三重県尾鷲市、紀勢本線「九鬼駅」にて
さてさて、今回は三重県尾鷲市にある秘境の絶景スポットであるオハイ(大配)を目指す。
これが大阪からだとめちゃくちゃ遠く、バイクで4時間、登山をして1時間30分でようやくオハイ(大配)に到着するという長い道のり。
ここまでバイクで約3時間走ってようやく奈良県下北山村の「きなりの湯」まで到着。
お盆休みなので国道169号線はキャンプや川遊びに行く人やツーリングを楽しくバイクが多い。
きなりの湯でしばし休憩し、ここから後1時間弱の尾鷲市の紀勢本線「九鬼駅」を目指す。
ヤッホー!
ようやく海に出た!
さてさて、ようやく紀勢本線「九鬼駅」に到着!
九鬼駅へと来るまでに途中でコンビニでもよって、飲料水と行動食でも購入しようと思ったが、まぁ駅なんだから自動販売機ぐらいはあるだろうと思って立ち寄らなかったが・・・
自動販売機すらないとは・・・
で、まずは記念写真おば、とバイクの写真を撮っていると・・・
地元の方に声を掛けられた。
地元の方「ここらの駅は全部無人駅なんや。」
私「ほほう、そうなんですか。」
地元の方「私もセローに乗ってましてね。ここらの無人駅の記念写真は全部制覇してねん。」
私「セローですか。いいすね。」
地元の方「ところで今日の目的地はどこなん。」
私「オハイ(大配)を目指そうかと・・・」
地元の方「え~めっちゃ遠いで~」
私「ええ、片道1時間30分の登山と聞いています。」
地元の人「あっちの方やな~(と山を指さす)。しかしこの暑い日にようやるなぁ。」
私「えぇ。」
地元の人「いや~ほんと気つけていきやぁ。」
私「はい、ありがとうございます。ところでこの辺りに自動販売機ってないですか?」
地元の人「この道を1㎞ほど先に行ったら市場があるわぁ。そこの自販機がある。」
私「ありがとうございます。では行ってきます。」
みたいなやり取りをして、登山の準備をしていると・・・
1時間に1本もない紀勢本線の上りと下りの電車がタイミングよく駅に到着。
おおこりゃ撮影しないと・・・
時刻表を確認すると、1時間に1本もないんだな。
こりゃグッドタイミングだったわ。
観光駐車場の案内があったんだけど、見渡しても空き地のスペースだらけでどれが観光駐車場なのか分からなかった。
いたしかたなく、九鬼駅の端っこにバイクを停車。
ここなら邪魔にならないだろう。
のどかな九鬼漁港を歩いて山へと目指す。
目指す場所はあの山の反対側なんだよなぁ。
結構遠いわな。
九鬼は静かな港町って印象。
こういう港町を観光するってのもゆっくり出来ていいなぁ。
海を覗くとボラなんかも泳いでいる。
スズメダイっぽい魚もいるなぁ。
おぉ~なんか綺麗なブルーの魚。
海の生き物を見つけるだけでも楽しいもんだ。
九鬼水軍の虎の巻だと。
どうやら九鬼町唯一の和菓子屋さんとのこと。
尾鷲市九鬼町は、九鬼氏発祥の地で、その昔、信長から秀吉への天下統一に貢献した鳥羽城主・九鬼嘉隆が率いる強力な九鬼水軍があったそうな。
先ほど地元の人が言っていた市場ってこれかぁ。
市場って聞いたんでてっきりスーパーマーケット的なものかと勝手に思っていた。
ならば食料も確保できそうだなぁなんて考えていたんだけど。
なるほどなぁ。漁港で市場といえばこれだわなぁ。
まったく都会もんわぁ。
と自分がスーパーマーケットしか頭に浮かばなかったのがなんだか恥ずかしい。
いよいよオハイ(大配)を目指して登山
漁港の市場前に「オハイ方面入口」の看板があった。
オハイ入口の看板にはなにやら注意喚起の看板が・・・
山を散策するルートは、遊歩道が整備されているものではなく、一般的な山道ですので、一部目印はありますが、十分な装備やルートを事前に調べるなど準備・知識が必要です。
特に、出発時間が遅くなった場合に、日暮れとなる恐れがありますので、入山には十分にお気を付けください。また、最近、滑落事故や熱中症等の事案が頻発しているます。
要するに山をなめるなよ!
