さてさて、今日は夕暮れ時のちょっとした隙間時間を使って信貴山の朝護孫子寺へ。
張子の虎で有名なお寺ですね。
なぜ虎なの?
それは1400余年も前の話。
聖徳太子は物部守屋を討伐したいのだけど、ぜんぜん歯が立たず、形勢不利な状態が続いていた。
そんなある日、この信貴山(当時はそのような山の名前はなかったらしい)に来て形勢を逆転する何かいい秘策はないだろうかと思案していると・・・
急に空がパッと明るくなり、光の向こうから毘沙門天が現れたそうな。
毘沙門天は聖徳太子に形勢逆転の秘策を伝授。
その後の聖徳太子の活躍は歴史の教科書通りとなる。
この毘沙門天が現れた時が、寅の年、寅の日、寅の時刻だったそうで・・・
それが由来。
その後、毘沙門天の御利益をいただいた聖徳太子は、毘沙門天を祭る朝護孫子寺を創建。
その山の名を信仰のとうとい山として信貴山と名付けたのだそうな。
まぁそんなうんちくはさておいて、朝護孫子寺ってあまり紅葉のイメージはないかもしれないのだが、ここのイチョウの木の紅葉がかなり見事なので紹介したいと思う。
山の上の起伏が激しい場所に密集してお堂や院や塔が建っているので立体的な写真が撮れるのも面白い場所。
細い参道がいくつも点在しているので、独自の撮影アングルを探すのも面白い。
それでは全国に2本しかない巨大イチョウがこちら。
こちらが朝護孫子寺の見事なイチョウの木。
境内の中心にズドンと存在感のあるその姿は圧巻。
そろそろ朝護孫子寺のイチョウの木の色づきがベストなのかなぁと思って来てみたけれど、いやまさに今が見頃じゃないのって感じだわ。
葉の色づき、葉の残り方、申し分ないわ。
このイチョウ「千手の公孫樹(イチョウ)仏手白果」という名がついていて。樹齢約500年。
木の枝振りが千手観音の手に似て、又銀杏の形が仏の合掌される両手にいているところから千手の公孫樹(イチョウ)、仏手白果と名付けられたそうな。
中国産の品種で、日本では宮崎県高千穂の岩戸神社の境内にある1本だけとされていたが、昭和58年7月に学者により偶然発見された品種。
日本では2本しか確認されていない極めて珍しい巨木なのである。
ちなみに私はお金に困ったら朝護孫子寺に御参りして何かと融通をつけていただいている。
そうすると不思議と融通が利いたりするもんだから不思議だわ。
それだけご利益のあるパワースポットっていうことなのだろうか。
来年の令和4年の干支は寅。
寅年の初詣に寅にゆかりのある朝護孫子寺に御参りいかがでしょう。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。
ちなみに夏はこんな感じです。