さてさて、今日は1泊2日の一人旅ツーリング。
行先はというと兵庫県の香美町。
香美町ってどこよって方。
兵庫県香美町はここ!
ほぼ鳥取県に近い場所。
関西人ならカニが有名な香美町。
っていうかもはやカニ以外で香美町に行く目的とは?
というほどの場所なんですが、日本らしい景色のいい場所なんです。
で、今回はカニ目的ではなく、山陰本線を巡る一人旅って感じです。
- 兵庫県絶景スポット天空の駅「餘部駅」
- 兵庫県の新たな観光スポットとなった「餘部駅」の悲しい昭和の列車事故の話
- 山陰本線「鎧駅」の絶景スポットを巡る
- 焼杉板の町並み、竹野浜路地巡り
- 今夜のお宿は香美町にある三浦屋さん
- そして城崎温泉へ
- 出石そばで有名な出石へ
- 旅の締めくくりは京都丹後鉄道「東雲駅」へ
兵庫県絶景スポット天空の駅「餘部駅」
で、やって来たのは兵庫県香美町のあまるべ。
ここに天空の駅と呼ばれる絶景の撮り鉄スポットがあるんだな。
遠くに橋梁が見えるでしょ。
あの橋梁の上に天空の駅「餘部駅」がある。
さてさて、ということで餘部駅に到着。
餘部駅?余部駅?どっちなんだい?
JRのWEBサイトでは餘部駅となってるんだよね。
どうやら橋梁の名前が余部橋梁でその橋梁の上にある駅の名が餘部駅。
ちょっとややこし。
天空の駅餘部駅は観光スポットになっているので橋梁の下には道の駅「あまるべ」があり、駐車スペースもかなりの台数あるので駐車で困ることはなさそう。
近くで見ると橋梁の迫力に驚く。
真下から見上げるとデカい!
橋梁の下には昔の旧鉄橋が残されている。
橋梁の上の餘部駅に向かうにはこのエレベーターに乗っていくのだが、まずは絶景の撮影スポットである展望台へと歩いて登る。
橋梁の真下にあるこの階段を登って展望台へと向かう。
展望台へと登る道は整備がされているので簡単に登ることができる。
展望台までは5分程度。
登っていくとだいぶと見晴らしがよくなってきた。
登ること約5分程度で到着した展望台はこんな感じ。
先客が一人だけだった。
このおじさんとはいろいろとおしゃべりして情報交換をさせてもらった。
で、ここからの眺めがどんな眺めかというとこんな感じ。
一直線に伸びる橋梁、その向こうに青い海、そして開けた青い空。
気持ちのいい景色がこと。
で、電車が来るとこんな景色。
RF24-105mm F4 L IS USMで撮影。
標準ズームだとこれぐらいのズームが精いっぱいかな。
とりあえず広い景色は撮影できたので望遠レンズに切り替えてみるかな。
望遠レンズに切り替えてRF70-200mm F2.8 L IS USMで撮影。
望遠、広角の2種類で撮影出来れば非常に満足度の高い撮影ができそう。
約20分後に観光列車「あめつち」が来ると聞いて待機していると、青い海、青い空にさえるブルーカラーの車両が来た。
これがあめつちかぁ。
写真に収めるだけでも鉄道旅の心持になってきた。
観光列車「あめつち」はしばらく餘部駅に停車すると聞いて、駅へと降りて撮影。
いやいやこの青色綺麗だな。
JRによると出雲信仰の神話が豊富な山陰地方への列車として、「ネイティブジャパニーズ」をコンセプトなんだって。
さてさて、続いては餘部駅を見学。
天空の駅「餘部駅」が誰でも無料で見学できる駅。
電車の本数は1~2時間に1本ほどのペース。
ちなみにこの橋梁の高さは41.5mだそうだ。
マンションの高さでいうと13階、14階の高さ。
とりあえず記念に一人でセルフタイマーで自撮り。
