- 森鴎外、与謝野鉄幹・晶子、菊池寛、会津八一が愛した長野県、信州の山田温泉「藤井荘」
- 正岡子規が「はて知らずの記」で投宿した宮城県、作並温泉「岩松旅館」
- 夏目漱石、高浜虚子、正岡子規、渋沢栄一が宿泊した愛媛県、道後温泉「ふなや」
- 志賀直哉の名作「城の崎にて」が生まれた宿。兵庫県、城崎温泉「三木屋」
- 島崎藤村、芥川龍之介、与謝野晶子、与謝野鉄幹ら錚々たる文豪たちが親しんだ宿。長野県、下諏訪温泉「聴泉閣(ちょうせんかく)かめや」
- 田山花袋、島崎藤村、松瀬青々、与謝野寛・晶子、吉井勇、山口誓子が訪ねた兵庫県、城崎温泉「ゆとうや旅館」
- 川端康成が伊豆の踊子の原案を執筆した宿。静岡県、湯ケ島温泉「湯本館」
- 谷崎潤一郎が愛した兵庫県、有馬温泉「御所坊」
- 夏目漱石、与謝野晶子、林芙美子、川端康成など数多くの文人墨客や、武人、政治家が宿泊した長野県、上林温泉「塵表閣」
- 「智恵子抄」でよく知られる高村光太郎、妻智恵子が東北旅行で10日以上も滞在した栃木県、塩原温泉「柏屋旅館」
- 斎藤茂吉ゆかりの宿、山形県 蔵王温泉「わかまつや」
- 太宰治が執筆した宿。山梨県、湯村温泉「旅館明治」
- 獅子文六の「箱根山」の元ネタとなった旅館。神奈川県、箱根芦之湯温泉「松坂屋本店」
- 田宮虎彦の小説の舞台になった岩手県、花巻温泉「藤三旅館」
- 昭和天皇や名優・文豪たちに愛された宿。神奈川県、箱根温泉「強羅環水楼」
- 数多くの文豪が訪れ、島崎藤村が宿泊した「藤村の間」がある宿。島根県の「皆美館」
- 山本周五郎が「樅ノ木は残った」の一部を執筆したという、宮城県、青根温泉「不忘閣」
森鴎外、与謝野鉄幹・晶子、菊池寛、会津八一が愛した長野県、信州の山田温泉「藤井荘」
上信越高原の渓谷に佇む温泉宿。
この宿の前にあるその湯「滝の湯」がなかなかいい感じなので行ってみたい。
正岡子規が「はて知らずの記」で投宿した宮城県、作並温泉「岩松旅館」
温泉に行くには絶壁を廊下伝いに長い階段を下りていくのだという。
今でも開湯当時の面影が今でも残っているらしく、かっぱ天国の漫画家「清水 崑」や「白洲次郎」など昭和の文化人にも愛されていた温泉宿。
夏目漱石、高浜虚子、正岡子規、渋沢栄一が宿泊した愛媛県、道後温泉「ふなや」
なんとも江戸時代に開業したという老舗旅館の「ふなや」。
文化人や財界人が宿泊する以外にも、昭和天皇はじめ、上皇上皇后両陛下、現、天皇皇后両陛下、秋篠宮同妃両殿下と多くの皇族の方が宿泊されるお宿。
志賀直哉の名作「城の崎にて」が生まれた宿。兵庫県、城崎温泉「三木屋」
江戸時代に開業されたという三木屋。
志賀直哉が山手線の列車に蹴飛ばされて怪我をし、その養生に訪れたのが三木屋。
ここで過ごした時の暮らしぶりが描かれているのが名作「城崎にて」。
私はあまりこの小説にピンとこなかったんだが。
また、柳田國男、山下清、小磯良平といった画人など多くの文化人がこの宿を訪れている。
木造3階建てで、建物は登録有形文化財にもなっている。
こういう宿でじっくり一人の時間を楽しみたいもんだわ。
島崎藤村、芥川龍之介、与謝野晶子、与謝野鉄幹ら錚々たる文豪たちが親しんだ宿。長野県、下諏訪温泉「聴泉閣(ちょうせんかく)かめや」
江戸より二十九次目、中山道下諏訪宿の本陣宿として開業された聴泉閣(ちょうせんかく)かめや。
島崎藤村が大作「夜明け前」を執筆していた頃に好んで宿泊していた「富士の間」が今でも残っており、宿泊することが出来る。
藤村はこの部屋で象山全集を読んだと随筆『寝言』のなかに書いている。
田山花袋、島崎藤村、松瀬青々、与謝野寛・晶子、吉井勇、山口誓子が訪ねた兵庫県、城崎温泉「ゆとうや旅館」
こちらも江戸時代に創業し、2000坪の日本庭園まである立派なお宿。
文豪はもとより、昭和天皇や上皇陛下から愛されたも宿泊されたことがある旅館。
渡り廊下でつながれた和風建築の様々な個性ある客室が素敵。
川端康成が伊豆の踊子の原案を執筆した宿。静岡県、湯ケ島温泉「湯本館」
川端康成が湯本館に逗留した当時の部屋をそのまま残しているのだそう。
