
さてさて、今日は日曜日なのに関西は残念ながら雨。
こんな日は屋根のある場所でゆっくり過ごそうかと奈良へ。
奈良国立博物館の仏像館で、お気に入りの仏像探しの旅。
平安、鎌倉時代を中心に沢山の仏像を一同に比較して見れるので推し活仏像が見つかるはず。




天気は雨。
時刻は9時40分とまだ早いけど・・・
こんなに人が少ないもんかね。

これだけ人が少ないと鹿を独り占めだな。


何よ!何なのよ!


どういう感情?
思い出し笑い?


さて、こちらが奈良国立博物館。
県立じゃないからね。
国立だからね。
1895年開館で、東京国立博物館に次ぐ歴史を持つ。
日本を代表する仏教美術専門の国立博物館。
しかも入館料700円と安い。


入館してまず驚いたのはカメラ撮影がOKな仏像がある事。
こういうのって一様にしてカメラ撮影禁止という当然だと思っていたので以外だったわ。
これなら一眼レフを持ってくるべきだった。
写真はGRⅢで撮影。



こんな迫力ある展示も撮影OKなんだな。
とはいえ、警備員とスタッフの多さにも驚きだ。
そして真冬の雨の日に来て正解だったわ。
人が少なくてじっくりと見てまわれる。


奈良の金剛力士像と言えば、東大寺南大門の金剛力士像が有名だが、こちらはそれに次ぐ大作と言われる奈良県吉野の金峯山寺仁王門に安置されている金剛力士像。
ちなみに国宝である金峯山寺仁王門は2018年より解体修理が行われており、2028年年度中の完成を目指している。
仁王門の解体修理期間中、金剛力士像は奈良県国立博物館で展示されている。


今回、奈良国立博物館に来た目的がこれだ。
鎌倉時代に作成された伽藍神立像(がらんしんりゅうぞう)。
躍動感を感じる大きな動きと「それどういう感情?」と突っ込みたくなる個性的な表情。
関西人のヤンキーのめんちってこんな感じだよね。
「はぁ?おまえ何無視してんねん!」
って言われそうな。
手を大きく振って疾駆する姿から「走り大黒」と呼ばれていたが、近年の研修では、寺院内で修行を怠る者がいれば、その者に釘を刺して懲らしめる神様なんだとか。
「はぁん?何修行さぼってんねん?釘刺したろか!」
ってな感じか。





平安時代以前の仏像はのんべんたらりとしたディテールで表情も静かなものが多いけど、鎌倉時代になると、デイテールや動き、立体感の表現がより誇張されるようになる。
このあたりの仏像の表現手法を眺めていると、日本独特の漫画文化の原点なのかもしれんと思ったりもする。


こちらは文殊菩薩様を背に乗せる獅子の像。
鎌倉時代に作られたものだけど、表情が日本の漫画っぽくない?

ちなみにこちらが平安時代の獅子の像。
鎌倉時代の獅子と全然ちがうよね。
快慶・運慶以前と以後で仏像の主流が変わったのかな。

いやいや各時代の仏像を比較して見れたのは良かった。
自分が好みの仏像は鎌倉時代の迫力ある表現の仏像。
もしくは飛鳥時代、法隆寺の百済観音のような宇宙人のようなスレンダーな仏像。
なんとなくこの時代の仏像が好きだな。
なんてのがあると仏像巡りも面白くなるのかも。



で、奈良県国立博物館の地下にあるレストランやミュージアムショップを巡って博物館を後にする。

で、腹が減ったので奈良公園近くの餅飯殿商店街(もちいどのしょうてんがい)にある喫茶珈琲一族へ。
お店の名前が一族って珍しいよね。
奈良公園に来るときはいつもここでランチを食べている。

で、いただいたのは目玉焼きとデミグラスハンバーグ。
ここは安くてボリュームがあり旨い。
観光客相手のお店ではないが、地元の人気店でもあり、観光客も多いのでたいがい満席になっていることが多い。
奈良県に観光に来た際はぜひ。
仏像つながりでちょっと話は脱線するが、現在の仏師でぜひ実物を見てみたいと思っている仏師がいるので紹介したい。

加藤巍山(かとうぎざん)という仏師の作品。
静かだが緊迫感のある作品に魅了された。
高松光雲 → 山本瑞雲 → 錦戸新観 → 岩松拾文 → 加藤巍山と。
高松光雲の流れを汲む仏師として活躍をされている。
ぜひ一度、彼の作品を眺めてみてほしい。
ということで、
今日はこれまで。
ではでは。