適当にカメラを配置したが、なんかうまい事構図が整った。
さてさて、続いては駅まで登るエレベーターに乗ってみることに。
正式名は余部クリスタルタワー。
あまるべの町並みの景色を見ながらのエレベーターは楽しい。
片道約40秒で昇り降りしているとのこと。
兵庫県の新たな観光スポットとなった「餘部駅」の悲しい昭和の列車事故の話
さて、余部鉄橋の下には観世菩薩様が安置されている。
何故かというと昭和にこの地で起こった列車事故の犠牲者を弔うため。
それがどんな列車事故だったのか。
すぐ隣の道の駅「あまるべ」で学ぶことができる。
それは列車転落事故。
昭和61年12月28日午後1時25分。
余部鉄橋を走行中の列車が海から吹く突風にあおられて客車7両が転落。
乗客はいなかったものの、鉄橋に真下にあった水産加工場に直撃した。
事故が昼間であったため、水産加工場で働いている人もおり、地元の女性従業員5名と車掌1名が亡くなった。
この事故をきっかけにして、2010年に新たな橋梁が完成。
その後、約100年間山陰本線の運行を支えてきた旧余部鉄橋の歴史を後世に継承するとともに、人々の交流を促す観光拠点とするため、鉄橋の一部を展望施設として残し、旧鉄橋直下に自由広場等からなる公園施設とあわせ、平成25年5月に展望施設「空の駅」が完成。
列車ほどの重量がある乗り物が突風で鉄橋から吹き飛ばされるとは・・・
いくら突風とはいえ、脱線する恐れがある程度だと思っていた私。
自然は恐ろしいとはいうものの、この事実を知って自然の驚異のものさしが私の中で変わった。
こういう情報って、やはり実際にその場に来てみないと得れないものだとつくづく思う。
この地を訪れなけば、この列車事故を知ることはなかったであろう。
さて、ここでも自撮りで記念撮影。
今回もいい感じで撮影ができた。
あてずっぽうだが、自撮りのコツが分かってきたようだ。
余談だが、この餘部駅、すべてJRの予算で完成したかというとそうではない。
行政の支援、つまりは私たちの税金も投入されている。
駅というのはその町のランドマークでもあり、観光やら町の活性やらとも密接に関係している。
JRの予算だけで採算が取れるチープな駅を作るというだけでは町の全体のためにならない。
もっと包括的に考えなければならないのだ。
で、海沿いに広がる集落が軒を連ね、屋根瓦が織りなす情景はまさに寅さんの映画に出て来そうな日本風情を感じる景色なんだよね。
山陰本線「鎧駅」の絶景スポットを巡る
さてさて、餘部駅を後にし、続いてやってきたのは隣駅の「鎧駅」
ここにも日本らしい絶景スポットがあるらしいと聞いてやってきた。
鎧駅から見えるトンネル。
あのトンネルを抜けると先ほどの余部鉄橋となる。
駅の中にある地下道。
絶景への近道へはこの地下道を通るのだ。
地下道を抜けると・・・
日本海が見える。
そしてその絶景がこちら。
なるほど、小さな漁港を丘から見下ろす景色となっている。
エメラルドグリーンの海が美しい。
ちょっと漁港まで降りていってみようかな。
バイクで漁港まで降りて行ってみると・・・
思わぬ場所でトンネルに遭遇。
へぇ~面白いなぁ~。
漁港の集落に行くにはこのトンネルを抜けるのか~。
小さくてかわいいトンネルだこと。
この小さなトンネルでは配送のトラックは抜けられないなぁ~。
佐川急便とはどうしてるんだろね。
っていうか漁港で上がった海産物とかも2tトラックとか通れないんじゃない?
