奈良県西吉野賀名生の里へ。
さて、今日は大阪市内から車で1時間30分の場所。
奈良県五條市西吉野町の賀名生(あのう)へ。
ここの梅林は本当に美しい。
いや梅だけが美しいのではない。
小高い山に点々と集落が存在するその情景は梅の花などなくとも、なんとも日本らしい情景でいつ訪れても里山の美しさに感動するものだ。
その情景のい美しさは河瀬直美監督によってこの地で撮影された「萌の朱雀」を見ていただければと思う。
この映画で、河瀬直美監督はカンヌ国際映画祭で最年少で新人監督賞を受賞し、当時地元の中学生で学校の下駄箱を掃除中だった尾野真千子に声をかけ、主演に抜擢したというエピソードがある。
だから吉野観光のポスターには尾野真千子が起用されているんだな。
まぁそんな話はさておき、今回は賀名生梅林を楽しみに来た。
大阪から国道168線で、吉野川を越えて十津川村へと向かう道。
吉野川から車は走ること約15分。
山間のトンネルを二つほど抜けて、すぐに見えてくるのが大量の梅色ののぼり。
南朝の里 賀名生梅林と書かれている。
コンビニが沢山ある市街地であるJR五條駅から15分ほど車を走らせるだけで、目の前がボクの夏休み的な里山の情景に変わる。
ここが山深い十津川、熊野へと繋がる秘境の入り口。
賀名生梅林は山村集落の生活道路をグルっと周回するコース。
約6㎞~7㎞程でのんびり梅を撮影しながら1時間30分ほどのコースとなっている。
車でグルっとめぐる観光客も多いが、やはりしっかりと景色を満喫したいなら歩くに限る。
道は非常に狭く、車が交差する場所も限られており、車を停めてちょっと撮影ということが難しい。
いくつか駐車可能な道幅の場所もあるけれど、そういう場所は概ね先客が車を停めているものだ。
また、コースでは数件、地元の人が軒先で農作物などを販売している。
コース内で食事が出来る場所はまずないと思っておいたほうがいい。
急な登り道を歩くのは骨が折れるが、やはり山の景色を存分に楽しむのは歩くに限る。
賀名生梅林を撮影
まぁこんな山道を歩いて登って行くわけなんですが・・・
梅の木で覆われた里山の景色は本当に美しい。
奈良県吉野の桜でも一目千本なんですが、なんと賀名生梅林は一目万本ですよ。
まぁ賀名生梅林は2万本の梅の木があるそうだから・・・
まんざらでもない。
賀名生梅林はいくつか梅林の見どころがあって。
●一目万本
●口の千本
●見返り千本
●東雲千本
●奥の千本
●西の千本
などがある。
こういう里山の情景がなんとも素敵だわ。
こちらは西の千本と呼ばれる場所から撮影。
残雪の大峰山の稲村ヶ岳をのぞむ
で、撮影をしていると・・・
おおぅ。大峰山がすごく美しい雪景色だわ。
って多分大峰だと思うんだけど・・・
近くで撮影をしていたおじいちゃんに声を掛けて、あれは大峰山ですか?
って聞いたんだけど、隣にいたおばあちゃんが・・・
私も気になって道行く郵便配達の人に聞いたんだけど、配達エリアじゃないから分からないって言われたそうな。
そりゃ、配達エリアじゃないだろうな。
あれが配達エリアなら過酷すぎるわ。
まぁでも方角的には大峰山の稲村ヶ岳なんだろうなぁ。
いやいやこの景色が圧巻だわ。
さて、ここまでほとんどRF24-105mm F4 L IS USMで撮影したんだけど、ここでレンズを変更。
Canon EF Lレンズ 70-200mm F2.8L IS USMで撮影
南朝の皇居で食事を楽しむ
さて、お腹が減ったので食事でも。
ってことで賀名生の集落を下って駐車場まで戻ってきた。
で、ここには皇居があるんだよね。
こんな里山に皇居ってどういうことってなるんでしょうけど。
さて、こちらが皇居。
南北朝時代。
後醍醐天皇は足利尊氏によって京の都を追われ、吉野へと向かう途中に郷土堀孫太郎信増の邸宅に迎えられた。
その堀邸が現在、皇居跡として残っている。
おもむきのある茅葺屋根の建物。
で、今はその皇居跡の堀住宅がリノベーションされ、ジビエレストランとして活用されているんだな。
カフェレストラン「Kanau」
結構人気で人が多いわ。
暖簾をくぐるとこんな感じ。
旧家の雰囲気がそのまま保存されている。
ここでは地元のジビエ料理が食べれたり、映えするスィーツがいただけるとの事。
で、いただいたのはシカ肉のアヒージョとパン。
1500円。
ほほうこれが、シカ肉のアヒージョかぁ。
それなりに噛み応えがあるけど全く臭みはない。
アヒージョ美味いなぁ。
アヒージョの楽しみといえばブレッドをオリーブオイルにくぐらせて食べるのが美味しいよね。
こりゃたまらんわ。
ってことで奈良県の賀名生の梅林を満喫しましたって話です。
で、最後に無料の臨時駐車場もあるけど、賀名生の梅林は駐車できるスペースが限られているので要注意ですよ。
多分、臨時駐車場も含めてキャパは100台ぐらいかなぁ。
訪れるなら早めの時間がおススメです。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。