ことだな。
集落の隙間を縫うような生活道路を進む。
たどり着いたのは旧九鬼小学校。
事前の調べではこの小学校の横から登山道へと向かうとの事。
小学校の横にはまた集落の奥へと進む道が。
振り返ると九鬼町の港町の光景。
今は誰も住んでなさそうだが、昔はかなり山の麓まで集落が広がっていたみたい。
いよいよ山道へと入る。
オハイへは山頂を越えていくのではなく、山の中腹あたりをグルっと海側へと進むといった感じ。
だからと言って平らな山道を歩くだけって訳ではなく、当然アップダウンはかなりある。
随分と立派なサワガニがお出迎え。
山道はかなり細く、少々分かりずらい。
こりゃ道を迷う人がいることも理解できる。
が、ピンクのテープでマーキングがしてあるからこのマーキングを見つけて進めば道に迷うことはない。
私の感覚では10m間隔でマーキングをされているように感じた。
ほぼほぼ山の中を歩くので、このような抜けの良い場所はほぼない。
山道の道幅はこんな感じ。
人一人が通れるほどの道幅。
えっとオハイ方面はと。
猪垣を超えるのね。
沢越えポイント。
これ、どれが山道なのやらって感じ。
沢を超えても、マーキングがないとどこに道があるのか分かりにくい。
そして、見上げると頭上には大きな岩がごろごろと。
台風の後だし、この岩が落ちてこないという保証はない。
このような場所はなるべく急いで通り抜ける。
どうやらビュースポットらしい場所へと出た。
とりあえず反対側の海には出たようだ。
漁港の市場から山を登ることここまで約30分。
これまで出会った登山者は2組。
ほとんど人に出会うことがない山道。
普通の登山道なら行き交う人も多く、一人登山もそれほど怖くはないのだが、このような人が少なく、ケータイの電波もない山道では一人であるという事のリスクを痛烈に感じるのだ。
さて、ここから左に曲がって海沿いに山の中を進む。
滑落したらかなり下まで落ちるんだろうな。
まし滑落したら独りぼっちでどうやってSOSを発信すればいいんだろう。
そんなことを考えながら先へと進む。
オハイ(大配)まであと20分との案内が。
このあたりまで来ると今まで感じなかった潮の匂いと沢を流れる水の音が聞こえる。
最後は沢に沿うように海岸まで下っていくという感じ。
非常に滑りやすいので要注意。
いよいよオハイ(大配)に到着
ようやくオハイへ到着。
ここまで約1時間30分。
結構ハードな荒れた道だったわ。
さて、大きな岩場を下って右側の大きな岸壁を目指す。
そこが秘境の絶景スポットなのだ。
オハイで独りぼっちの絶景自撮りにチャレンジ
こちらが三重県尾鷲の秘境の絶景スポット、オハイ(大配)のフォトスポットなんだな。
右側の崖に腰かけて撮影するのが人気。
さてと、一人でどうやって自撮りをしようか?
かなりの海風が吹いているので風で体が流されそう。
そんな中、カメラを崖のフチギリギリにおいて、10秒タイマーで撮影できないかと四苦八苦。
見下ろすをこんな感じ、岸壁に打ち付ける白波。
エメラルドブルーの青い海。
九鬼ブルーと言われ、この青い海が観光スポットなんだな。
よし、このアングルで。
崖のフチギリギリに置いたカメラなんだが、風で崖から落ちないかと冷や冷やしながら10秒タイマーでシャッターを切った。
間に合わんのか~い!
しかも腰が引けとるやないか~い!
いやいや10秒あったら余裕しょ。
なんて思っていたのだけど、シャッターを押す→岩を避けて進む→崖へとジャンプ→定位置まで進む→座る。
この工程を10秒以内にって結構急がんとダメっぽい。
しかも海風にさらさせながら。
こりゃ怖い。
よし、広角レンズに交換して再チャレンジ。
シャッターを切る、走る。
それでも間に合わんのか~い!
これ以上急いだら勢い余って海に飛び込んでまう。
もう一度やり直し。
もうこれが限界。
これ以上急いで自撮りすると、岩につまずいて海へとダイブする自撮り写真が撮れることになりシャレにならん。
本当は崖のフチにちょこんと腰かけて撮影がしたかったんだけど。
リモートシャッター持ってきたらよかったわ。
そんなことをしていたらなんやかんやでいい時間になってしまったので、来た道を引き返して再び山へ。
帰りの山道を歩いている時にそういやスマホアプリを使ったらリモートシャッター使えてたやん。
なんて思いつき、つくづく自分の間抜けさを痛感した。
ようやく九鬼漁港へと戻って来た。
結局山道で遭遇した登山者は7、8組。
2時30分頃にオハイ(大配)を出発したのだが、帰り道で今からオハイへと向かう1組の登山者がいたので少し安心。
帰り道に何かトラブルがあってもさっきの登山者が助けてくれるだろう。
午後4時。
九鬼駅へと戻ってきた。
結構な疲労感と足のダルさたるや。
で、電車の時刻表を確認すると、4時3分に電車で到着との事で。
少しだけ撮影をして、またまた4時間かけて大阪へと帰らなければならない。
結局家路についたの夜の8時。
ほんと疲れた。
ってことで今日はこれまで
ではでは。