大阪市の様々な問題が西成区に集約されているという見解から、大阪市は2014年に西成特区構想プロジェクトを立ち上げ、この町のイメージアップを図ろうとしているわけだが。
その大きな分岐点となるのが、今年3月31日に閉鎖されたあいりん総合センターの建て替えでだろう。
あいりん地区の問題といえば、公園やシェルターで暮らす路上生活者が多いという問題がまず思い浮かべる。
そのほとんどがこの地区にいる約5000人~8000人の日雇い労働者である。
それにともない、結核罹患率が高いという問題もある。
行政の資料によると西成区の結核罹患率は大阪市内の4.5倍だという。
(西成区も大阪市内なのだが・・・どのような計算方法なのだろうか、その辺りの資料は発見できなかった。)
まぁ釜ヶ崎界隈を散策していると、具合の悪そうな咳をする人をよく見かけるので、結核罹患率が高いという事は実感する。
そのような現状に対して西成区は無料の結核検査を行い、その案内をあちらこちらの掲示板に張り出している。
また、あいりん地区では不法投棄、違法駐輪、覚せい剤などの違法露天商という問題がある。
その中で、今は違法露天商という問題はほぼ解消されたのではないだろうかと思う。
そんな問題のある西成区のイメージアップ戦略なのだが、近年の訪日客の増加に伴い、西成特区構想プロジェクトの方向がリゾート開発に変わっていっているのではなかろうかと感じる。
現に、あいりん総合センターの建て替え後のプランには観光バスの駐車スペースが出来ていたり、観光案内所らしき建物もあったりする。
また、JR新今宮駅前の広大な空き地には星野リゾートの「OMO7(おもせぶん)」というリゾートホテルを2022年4月に開業する。
近年のあいりん地区は格安宿のドヤ街が外国人バックパッカーの人気の宿泊地として変貌をしてきたが、今や新世界、通天閣などに近いことから、普通の旅行客も宿泊できるホテルがここ数年でたくさん建ち、大きなスーツケースをガラガラと引きずる訪日客が目立っている。
そんな状況から、ここ西成区あいりん地区釜ヶ崎がリゾート化することに労働者は不安を感じ、あいりん総合センター閉鎖に対して労働者らが抗議をしているのだが、この1、2年の変貌を見ていると、あいりん地区はリゾート化の勢いにのまれ、街の景観は大きく変わるだろうと思う。
変わりゆくあいりん地区釜ヶ崎。
あいりん総合センター界隈にて。
昭和感漂うアパート。
開発中の空き地などが目立つ。
恩は着せるな忘れる。
釜ヶ崎の駐輪問題とは。
ドヤ街界隈にズラーと並んだ違法駐輪。
違法駐輪問題も違法投棄問題もその根源は日雇い労働者の低所得にあるのだから、その問題を根本的に解決しないと・・・
あいりん地区のリゾート化にともない彼らの行き場もなくなるのだろうが。
それは問題解決という事にはならないのだ思う。
大阪西成区あいりん地区釜ヶ崎で出会ったネコちゃん達。
なんか文句あるか!
そんな目で見てくるクロネコ。
この落ち着き感はなんだろう。
クロネコとあべのハルカスと釜ヶ崎の情景。
三角公園で出会ったネコちゃん。
こちらはドヤ街界隈で出会ったネコちゃん。
まだ子供なのだろう。
釜ヶ崎グルメ。
釜ヶ崎を訪れるとはならず立ち寄るお店がここ「おもに」。
このホルモンが150円。
そして生ビールが300円。
他にチジミが300円。ラーメンも300円。
これがここ釜ヶ崎の物価である。
さて、ビールも飲んでほろ酔い。
って事で、そろそろ家に帰ります。
で、家に帰ると夕日の空がい感じで燃えていた。
ではでは。