山陰本線「鎧駅」の小さな漁港で撮影。
誰もいない静かな漁港。
穏やかな海。
気持ちのいい青空。
こんな場所で釣り糸を垂れてのんびりできれば幸福度も上がるだろうなぁ。
焼杉板の町並み、竹野浜路地巡り
さてさて、続いてやってきたのは山陰本線「竹野駅」にある竹野浜海水浴場へ。
海の透明度も高く、浜辺も美しい関西屈指の海水浴場。
それなりの深さもあるらしく、透明度もいいことからシュノーケリングで海の生き物を観察するのがおすすめなんだとか。
で、私がここを訪れた目的はシュノーケリングでも海水浴でもなく、竹野の町並みなんだな。
どうよ、この海へとダイレクトに抜ける町並み。
まるで青春の1ページみたいな情景。
しつこいようだけど、あまりにも青色が美しくて何度も撮影をした。
でね。海側も魅力的なんだけど、その反対側。
町並みも魅力的なんだ。
まるで迷路のような裏路地が沢山ある焼杉板の町並みなんだな。
で、写真をいっぱい撮ったので、私と一緒に入り組んだ町並みを迷子になってみてほしい。
こんな場所にも外国人の観光客がいるんだ。
なんか次の曲がり角の先はどんな景色なんだろうとわくわくする。
通路を覗いて発見する小さな景色が魅力的。
ここ竹野はイカ漁の漁火が有名。
漁港に停泊している漁火漁の漁船たち。
シーズンは初夏から夏ということで訪れた日は完全にシーズンオフ。
この辺りは民宿も多いから、シーズンにはまた泊まりに来たい。
で、漁港で出会った野良ちゃん。
今夜のお宿は香美町にある三浦屋さん
さてさて、時刻は17時。
そろそろ今夜のお宿へと向かうとする。
その前に今晩の夕食を近所のスーパーで調達。
宿は素泊まりで予約をしてある。
こちらが今晩泊まる三浦屋さん。
素泊まりで4850円とリーズナブル。
私一人のためにわざわざ歓迎札を用意してくれていた。
恐縮です。
ほのぼのとした民宿。
泊まるなら全国画一されたホテルよりもその土地土地の文化を感じるこういう民宿や旅館が好きなんだな。
そして今日泊まるお部屋がこちら。
1人ではもてあます広さ。
ちなみに私はベットよりも敷布団派。
少し民宿内を散策。
あちらこちらに伸びる廊下に外観での印象以上に部屋数があるみたい。
さて、スーパーで買ってきた晩御飯を広げる。
まずはぶりのお刺身。
それとかつおのたたき。
あとホタテクリームコロッケ。
ぶりの刺身にビールが進む。
わさびの刺激がたまらんよね。
ということで一人飲みで夜が更けるのだった。
そして城崎温泉へ
さて、一夜明けて天気がいまいち。
天気予報によると昼から日本海側は雨が降るのだそうな。
なので早めに活動開始。
時刻は8時。
まずは旅館の最寄り駅である香住駅で記念撮影。
ここから30分ほど走って城崎温泉へと向かう。
で、山陽本線の城崎温泉駅に到着。
駅前にあった各温泉宿の下駄が奉納された場所。
城崎温泉はじめて来たけど、駅前はそれほど大きくないんだね。
観光バスとかが停車する大きな観光駐車場も見当たらない。
これぞよく見る城崎温泉の情景。
それにしても車で観光に来る人はどこに駐車しているのだろう。
観光駐車場はないのか?
