さてさて、今日は奈良県平群町竜田川まほろば遊歩道を散策。
近鉄生駒線沿いをゆるりとハイキングです。
龍田大社参拝
で、まずは龍田大社をご参拝です。
JR大和路線に乗って王寺駅で乗り換えようと思ったのだが。
三郷駅に電車が停車した瞬間、なぜか龍田大社に呼ばれたような気がしたので三郷駅で降りた。
あれまぁ!こんなに立派な社殿だったんだ。
実は祭りの夜にしか来たことがなく、昼間にお参りするのは初めて。
龍田大社は式内社であり、国家の重大事、天変地異の時など、朝廷から特別の奉幣を受けた二十二社の一つという社格である。
そして戦後、GHQにより神道指令による神社の国家管理の廃止。
公的な社格制度が廃止されたが、それでは不都合ということで神社庁が別表の神社は別格とするという別表扱いの神社である。
ちなみに奈良県で別表扱いの神社は下記14社である。
■大和神社
■石上神宮
■廣瀬神社
■龍田大社
■丹生川上神社上社
■丹生川上神社
■丹生川上神社下社
■吉野神宮
■橿原神宮
■談山神社
■春日大社
■奈良縣護國神社
■石園座多久虫玉神社
■大神神社
そして龍田大社のご祭神は天御柱命(あめのみはしらのみこと)と国御柱命(くにのみはしらのみこと)である。
天御柱命(あめのみはしらのみこと)とは・・・
などと説明をしだすと長々となんのこっちゃかとなるので割愛するとしょう。
まぁ龍田大社は龍田の風神と総称されて風の神様なのである。
ちなみに毎年7月に行われる風鎮大祭では花火の奉納が行われ、御覧の通り大迫力なのである。
しめ縄を柱にまで巻いているのは珍しい。
花手水は見たことがあるが、青紅葉の手水とは珍しい。
これはこれで清涼感がある。
近鉄生駒線で移動
さて、龍田大社を後にして三郷の村内を散策しながら信貴山下駅へと向かう。
歴史ある路地や建物を眺めながらの散策は好奇心が膨らむ。
で、信貴山下駅に到着。
かつて信貴山下駅から信貴山頂の朝護孫子寺までケーブルカーが走っていた。
惜しまれながら昭和58年に廃線となったのだ。
↓廃線跡は人気のハイキングコースとなっているのでその時の記事はこちら↓
信貴山下の駅の中にも東信貴ケーブルカーの一部が保存展示されている。
さぞかし惜しまれていたのだろう。
さて、信貴山下駅から生駒行のワンマンカーに乗って移動。
で、到着したのは萩の台駅。
ひとつ手前の東山駅で降りるはずが、車窓を眺めているうちに降りそこなっていた。
近鉄生駒線は単線と複線が入り混じってる路線なんだな。
やってきた電車で一駅だけ戻る。
東山駅に到着。
東山-萩の台の区間は複線なのだが、駅に到着すると右側のホームへと車線を変更するんだな。
ちなみに1番ホームの線路はここで行き止まりに。
1番ホームは朝と夜だけ走る東山停まりの車両のみ停車するらしい。
東山駅はずいぶんと開けた印象の駅だ。
近くにニュータウンがあるので駅前にはコンビニやスーパー、レストランなどがある。
竜田川にこんな渓谷地があったのか。まぐわ淵へと向かう
さて、ニュータウンにある平群北公園へ。
この公園の抜けて竜田川沿いへと向かう。
めざすのは「まぐわ淵」と言われるスポット。
幹線道路沿いの喧騒から離れる。
すると突然目の前の景色が変わる。
川のせせらぎ、鳥の鳴く声。
ほほん、あづまやがあるんだ。
ほほん、竜田川にこんな渓谷地があったとは知らなんだ。
これが「まぐわ淵」か。
なかなか迫力あるではないか。
まわりは遊歩道が整備されていて散策コースになっているのかな。
秋には紅葉がきれいなスポットなのだそう。
東山駅前のスーパーで購入したにぎり盛り合わせをあづまやで食べながら渓谷を眺める。
まだこの時期は蚊などの虫もいないようだ。
ほほん「まぐわ淵」とは「馬鍬淵」と書くのか。
川の瀬に馬鍬と牛がのみ込まれ二度と上がってこれなくなったという伝承が。
それ以来、ここには「馬鍬淵」と呼ばれ河童がすんでいるという。
このあたりは、昔から滝や早瀬がかさなりあい、淵をつくりながめのよい渓谷として知られていました。
ある日、お百姓さんが、川の瀬に馬鍬を洗いに来た時、急流に流されて馬鍬と牛が川の淵にのみ込まれてしまい、そのまま二度とあがってこなかったそうです。それいらい、ここは「まぐわ淵」とよばれ、「ガタロ(地元の言葉で河童のこと)が住んでいる」と言われるようになりました。
子供たちが危険な水遊びをしないようにわざとこわがらせたのかもしれません。
渓谷と近鉄電車のツーショットを狙う
さて、まぐわ淵から元山上口駅へと散策。
ここは水子供養の金勝寺。
近鉄沿線沿いながらずいぶんと静かな佇まいのお寺であった。
で、お寺の前にはずいぶんと沢山の踏切があるんだけど・・・
この元山頂口第四号という踏切が荒れ地へと続くだけの踏切で・・・
この踏切、利用者いるのだろうか。
元山頂口付近には私道に繋がる踏切もあり、なかなか味わい深い。
曲がりくねった竜田川の中州に住宅があるのも面白い。
そしてこちらは勧請綱(かんじょづな)
村の境界から悪霊や厄病などが入ると信じられていた。
それを阻止すると同時に身体堅固、五穀豊穣、子孫繁栄などを願って村の境界に勧請綱を張った民俗行事の一種
この辺りには大正末期まで龍が住むという龍穴が残っていたそうだが、今は鉄道敷地となってなくなったそうだ。
って、それは祟られたりしないのだろうか。
さて、竜田川沿いの薮の中に入っていく。
竜田川の水害から守るお地蔵様なのだろうか。
で、到着したのはこの渓流スポット。
ここから近鉄電車が橋を渡る瞬間を狙う。
こんな感じだ。
まるで山奥の渓谷を近鉄電車が走っているよう。
だがしかし、ここは生駒線なんだな。
ってことで近鉄生駒線散策でしたとさ。
ではでは。