恐竜ランドにやってきた。
さてさて、やってきましたのは和歌山県かつらぎ町花園の小原洞窟恐竜ランド&極楽洞。
山深い場所で、その名にある通り、恐竜だらけの観光地なのですが、実は洞窟探検が出来る決して子供向けだけではない観光施設なのです。
というか、どちらかというと、小さすぎるお子様にはトラウマになるかもしれない、恐竜の世界から急に地獄展示へと様変わりするなんとも昭和的な場所だったりする。
映画「ジェラシックパーク」を観ていたはずなのに、何だか急にホラー映画になっちゃった。
そんな感じの場所。
決して子供が楽しむだけの施設でない事をご注意頂きたい。
施設の駐車場に車を停めるとまずお出迎えしてくれるのは大きなブロントザウルス。
と思っていたのだがデュプロドクスという恐竜らしい。
施設のいたる場所にスピーカーがあって、そのスピーカーから流れる恐竜の鳴き声等が結構物々しくて少々うるさい。
休憩所の屋根にはプテラノドンと恐竜三昧。
さて、恐竜ランドがどんな場所かというと、実は洞窟の中なのだ。
小原洞窟という洞窟内に恐竜の模型が展示されている。
弘法大師空海が真言密教の霊智として高野山を開かれ、その後大師のお弟子さん達によって、花薗村が開発され、明治になるまでその直轄の寺領として保護されてきました。
村には百に余る寺や庵が結ばれ、ここ「有中」にも何人かの僧が住んで修行や農耕に励んでいました。その中に「海順」というお坊さんがいいました。
江戸時代中頃のたいいへんすぐれたお坊さんで、毎日のように滝に打たれて修業をしていました。
この流れの下にある「坊主滝」というのがその跡です。ある日いつものように滝へ下りて行きますと、ピカッと光るものが見えました。
それは上流から流れて来た金鉱のかけらでした。
そこで村々から人夫を集めて、その時代ですからつちとのみで掘り始めたのです。
主に銅が掘り出され、素精錬も行われ、山よりも高いような煙突が立てられ、百人近い人々が働き、海順和尚によって子供たちのために寺子屋も開かれていたのです。採掘は昭和40年頃まで続きました。
この歴史が刻まれ、神秘的な雰囲気をもつ複雑に入り組んだ廃坑を村の活性化のために使おうという考えから整備されたのが小原洞窟恐竜ランドです。
また、この近くに、ここから掘り出された莫大な黄金と漆干貫がうめられているという伝説もあります。
どうやら恐竜ランドは鉱山の中にあるらしい。
いざ、洞窟の中へ
入口に置いてあるヘルメットを被っていざ、洞窟の中へ。
洞窟内から冷たい空気が流れてくる。
結構、奥まであるもんだ。
(実はめちゃめちゃ広大な迷路にようになっていた。)
洞窟内は人が立って歩けるほどの天井高。
洞窟内の小さなくぼみを利用して恐竜模型の展示がされている。
スタッフ手書きの案内がなんとも面白い。
「(ベイビー)ステゴザウルス、奥でおかあさんが呼んでるよ!」
で、奥で吠えていたのはステゴザウルスではなかったのだが・・・
まぁこの辺はご愛嬌ですね。
こちらはトリケラトプス。
洞窟の入り口付近では、比較的小さな恐竜模型の展示が多い。
にしてもこの洞窟、結構掘りこんでんなぁという印象。
普通に洞窟探検としても面白い。
なんだか上へと抜けるトンネルがあるみたい。
結構狭そうだ。
のぞきの滝?
洞窟内では日本一という落差23メートルの滝とのこと。
これが落差日本一の洞窟内の滝か。
人ひとりがなんとか滑り下りれそうな穴。
あちらこちらに小さな横穴や縦穴が掘られているみたい。
こりゃ結構複雑な洞窟だな。
ヘルメットが必要なのも分かる
先ほどの洞窟内では日本一の落差を誇る滝の最上部から覗き込んだ眺め。
こりゃ普通に洞窟探検として面白い。
ほう、まだ上があるのか・・・
恐竜の展示をしなくとも、普通に洞窟探検としても面白いとの思うのだが・・・
いやー結構深いぞここ。
で、やっぱり恐竜なのね。
お、ちょっと開けた場所に出てきた。
ここからは下るみたい。
開けた洞窟内部でももちろん恐竜の展示。
いやいや普通にこの洞窟の壮大な景観を楽しむだけで十分なのに。
こちらは光る石の展示。
詳しい説明が見当たらなかったのでどのようなものかは良く分からない。
流れている説明のナレーションによると、この石は光を反射しているのでなく、自ら発光をしているというような説明が・・・
う~む、ブラックライトによって発光しているだけだと思うけれど・・・
で、何故この石の展示がここで?
そのあたりの関係性に関する情報は得られなかった。
さて、ここまででも、もう出口がどっちか分からないほど複雑で長い道のりを来た印象。
が、まだまだ下層空間があった!
まさか地獄の世界とは・・・
ここまでそれなりに複雑で奥深く来たつもりだったが・・・
なんとここから更なる深部へと続くようだ・・・
まるでショッカーの基地へと続くよう。
で、ここから突如、展示内容ががらりと変わる。
え!なんで?
恐竜じゃないの?
いやいやここからは地獄の世界を見てもらおう。
(ってなんでやねん!)
しばらく洞窟内を進むと・・・
鏡の前に立って下さい。
自分の姿が鬼へと変わります?
ほほう。そういう原理かぁ。
なんとも昭和な感じの展示物。
なんだか遠くの方で、窯ゆでじゃ~!火あぶりいじゃ~!などの声が聞こえる。
声の方向に行ってみるとなんと閻魔大王。
地獄の火あぶりの展示物。
恐竜から一転してこの展示内容の違いはなんなのだろうか。
さらに奥へと進むと・・・
こちらは地獄の釜茹での展示物。
「許してもらおうとももう遅い」なんてナレーションが流れていたような・・・
って、洞窟の奥深くで、こんな展示を見せられたら小学生以下の子供はトラウマにならないのかなぁ。
恐竜ランドに行きたい!って親にせがんで、やってきたけれど、最後にこんな世界を見せられるとは・・・
なんかそんな心配をしました。
って、まだ奥があるのかよ。
さて、地獄の展示の次は極楽浄土の世界が広がる。
これで展示物は終わり、後は地上に向かって登るのみ。
さて、いよいよ出口です。
なんだか途中で展示内容がスゴイ方向転換をしていてビックリ。
また、鉱山としても複雑で広大なのも驚き。
青木ヶ原の風穴や生野銀山とかも行ったけれど、これほどアリの巣感がある場所だとは。
意外に大人も楽しめる洞窟探検でした。
ではでは。