さてさて、今日は奈良県朝護孫子寺の寅まつりへとやってきた。
2月は寅の月ということで、2月23日に寅まつりの大法要が行わる。
縁起の良い寅まつりの日にドカッと開運祈願ってことだ。
山のように積み上げられた縁起物の張り子の寅。
張り子の寅はゆらゆらと首を振るわけだが、これはよく首が回るということで、何事も不自由しないという縁起物。
なぜ寅なのか?
ということだが、聖徳太子が物部氏討伐に苦戦をしていたところ、この地で寅の年、寅の月、寅の刻に毘沙門天が現れ、聖徳太子に必勝法を授けた。
という伝説から、寅の縁日にお参りをするとよい縁をいただけるのだ。
子供の頃には私の自宅の玄関にも張り子の寅が飾ってあったわ。
お祭りの賑やかさが気になって様子を見に来たのらさん。
寅はネコ科だからこれも縁起良きものなのだ。
11時からの寅まつり大法要までまだ少し時間があるので、先に本堂をお参りするかな。
本堂では張り子の寅の販売が行われている。
小さな寅は1,000円から特大ともなると25,000円なんだな。
お経典を広げてパラパラっと左から右へ流していくとお経典を読んだことになるってやつだ。
最後に閉じたお経典を机の上でバチンっと叩くのだが、ちょっと乱暴で粗末に扱っていやしないかと思うのだが、それも何かの理由があるのだろう。
そしてこちらが本堂からの見晴らし。
少し標高が高くなっただけでも空気感が違う。
要するに寒い。
さてさて、そろそろ寅まつりの大法要なので、撮影できそうな場所へと急ぐもすでに見分人だらけ。
寅みこしを担いだ寅行列。
太鼓と笛の根を勇ましく奏でて、本堂まで練り歩く。
張り子の寅の表情もより一層勇ましく見えてくる。
この勇ましい姿から張り子の寅は魔除けのご利益もあると言われている。
本堂へと入っていった張り子の寅はこの後、大法要が行われるわけだが、本堂は人だらけでまだまだ、人が本堂へと流れてくる。
このままでは身動きが取れなくなる恐れがあるので本堂から撤退。
先に本堂にお参りしていて良かった。
さて、続いて向かうのはさらに山の上。
お堂があるのが見えるかなぁ。
空鉢護法堂という場所へと向かう。
山の上の空鉢護法堂までは約15分程度の山登りとなる。
さてさて、山の上のお堂に到着。
ここからの見晴らしがまたいいんだな。
どうよこの見晴らし。
はるか向こうに金剛山が見える。
低く垂れ込めた雲がどこまで続き、かすみの向こうに消えていく。
雲の下にはたたなづく青垣の山々。
視線を下に向けると冬枯れの山の木々。
幾重にも重なる枯れ枝の群生は大きくうねる大波のよう。
夏の山も魅力的だけど、私は冬山ののほうが好きなんだなぁ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。