それにしてもみんな駐車場はどうしているのだろう。
ぶらぶらと城崎温泉の雰囲気を感じれたのでまぁいいけど。
出石そばで有名な出石へ
さてさて、続いてやってきたのは出石そばで有名な出石へ。
出石はバイクツーリングの立ち寄り観光スポットとしてライダーも多い場所。
まずは町並み観光。
但馬の小京都と呼ばれ、小さな城下町で通り2つほどが観光地として賑わっている。
少し、散策と思いきや、あっという間に風情ある町並みが終わってしまうという印象。
2007年に国の伝統的建造物群保存地区に指定されている。
さて、出石を訪れた目的はこの永楽館。
近畿地方最後の芝居小屋として兵庫県指定重要有形文化財となっている。
明治34年に開館し、ここ但馬の大衆娯楽文化の中心として歌舞伎や寄席が上演された。
その後、時代とともに映画館として映画の上映が中心となったが、テレビ時代の到来により、惜しまれながらも昭和39年に閉館。
その後、永楽館復元に向けての活動が続き、2008年に大改修され復活した。
左右の壁に掲げている広告であるが、あまりに綺麗なのでリメイクされたものだと思いきや、実は閉館時のままなのだそう。
明治、大正と永楽館は芝居小屋としてたいそう賑わうものの、昭和6年、トーキーと呼ばれ音声付の映画上映に切り替わっていく。
この頃、治安維持法のため、警察官の臨観席が設けられ思想娯楽の検閲、統制が行われたそうな。
舞台の2階に見えているのが化粧部屋。
舞台側には壁などないんだな。
こちらが化粧部屋。
大部屋ではなく、3畳ほどの部屋がいくつもある。
楽屋には胃腹病散と書かれているのか、御札のような広告のようなものが貼られている。
かなりの年期を感じるもので、当時の芝居裏の状況を垣間見ることができる。
いやいや、舞台裏から客席ってこう見ているんだな。
続いては舞台の真下、奈落へ。
これまた急な階段だこと。
こちらが人力の廻り舞台装置。
いくら観覧用とはいえ、もう少し暗いのかなと思いきや、かなりの明るさ。
とてもきれいに改修されている印象。
こちらは花道の下にある通路。
セリと呼ばれる役者が出入りする装置があり、人力で役者を舞台へと押し上げる。
風呂まであるとは思っていなかった。
いわゆる五右衛門風呂だな。
今でも入れそうなほどきれいだわ。
さて、永楽館を楽しんだ後は昼食。
出石に来た目的の2つ目は出石そばを食べる事なんだな。
出石そばを提供するお店だらけで、どの店に入るのがいいか悩むところ。
しかし悩んだところでらちがあかないので、そそくさと分かりやすいお店に入る。
ここ、登城は出石の代名詞ともいえる時計台を眺めながら食事が出来るという分かりやすい観光目的のお食事処。
お店に入ると、店内かテラス席かと尋ねられ、テラス席にした。
初めての出石そばなのでシステムが分からなったが、まずは1人前5皿の基本となる出石そばを注文し、プラス食べたいだけ追加のそば皿を注文するという。
1皿150円で、私は追加5皿の計10皿にした。
ほほん、こんな感じで運ばれてくるんだな。
こりゃ雰囲気あって面白いやん。
テラス席はこんな感じで時計台と出石をそぞろ歩く観光客を眺めて食事をすることができる。
出石そばは食べる順番があるようだ。
まずは藻塩でいただく、これが塩の味が引き立って美味かった。
続いて、きざみネギとわさび、そばつゆでいただく。
続いて、そばつゆに山芋を入れていただく。
最後に生卵をそばつゆに入れていただく。
そばはたんぱくな印象でのど越しが良かった。
あっさりすっきりした印象。
やはり塩がうまい。
ということで出石を後にし、旅の最後の目的地へ。
旅の締めくくりは京都丹後鉄道「東雲駅」へ
さてさて、旅の最後も電車で飾ろうとやって来たのは京都丹後鉄道東雲駅。
平均乗客数は14人程度だそうだ。
誰もいない無人駅で静かに電車を待つ。
いや~ディーゼル車両は味わいがありますなぁ~。
まさに一人旅風情というかね。
いつかは観光列車に乗って旅したいなぁ~。
ってことで、そろそろ雨が近づいてきそうなので、福知山、亀岡経由で大阪へと帰りますかな。
ではでは。