飲んでるんだけど、私は車なもんで。
お土産に貰った御代菊と利き酒セット、甘酒を購入にて、今その日本酒を飲みながらブログを書いているんでけど、老舗の酒蔵の日本酒ってホント雑味がなくって美味いよね。
もう3本も開けそうな勢いだわ。
それでいてビールより悪酔いしない感じ。
ってことでもう少し、日本酒をたしなみながらゆったりとした夜の時間を楽しみたいと思います。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。