また、川端康成は10年間、宿賃をツケ払いで過ごしていたというが・・・
川端康成はなんでもツケ払いで済ますのが得意なのだとか。
谷崎潤一郎が愛した兵庫県、有馬温泉「御所坊」
秀吉が愛した湯として知られる有馬温泉にある御所坊。
谷崎純一郎も度々この御所坊を訪ねており、谷代表作の「細雪」に出てくる有馬の宿は「花の坊」も実際に泊ったのはこの御所坊なのだそう。
また吉川英治が『新平家物語』を執筆する際、取材旅行で御所坊に泊まった事を『随筆 新平家』に記載している。
夏目漱石、与謝野晶子、林芙美子、川端康成など数多くの文人墨客や、武人、政治家が宿泊した長野県、上林温泉「塵表閣」
明治時代創業の老舗和風旅館「鹿表閣」。
全6室という小さなお宿で、お湯は100%源泉かけ流し、非加熱・非加水の温泉なのだとか。
「智恵子抄」でよく知られる高村光太郎、妻智恵子が東北旅行で10日以上も滞在した栃木県、塩原温泉「柏屋旅館」
塩原温泉は1200年に開湯した歴史ある温泉地。
塩分濃度の高い食塩泉の塩の湯は、湯冷めしにくく、湯治に最適ということで長期滞在をする多くの文人墨客が湯治客として訪れている。
斎藤茂吉ゆかりの宿、山形県 蔵王温泉「わかまつや」
斎藤茂吉がこの宿で詠んだ歌もあるそうで、斎藤茂吉ゆかりの宿として、直筆の作品や和歌に関する様々な展示がされている。
太宰治が執筆した宿。山梨県、湯村温泉「旅館明治」
明治30年創業の老舗旅館「明治」
小説「美少女」にこの旅館の浴室の情景が書かれている。
また、太宰が執筆のためこの旅館に逗留した際、旅館の人は小説家とは知らなかったそう。
ちなみにこの旅館で執筆された小説は「正義と微笑」、「右大臣実朝」だそうな。
獅子文六の「箱根山」の元ネタとなった旅館。神奈川県、箱根芦之湯温泉「松坂屋本店」
江戸時代創業の老舗旅館「松坂屋本店」
歌川広重の浮世絵にも描かれており、江戸の世から温泉宿として愛され続ける老舗旅館。
木戸孝允と西郷隆盛の会見や獅子文六が逗留するなど、明治の英傑がこの宿を利用した。
また、皇室の人も多く訪れ続けている由緒のある旅館。
田宮虎彦の小説の舞台になった岩手県、花巻温泉「藤三旅館」
田宮虎彦の小説「銀心中(しろがねしんじゅう)」の舞台になったのが、この藤三旅館。
小説は、田宮虎彦が1ヶ月あまりの間、玄関上の3階の部屋(20号室)に逗留して執筆されたのだとか。
また、宮沢賢治もこの旅館をよく訪れており、童話「なめとこ山の熊」の中にも『腹の痛いのにも利けば傷もなおる。鉛の湯・・・・・』と、うたわれている。
昭和天皇や名優・文豪たちに愛された宿。神奈川県、箱根温泉「強羅環水楼」
旧三菱財閥岩崎家の別荘を譲り受け、1949(昭和24)年に開業したのが強羅環翠楼。
なんと、人気ドラマ「ローハイド」に出演していたエリック・フレミング氏、クリント・イーストウッド氏、ポール・ブリネガー氏の3人が、和風旅館に宿泊したいという、たっての希望で「錦華亭」に宿泊。
旅館の蛇の目傘をさし、笑顔を見せるエリック・フレミング氏のスナップが雑誌のグラビアを飾ったのだとか。
また、第1回芥川賞を受賞した作家、石川達三氏が尾崎一雄氏と訪れ、館内にある温泉風呂をそれぞれ、「木かくれの湯」「巽の湯」と命名するなど、多くの作家がこの旅館で親睦会を開いたのだとか。
数多くの文豪が訪れ、島崎藤村が宿泊した「藤村の間」がある宿。島根県の「皆美館」
明治時代に創業した皆美館。
この宿を訪れた人は数知れず、皇族方から、芥川龍之介、河井寛次郎、高浜虚子、川端康成、岡本太郎、小泉八雲、里見弴、田山花袋、大町桂月、志賀直哉、武者小路実篤、佐藤春夫、内田百間、尾崎士郎など多くの著名な文化人、政財界人、芸術家が訪れた。
島崎藤村もこの宿を訪れ予定を伸ばして連泊したのだという。
山本周五郎が「樅ノ木は残った」の一部を執筆したという、宮城県、青根温泉「不忘閣」
サイトを見て驚いた。
こりゃ一体どういう旅館なのか。
保存会が運営をしているのかな。
そんな印象のWEBサイトと、時代が止まったような宿の佇まい。
山本周五郎がここで名作のヒントを得たというが・・・
こりゃなかなかに凄い宿だな。